過去の魂(2006)


2006/7/13(Thu)

 ここのところ潜めていた物欲が発症。
 いや、車を買ったのも物欲だったか。ギターも順調に増えているしな。すまん。
 という訳で、物欲進行中。
 職場の部下兼お笑い芸人がやっているネットラジオにエンジニア兼ゲストとして参加しているのだけれど、そもそも彼が始めた当初はノートPCに付属のマイクのみで収録を行っていて、BGMやジングルなども別に用意したCDプレイヤーで鳴らしていたのをバックに流しながら喋っていた。
 で、四回目の収録に俺がゲストとして呼ばれたのだけれど、その時に収録方法の実情を知り、ムラムラしてしまった、と。
 とるものもとりあえず、まずは中古のミキサー機能のついたカセットMTRを買わせた。ところが、メイカー製のPCに付属してくるような安いマイクを繋いでみたところ、どうにもこうにも入力感度がない(あたりまえだ)。しかたなく、俺のデジタルMTRのマイク機能で代替することで一時的な回避策としたが、今度はRCAの出力をステレオミニジャックへの変換コードでノートPCのマイク入力に繋ぐも入力感度なし。これまた仕方なくヘッドフォンジャックから出力を取ることで事無きを得るが、出力と入力のインピーダンスがいわゆる「ハイ出しロー受け」状態になっており、収録した音は使い物にならず(しかたなく使ったけど…)。
 思わず「エンジニア」などと書いてしまいましたが、こんな状態でエンジニアなどと詐称してしまうダメ人間ですすみませんすみません。
 で、今回の収録ではダイナミックマイクを用意(当然中古だ)し、カメラ用の三脚に無理やり取り付け、入出力のインピーダンス整合も取り、前回の反省を活かす収録となったが、いかんせんPCのマイク入力端子にミキサーからの出力を繋いでいるため、どうやってもモノラルにしかならない。
 次回の収録に向けて改善すべき点は二つ。まず、BGMとして用意したMP3を再生するのに使っているノートPCからのステレオ出力をミキサーの1chに割り当てていたのを、ステレオミニジャック→モノラル標準ジャック×2のケーブルでミキサー側の2chに割り当て、それぞれをR/LめいっぱいのPANとしてステレオ化を図る。が、どうにも入力感度が低い訳ですよ。というのも、よくよく調べてみるとこのケーブル、抵抗入りとのこと。要するにジャック形状から類推するにラインアウトをマイク入力に繋ぐんでしょ、という意図によるもので、どうりで繋ぐ機器同士のインピーダンス整合は取れているのに、ケーブル内に抵抗が入っているため、受側での出力が低い、と。まぁ、これはケーブルを抵抗無しのものに買い換えれば解決。
 もうひとつは、ミキサーからの出力をステレオで受けて録音できる機材の調達。
 始めはオーディオインタフェース系の機器の適用を考えていたのだけれど、他の目的に転用できない割に高価なので却下。次に、YAMAHAのMW-10のようなUSBインタフェースを持った比較的安価なミキサーを考えたが、せっかく安く買ったミキサーを捨てるという本末転倒なことになるため、これも却下。で、あれこれ悩んだ挙句、ライン入力が録音可能なデジタルオーディオプレイヤーに行き着いた、という訳。
 そんな訳でずっと欲しい欲しいと思っていながら手が出なかったMP3プレイヤーを買いましたよ。クリエイティブの「ZEN NANO PLUS」な。いやー、ヨカッタヨカッタ。
 欲しいと思っていたのは確かなのだが、車通勤なんで、これを使う状況というのは、ネットラジオの収録以外には殆ど無いってことに今気が付いた。
2006/7/5(Wed)

 例のあの件については、人質救出作戦を実施後に全土をくまなく絨毯爆撃するってことで良いんじゃなかろうか。一旦更地に戻してしまえば良いんじゃないか? 価値のあるものは何もないんだから。

 最近ちょっと病気をしまして。
 いわゆる生活習慣病という括りの病気なのだけれど、結果としてアルコールの摂取に制限がかかりまして。いや、アルコールのみならず、食物に含まれるある成分の比率が高いものについても控えるように指導されまして。なんとも味気の無い食生活となっている訳ですが。
 こうなるともうなによりも質が優先される訳でして。
 で、生活はちょっと変わったかな。早寝早起きの傾向が促進されました、と。まぁ、食生活+生活習慣改善というコンボから得られるのは症状の進捗抑止、という程度なんだけれど。
 タバコも値上げされてちょうど良いので禁煙もしてみようかと考えたりもしたのだけれど、指導要項には「ストレスを溜めないこと」とあったので、タバコを辞めるのは辞めた。もっとも、ずいぶん前からニコチンが1mgと謳われているタバコしか吸っていないので、多少は改善傾向にあるかも知れない、と思いこんでいたり。
2006/6/11(Sun)

