ミュンヘンにて1

by  Kazuhiro SHIMOURA

Sep. 4, 2000

 

9月3日は会議の参加登録をして、シミュレーション技術のワークショップに出席した後、昼からは、今後(イタリア)の計画を立て、5時前に市庁舎のからくり時計を見物に行った。

 

Sendlinger Torから地下鉄U2に乗る。途中で三菱電機の安井氏が乗ってこられたので会場まで一緒に行く。パソコンがインターネットに接続できないとか、日本の技術立国もそろそろ危ないとかいう話になる。

 

ECOC会場入り口では民族衣装に身をつつんだ女性(ジーメンスの社員?)が、帽子をかぶったライオンの小さなぬいぐるみを参加者に配っていた。帰りは住友電工の牧尾氏に同行し、今後のファイバーの話などする。

 

市庁舎前の広場には200人余りの人々が空を見上げていた。一通り終わると拍手がわき起こった。その後、エレベータで市庁舎に上る。横の大聖堂の鐘が鳴り続けるのであった。小雨の合間にわずかに日の光が差し、天気がめまぐるしく変化する。山岳気候である。

 

(大聖堂にて礼拝に参加する)
時々、柱に賛美歌のナンバーが電光表示される。それで本をくっていると、やがてオルガンが始まるといった手順である。賛美歌帳には5線譜と歌詞が書いてある。クリエネのおかげで、オルガンに合わせて音符を追っかけることはできた。それほど複雑なのは無い。

 

ラテン語とドイツ語があるようで、後ろから女性の歌声が聞こえてくる。人々が立ったり座ったりするのに合わせて、そのようにする。途中、帽子のようなのが回ってきて、みんな小銭を入れているので5マルク入れる。

 

授業のように途中で抜け出す訳にも行かず、最後に回りの人々(男性1名、女性2名)と握手をして、この不思議な時間を完了した。大聖堂から外にでると、世界が明るく見えた。昔、映画館を出た時と同じように。

 

今日は雷も鳴っていたが、不思議と雨に打たれなかったのは神のご加護か? キリスト教が人々に生きる勇気を与えてきた事は確かである。ただ、ナチスの考え方がキリスト教をバックとしていた事も確かであるが。