1997年度 後期全国統一タイトルのお知らせ
拝啓
日毎に暑さが厳しくなって参りましたが、皆様におかれましてはますますご健勝のことと存じ申し上げます。
さて、去る6月21日に関東でK.U.E.L.、J.I.D.M.、T.D.F.の3団体で、6月28日に同じく関東でK.U.E.L.、J.I.D.M.、T.D.F.、K.D.L.の4団体で全国統一タイトルの話し合いが行われました。その結果、1997年度後期全国統一Titleが下記の通り決まりましたので、お知らせ致します。
敬具
1997年6月30日
全日本学生英語会連盟
連 盟 委 員 長
蛇 原 和 之
記
<1997年度後期全国統一Title>
What policy should the Japanese Government adopt concerning military issues?
日本政府は軍事問題に対してどのような政策を採るべきか?
<Regulation>
1.96年後期の食糧問題で取り扱った問題(食料援助など)は除きます。これは議論の使い回し、Opinionの使い回しを避けるためです。
2.憲法を改正するならば、1/2以上の国民の賛成が得られるものとする、というFiat
Powerをかけられるものと定めます。
<注意点>
1.このTitleは、各大会を制限するものではありません。
2.今回のTitleの意義を考えた場合、Opinion作成時には「軍事転用」のPlanは避けることが望ましいと考えます。理由として、Advantageにおいて、還元される軍事費の転用の仕方についての方策が無数に考えられます。従って、Titleから外れた話題を中心に議論が行われる可能性があるからです。
例)軍事費・任官拒否などのTopicについて
Harm:税金の無駄
Plan(1):予算を設けない ○
Plan(2):予算を福祉に転用 × (この様なPlanは避けることが望ましい)
<Case案>
日米安全保障条約問題、日米地位協定問題、P.K.O.(国連平和維持活動)など
<話し合いの過程>
まず関東にて、K.U.E.L.、J.I.D.M.、T.D.F.の関東の3団体、次に関東でK.U.E.L.、J.I.D.M.、T.D.F.、K.D.L.の4団体で全国統一Titleの話し合いが行われ1997年度後期全国統一Titleを決定いたしました。
話し合いは、全国統一TitleのCriteriaを決定した後、関東と関西で持ち寄ったTitle案の検討を行い、上記のTitleに決定しました。
<全国統一Criteria>
1.The Japanese Governmentが主体となるもの。
・Policy Determining Discussionに必要なFactの確認とValueの対立があるDiscussionが可能なため。
・政策決定による問題の解決が見込まれるため。
2.現状分析がシンプルなもの。
1)Harmがclearであるもの。
2)Linkageでclearであるもの
・客観的事実に基づいたDiscussionが出来るため。
・現状分析のみでDiscussionが終わらないようにするため。
・1年生に対してP.D.D.の教育効果を高めるため。
3.情報量の多いもの。
・客観的事実に基づいたDiscussionが出来るため。
4.TopicがWIDEかつDEEPなもの。
5.Dataに基づくDiscussionになるもの。
・1年生に対してP.D.D.の教育効果を高めるため。
<最後に>
このTitleでDiscussionを行うに当たって、みなさんに念頭に置いてもらいたいことがあります。このTitleは、机上の空論になりがちですが、あくまで客観的事実に基づき、論理的にDiscussionを行うようにして下さい。
なお、このTitle案に関する疑問点は、話し合いに参加した各リーグの代表者か、KUELDiscussion担当執行委員、若しくは専門委員までご連絡下さい。