 なんだかF1開催日にしか更新してないんじゃないか、という的を得た意見には耳も貸さず、久しぶりの更新であります。

 うちの会社の部下二名が先々週からドイツへ行っている。もちろん、サッカー・ワールドカップを観戦するためにだ。
 なんだか決勝まで保証されているチケットを入手したらしく、帰国は七月の半ばだという。と言う訳で、彼らが立ち上げたブログで向こうでの様子がわかるようになっているのだが、前々回のフランス大会の時に、新屋さんという雑文書きの方が同じようにフランスへサッカー観戦に行った折に、会場周辺に置かれたキオスク端末(当然、日本語環境などインストールされている筈もなく)からご自身のホームページのBBSにローマ字で状況報告していたのを思い出して、ああ、八年の間にずいぶんとネット環境も変わってきたなぁ、と思ったのであった。
 で。
 彼らの出国の日に成田空港まで見送りに行ったのだが、彼らが搭乗する予定のKLMは第一ターミナルにあり、ちょうどその日が第一ターミナル南ウィングのリニューアル・オープンの日であったため、空港へのアプローチおよびターミナル内は平日の早朝にも関わらず人でごったがえしていたのであった。
 まぁ、そんだけの話なんだけどね。

 ところで、今年になってから車で通勤しているのだが、先週久しぶりに電車に乗って池袋へ仕事に行った。
 で、非常にガランとした帰りの電車の中で、隣に座った品の良い老婆がしきりに俺のことを見ているのが目の端に写った訳ですよ。そもそも電車内はガランとしている訳で。しかも昼間。なぜわざわざ俺の隣に座る? 目の前の座席などは端から端までずずずいっと空いているではないか。その上なぜ、俺を見る。なぜ。なぜなんだ。
 まぁ、そんだけの話なんだけどね。

2006/5/27(Sat)

 ストリームが納車された。
 ので、キムラくんを初乗りに付き合わせ、百キロほど走ってきた。
 で、なんかこうなんだろうこの感覚は? ということを車中で彼とつらつら話していたのだけれど結局、「運転者と車の間に何かが居る」という結論に至ったのであった。
 いきなり何を言い出すんだとお思いの方もおられるだろうが、要するに、「車を動かしている」という感覚が希薄である、と。そしてそれは、入力デバイスであるところのステアリングやアクセル、ブレーキ、そしてシフトに至るまで、全てに電子機器が介在していることによるものだろう、と。普段の足がマニュアル・トランスミッションのセリカであることもそう感じさせる一助になっているだろうことは想像に難くないが、それにしても。
 運転者の疲労を軽減するという意味に於いてこれはこれで良いのかも知れないが、なにぶんアナログな人間の俺のこと、どうにも世間様から取り残されていたんじゃないか、という気がしてならない。
 それはそれとして、やはりホンダのエンジンは良い、と思わせる走りだった。俺が購入したのは2リッターのiLというグレードなのだが、エンジンはDOHC i-VTEC、ミッションはシーケンシャル・マニュアル・モード付き5AT、というものである。CR-X以来、久しくホンダの車を運転する機会はほとんど無かったのだが、このエンジンにはちょっと感動してしまった。とにかく、静かにスムースに吹けあがるのだ。これに比べるとトヨタの3S-GEはいかにもガサツなエンジンだと思えてくる。足回りはホンダらしくこんな車でさえ堅めのセッティングだが、タイアのサイドウォールの剛性が足りないことによる横Gがかかったときの腰砕け感には不満が残る。まぁ、これはタイアを換えてみるしかないのだが。
 もう何年も前から世の中の車がこんなことになっているとは露ほども知らなかった訳で、こんなことを書くのも恥を晒しているようなものなのだが、自分の感覚と実際の車がこれほどまでにかけ離れていたことに改めて驚いたという訳。
 というわけで、(日常の足として割り切った場合に)支払った値段以上の価値を見出せたことに満足感を覚えているのである。

 あ、結局、純正のステアリングは見つからず。店の人に、「廃車にする前にステアリングだけ取り外しておいて」とだけお願いした。ん〜、どこいった〜。

2006/5/20(Sat)

