ベネチアにて2

by  Kazuhiro SHIMOURA

Sep. 9, 2000

 

これは、江戸にも言えるのかも知れないが、湿地帯に杭を打ち込み、都市を築き上げるのは大変な事業であったと思う。機械力の不十分な時代、人々はどのようにこの公共事業を成し遂げたのか?

 

彼らは優れたリーダーの下、必要なものを必要にかられて自らの手で建設したのだと思う。そして、その恩恵は現在に及んでいる。情報化時代のインフラとして光ファイバが注目されるが、使い方についても、もっと真剣に議論すべきである。

 

長谷川先生に話したのは、地球放送局といった考えである。かつて和魂洋才という言葉があったが、今後はTHINK GLOBALLY, ACT LOCALLY (TGAL) が適切だと思う。我々は広く世界を見、聴きその上で自らの属する組織の方向を定めるべきであるからだ。

 

CNNのようなニュースでは、地球放送局は出現しているが、文化的にもネットワークを介した交流が必要であると思う。日本人の海外旅行が大変多いのも、我々が文化的交流を望むからである。

 

ベネチアの配電システムは、配管方式である。地中および建物の壁に電力用の金属管を目立たないよう設置している。電力会社の営業所などもあるのだろうか?