ミュンヘンにて4

by  Kazuhiro SHIMOURA

Sep. 7, 2000

 

ほとんど毎日、雨が降り、日が射す。ここでの天気の変化は日本の秋空の比ではない。ドイツにもそろそろ飽きがきたところである。校則のきつい学校では新たな文化は生まれにくい。ドイツ人は規則に従って人生を楽しむ人々である。

 

インターネットの普及も今ひとつである。ローマやニースのように、FMでクラシックをジャンジャン流していないのも意外であった。偉大な音楽家達をうみだし、100マルク紙幣にクララシューマンの肖像を描いているにも拘わらず。

 

何割かは、本当に人間的で良い人々であった。電車の乗り換えにつきあってくれた青年。フロントの受付嬢。ただ、何割かは規則でコチコチで目つきが鋭くヒットラー青年団を思い出させるタイプもいる。

 

昨日は、駅前の雑貨店、ホテルの近くの百貨店、本屋など巡り、土産物など物色する。百貨店の最上階が電気製品のフロアになっており、野菜裁断機など日本にない品もあって面白かった。日本製品もそこそこ健闘している。

 

レストランは夜中まで開いており、9時頃からホテル近くのアウグスティナーに行く。メニューに民族衣装を付けた女性がビールとダックを運んでいる絵が描いてあるので、それと白ワインを注文する。チップも入れて40マルク。安い。