ミュンヘンにて3

by  Kazuhiro SHIMOURA

Sep. 5, 2000

 

今日は1件目の発表をおこなう。80G,800km伝送実験の結果について。DSFを使ったソリトン伝送をコストで売り込むが、日本人からは好評であったと思う。長谷川先生はSパラメータの話をされる。大きすぎると4波混合が指数関数的に成長するので良くないとの事。S=1.6で分散を大きくするのが波長多重には良いだろう、という事になる。

 

多くの宗教は革命家を教祖としており、特にキリスト教の象徴(十字架に掛けられたキリスト)は強烈である。彼らは基本的に冒険者、宇宙飛行士など危険に挑戦する人々を称える。もちろん冷静な判断の下に成功した場合であるが。

 

日本は海外の文化(出版、放送、ファッション、他)から目を背けていると世界の流れに取り残されるだろう。伝統の力とは自己変革能力であり、新しい物を生み出す力であるからだ。文化的保護主義の傾向を危惧する。

 

会議終了後ICM内で夕食がでる。生演奏、ダンス付き、長谷川先生ご夫妻とテーブルをご一緒する。奥さんは日本が戦後、宗教を捨てたためにモラルと真剣さ、愛国心などが失われた、と嘆いておられた。

 

モレナウアの奥さんが途中から来られる。ネクタイを褒めて下さる。昨年のECOCの折りにニースで買ったというと、It’s Nice !(ニース)と洒落を言われる。その内、KDDの鈴木さんがモレナウア本人を連れてこられたので、退散した。

 

かえって昔、海外に移民した人々の子孫に古き良き日本文化が息づいていたりするのである。フィレンツエのホテルが満杯で、ベニスを狙う事とする。ローマはとれた。