 来週末にストリームが納車予定なので、下取りに出すエスティマからナビを取り外した。
 が、実は去年末くらいからこのナビはディスクを読まなくなっており、実質的に稼動していない。まぁ、結局はナビなど無くても不便は感じないのではあるが、使えそうなものを使わないのは気持ちが悪いので、取り外したついでに明日あたり修理に出してみようか、と。それと、ディスクもバージョンアップしてみるつもり。
 ステアリングをイタルボランテに換えてあるので純正に戻そうと思っていたのだが、その純正が家中どこを探しても見つからない。あんな大きなものが見つからないというのも不可思議ではあるが、家族に捨てられた可能性もなくはない。ん〜、どうしよっかな〜。って、どうにもならんが。

 「亀は意外と速く泳ぐ」という映画をご存知だろうか。テキトーというかなんというか、肩のこらない映画である。未だの方はDVDなどで是非ご覧になっていただきたい。
 「サマータイムマシン・ブルース」という映画をご存知だろうか。元々は舞台演劇だったものを映画化したものなのだが、脚本が非常に良く出来ているのと、愛すべきキャラクタ達がとても活き活きとしていて、我が家ではヘビーローテンションされているDVDの一つとなっている。というか、ストーリーの前後関係や細かい演出、描写を確認する意味で、DVDで何度も繰り返して観るというのがこの映画を味わい尽くす術かと。そういえばどちらの映画にも上野樹里が出ているな。って、上野樹里が出ているからDVD買ったんだろ、俺。「亀〜」に出演している蒼井優も相当好きだが。

2006/5/14(Sun)

 六年乗ったエスティマ(ルシーダ)がいい加減ボロくなってきたため、買い替えを決意。購入時に七万八千キロだったオドメータは十六万キロを超え、つまり六年間で八万二千キロほどを走行したことになるのだが、まぁ、実に稼働率の高い車であり、充分元はとったなと。
 そんな訳で次の車はホンダのストリーム。もちろん中古だ。値段は相場通り。走行距離は二万二千キロ。年間一万二千キロを走る前提で十六万キロまで乗るとすると、次の買い替えまで十一年半付き合うことになる。
 いや、まぁ、そんだけの話。

2006/5/8(Mon)

 土曜日は結婚式二次会ライブ。
 会場のマイクがクソ(そもそも会場はただのおしゃれなカフェ)で、ボーカル&コーラスがよく聞き取れないというトラブルはあったものの、一応満足できるレベルで演奏はできた。特にボーカルとベースは人生初ライブ、という緊張感とプレッシャーの中、なかなか良くやった。と、思う。思いたい。
 なぜ断言できないかというと、ビデオ撮影に不備があり、いや、正確にはビデオ撮影係がビデオカメラの動作をチェックしていなかった、という人災であったのだが要するに、「ビデオ撮れてませんでしたー」という能天気な反省によってその事実が発覚したためなのである。
 会場でこの模様を鑑賞していた人間に聞いたところによると、おおよそ「良かった」という意見が大半であったため、まぁ、それなりに良かったのだろうと。拍手も貰えたし、笑いもとれたし。
 次はちゃんとした施設でライブ、やりたいなぁ。

 「ダ・ヴィンチ・コード」は予定通り連休中に読了。
 うーんうーんうーん……別に……ねぇ。

 それと、「東京ドイツ村」なる施設にも行ったな。千葉の袖ヶ浦市っつーところにあるんだけれどね。
 で、千葉の東京ドイツ村で横浜ドーナッツを喰った、と。そういう話を連休明けの職場で十回くらい喋った。職場のヒトタチは耳にタコができたことだろう。すまん。他に話題がなかったので。寂しかったので。

 F1は前戦に引き続きシューマッハが優勝、と。コンストラクタも含めて日本勢はパっとしないねぇ。ま、豪雨にでもなればタクマにも入賞くらいはあるかも。吹けよ風呼べよ嵐。

2006/4/30(Sun)

