ローマにて1

by  Kazuhiro SHIMOURA

Sep. 12, 2000

 

ローマは現代進行形の大都会である。ホテルはスペイン階段の頂上近くのHOTEL INTERNATIONAL(***)である。歴史あるホテルのようで、部屋には年代物の家具と古いローマの写真(1860−1910)が掛けてある。

 

レストランも多い。バルベリーニ広場近く、タベルネッタLa Tavernetta)は、値段、味、サービスと3拍子揃っており、お勧めである。主人はギター片手に客席をまわり自慢の喉を聴かせる。半分くらいは知った曲で、ゴッドファーザーのテーマをイタリア語で歌ったりする。

 

世界における日本の存在意義は何か?観光客が首からさげているカメラは、ニコンやキャノン、オリンパス、ミノルタである。ビデオカメラはソニーやパナソニックが多い。携帯電話も日本製が頑張っている。ベネチアの水路を走るモーターボートのエンジンもホンダ、ヤマハであった。

 

日本の工業技術は世界の人々の思い出作りに貢献している。日本人観光客は、新婚旅行、熟年夫婦、女子大生といったところである。時折、ギリシア彫刻が動き出したような女性を見かける。TVでミスイタリア選考会も見たが私の好みは反映されない。審査員にも年齢制限を設けなければ、現在の美的基準からずれるのではないだろうか?ドイツ女性に美人が多いように思われる。

 

昨日はパンテオン、Bank of Naples、サンタンジェロ城を巡った後、スペイン階段近くのカフェ・グレコに立ち寄った。多くの貴重な写真、絵画が飾ってある。若きゲーテの肖像画の前でアイスクリームコーヒーを頂く。800円程。その後、ポポロ広場からボルゲーゼ公園、スペイン階段上の礼拝堂の前からローマに沈む日没を眺めた。日没は7時20分であった。