私は、素晴らしいものを買ったら、そのレシート取っておかずにはいられない。
それはちょうど、母親が赤ん坊のうぶげを残すような気持ちだ。何かの証拠が欲し
いのだ。そして、その習慣を始めた最初のものが、ToHeartだった。
　やはり、と言うべきなのか、私は今日になってそのレシートが気になってしまっ
た。私は長い間開けていなかったその箱と、久しぶりに対面した。気を抜くと手か
らすべり落ちてしまいそうな手触り。後姿の女の子が目に懐かしい。レシートは箱
の底、「リーフ出たがり宣言」と書かれた紙の下に有った。
　…だが、それはもうレシートではなかった。感熱紙に刻まれた文字は既にかす
れ、とても読めたものではない。唯一、ショップの名前だけがかろうじて読める程
度だった。細やかなうぶげを春一番に流された、母親の気持ち。
　だが…と私は思いなおした。私は覚えている。私がこれを買ったのは一昨年の８
月６日の正午だということ。値段は6980円だったこと。レジで味わった、初の18禁
購入という、緊張とも羞恥ともつかない妙な気持ち。…私は、全て覚えていたのだ。
　私はそれを元の位置へと戻し、さらに箱を元の鞄の奥へとしまった。
　今にも滑り落ちてしまいそうな箱を、きちんと腕で持って歩いたその時は、私は、
まるで母親が赤ん坊を抱きかかえるような気持ちだった。

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　しかもこの赤ん坊、明日になったら手元から去ってしまいそうで。いや、
そんなことは無いと、分かってはいるんですけど。
　ごめんなさい、場違いだと分かってますけど、誰かに聞いて欲しかったので
こちらに書いてしまいました。このせいで流れてしまった100番目の作品には
大変申し訳ありません。
　…本当は笑いっぽく、リーフ伝言板に書いても浮かないようにしたかった
んですよ〜（汗）　でも、笑いのセンスは無いのでこうなっちゃいました（爆）
　では！　最近全然書いてない意志は黒でした。一個書こうと思ったら、途中で
断念…しかも、PC版の設定で書いてますので。PS版が出たら発表できないかな〜、
なんて、あはははは…。