 ようやくと言うか今更と言うか、「ダ・ヴィンチ・コード」を読み始めた。
 美術部に在籍していた高校時代、ダ・ヴィンチのアナーキーでファンキーな生き方にインスパイアされて、なるほど「ロック」な人だったんだなぁ、という感想を抱いたことがある。もうひとつ、ダ・ヴィンチと言えば「モナ・リザ」が有名であるが、俺が小学生の時に、上野の東京国立博物館に件の「モナ・リザ」が来日したことがあって(来日したハズ…一部にはレプリカだったという噂もあったが)、上野公園周辺に長蛇の列が出来たと報道されていたのだけをよく覚えている。
 考えてみれば、日本人というのはよっぽど行列するのが好きな民族なんじゃないかと。待ち並ぶ事を苦にしないというか、行列と見るとむしょうに並びたくなるというか、連休の大渋滞などもう何十年と同じ事が繰り返されているにも関わらず、やはり大渋滞の中を出かけていくようで。
 まぁ、観光地やテーマパークなどはある程度の人出がないとかえって寂しい感じがするもので、その点に於いては渋滞もレクリエーションの一環と言えなくもないのかも知れないが、それにしても。
 だからと言う訳ではないが、この連休は心安らかに没頭しようと積んでおいた本に手を伸ばした訳なのだけれども、あまりの天気の良さに浮かれて結局は家族と一緒に最近近所に出来た大型ショッピングセンターへと出かけた。で、やっぱりアイスクリームを買うだけのことに三十分も列に並ぶ羽目に。と、これは妻と娘の話。俺は一人駐車場の車の中で大好きな缶コーヒーを飲みつつ本を読んでいた、と。
 んー、幸せ(明日は仕事だけどなっ)。

2006/4/28(Fri)

 うちの息子の同級生がギターを買いたいというので相談に乗ってやることにした。
 相談に乗るも何も売るために持っている訳だからして在庫を見て貰おうってだけな訳で、相談に乗るも何もどれを売りつけようかと考えているに過ぎない訳で。
 考えてみれば、中学二年生になった息子と同じ年頃の俺はと言えば、明けても暮れてもギターに夢中だった訳で。近所に今の俺のようなオヤジがいる筈もなく、楽器店のショウウィンドウ越しにピカピカと眩くライトアップされたそれらを眺め暮らしていたことを考えるに、息子の同級生はラッキーと言わざるを得ない。
 流行なのかどうか、すっかり流行よりも自己満足な観点でしかモノ選びをしなくなった身にはなかなか理解し難いことに、黒いギターが良いのだと言う。そりゃまぁ黒いギターなど売るほど持ってはいるが、果たしてギター初心者の中学生に何を薦めれば良いのか。
 俺がどうであったか。そう考えてみると、当時のギターヒーロー達の愛器に憧れていたのではなかったか。そして、穴の開くほど嘗め回すようにカタログを見ていなかったか。店員の薦めるものには目もくれず、憧れ恋焦がれていたギターがあったのではなかったか。
 と、そこに思い至り、自由に選ばせることにする。この連休中に見に来るらしいのだが、果たして、イマドキの少年が憧れるギターとは。非常に興味を惹かれるのである。

2006/4/27(Thu)

 接待で虎ノ門〜銀座。
 って、銀座のクラブのホステスと五反田のキャバクラのキャバ嬢に何の違いがあるのか、と問いたい。いや、問うたところで不毛なのだが。挙句に帰りのタクシーに同乗させて家まで送り届けるなんつーあたり、我ながら何やってるんだかなー、と思うことしきり。やってることはここ十年何にも変わっていない。なんかもう色々忘れたい。

 楽器関係はあっちでやっているのでこっちは本来の形に戻そう、と。思ったところでやっていることに変わりがないので変わり映えしないあたり、俺らしいというなんというか。

 仕事でお世話になっている会社の男とうちの会社の女の子が来月結婚することになった。なった、という表現は正しくなくて、すでに入籍を済ませていて披露宴が来月開催されるというのが正しい。
 仕事でお世話になっている会社、つまりはうちの会社に仕事を発注して貰っているお客様である訳なのだが、現場ではそこの社員と一緒に仕事をしていてかつ俺の立場はその現場の管理者である、という非常にややこしい図式になっていて、結局はその現場に於いては二人とも俺の部下という訳で。
 周囲は二人の関係に気がついていたというのだが、一番近くにいた俺はあまりに近過ぎて全く気がつかなかったというなんとも情けない顛末なのだが、まぁ、めでたいことには変わりなく。夫婦生活というものに絶望しないことをせつに願うばかりである。というスピーチを考えているのだがそもそも。大森野郎!!の結婚披露宴で泥酔した挙句、とんでもないスピーチをやらかした記憶もまだ生々しい身としては、「披露宴のスピーチ依頼お断り」という看板を掲げていたのではなかったか。俺のスピーチに絶望しないことをせつに願うばかりである。
 その披露宴の二次会でうちのバンドがトリを務めることになったのだが、果たして。

 そんな訳で再び、恥晒しな日常を綴ろうと考えている次第ではある。

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