やっとつながった記念! 投稿者: 意志は黒
 「藤田浩之の部活紹介」


 ※ これは,生徒会により年度末に発行される冊子に,
   浩之がクラブの一年の活動を振り返って書いたものです。

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「バシッ,バシッ,バシィ…ン!」そんな歯切れの良い音が聞こえて来
るここは,何と学校裏の神社。日頃の静けさに妖しさすら感じられるあ
の場所だ。しかし放課後になれば,そんないつもの気配は俺達のキック
でサンドバックと共に吹っ飛んじまう。
 獣の如き荒い呼吸,キラキラと輝く汗,名誉の傷痕から流れ出る血。
それは死と隣り合わせの毎日だ。誰もが青春の二文字に胸をうずかせる
この瞬間,いつも格闘技が俺達のそばにいた。
――格闘技ですか? 大好きです! 私にとって,友達…いいえ,私と
いう存在そのものです!――
 彼女はそう語って瞳を輝かせた。そのまっすぐな瞳は俺を映してはい
るが,彼女はこの俺なんざ眼に入っちゃいないはずだ。一体何が彼女を
こうまで動かすのか!? この場を借りてそれを語ろうと思う。
 もちろんノンフィクション,ノーカット完全版だ!

 この部活は今まで無かった。昨今のJリーグ人気によりサッカー部に
生徒が集まり,人は格闘技から離れ始めていたのだ。
「このままでは異種格闘技の芽は生まれない…」
 誰もがそう思っていた。しかし,忘れもしない4月某日,ある女の子
が立ちあがった。そのコの名を仮にAちゃんとしておく。そのAちゃん
は,憧れとし,目標とする先輩に追いつくため,そして打倒Jリーグを
胸に,同志を求め始めた。熱く語る彼女の声と共に,この瞬間全ての物
語がその始まりを告げた。
 同好会が認められるには,校則で5人以上と決まっている。最初はA
ちゃんと,まだふらふらしていた頃の俺だけだった。
 そんな中,ある事件が起こった。我が校の某女子Sが,良き後輩であ
るAちゃんに挑戦状を叩き付けた。Aちゃんにとって,これは自分のア
イデンティティーの為,いや,目標とするあの人の為にも,絶対に負け
られない戦いだった。
 Aちゃんはガンバリ続けた。伸び盛りの彼女にとって,この全ての瞬
間かけがえの無いものだ。ランニングしながら日の出を拝み,太陽の向
こう目指し走る。サンドバックに向かう時間は三時間を超えた。もし彼
女にそれが出来ない日が有れば,彼女は辺りの人間を誰かまわず蹴り始
めていただろう。彼女は格闘技中毒者になっていた。
 この戦いの結末…それは,ぜひ君の肉眼で確かめて欲しい!

 俺達は血反吐をはき,命を削りながら闘っている。サンドバックを見
つめるその瞳の奥には,いつでも未来が見えている。
「格闘技が好きだ!大好きだ!!」
 世界制覇のその日まで,ガンバレ! エクストリーム同好会!! 部
員数は足りないけれど。         (執筆責任者 藤田 浩之)

  格闘技同好会
    顧問  無し
    責任者 松原葵

  戦歴
   エクストリーム大会 優勝   松原葵
             ベスト16 藤田浩之

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 こんにちは。意志は黒です。
 全然つながらなかったのが,やっとつながったって言う事で,何か書い
てみました(笑) 浩之ってこんなやつだったかなぁ,と^^;;;

 さ…書き逃げしよう(笑)