10/3(Wed) アムステルダム(ECOC2001参加)

(AM)Long Distance WDM, TDM (PM)LAN, Access, Poster-Session

Conference Dinner, Beurs van Berlage

Nicolaas Witsen( tel. 001-31-20-623-6143, fax. -20-620-5113 )

 

カンファレンスディナーは、駅下がりの旧証券取引所で20時から開かれた。ジャズの演奏付きである。メニューは魚と鳥であった。KDDの研究者、オランダ(デルフト大?)の若手研究者と同席する。プラスティックファイバーによる家庭内情報化に興味を持っているとのこと。ここは資本主義発祥の地である。体育館のような空間を構想し株式の交換を行うことは画期的であっただろう。
http://www.beursvanberlage.nl/
http://www.bmz.amsterdam.nl/adam/nl/msp/beurs.html
 

 7時まで西教会北側のアンネフランクの隠れ家を訪れる。アンネの日記は大人に向けられたジャーナリスティックな文章でもある。「どう考えても、これは不当だ」と訴えている。その意味で大人と子供では受け止め方は全く異なるだろう。子供はかわいそうだと受け止めるが、大人は行動することを要求されるのである。

http://www.annefrank.nl/ned/default2.html

http://www.annefrank.com/index1.html

 

 SCATの長身の竹原さんはNTTの官僚制と総務省の僅かな研究費の分配をなげき、アメリカ人研究者とは、ヨーロッパ統合への流れが進んでいる事と、ITバブルが弾けて研究者にとって創造的な時代に入った事について合意した。鈴木さんと話をする。もうポストデッドラインを追うのは止めたとの事。シミュレーションは7000km以上の長距離で実験と合わないとの事である。KDDIの研究所はNTTに比べて人数も少なく家庭的な感じである。全員別々のホテルに泊まっているそうであるが。

 

 資本主義に戦争を抑止する力はない事がここで証明される。資本主義発祥の地でアンネの悲劇が生まれたのだから。資本主義は豊かさへの欲求に基づくのに対し、戦争は本能に基づく怒りによるのだから。戦争を抑止するのは、各人の本能がそれを命ずる場合だけである。そして情報化は各人の本能に働きかけるインフラである。従って情報化は戦争を抑止する可能性を持っている。アンネはインターネットを活用したに違いない。

 

 NYのテロにより長谷川先生はECOCをキャンセルして帰国を早めたとの事。NTTも全員キャンセルし、ビデオ発表で代用した。質問できないのが難点であり、通信ネットワークをもっと活用すべしという結論である。発表はパワーポイントが主流となった。

 

 こちらのテレビはミュージッククリップを多く流している。印象的なのをいくつか紹介する。@犬と一緒にボートで出航、犬も調子よく歌っているが嵐に遭遇。水をくみ出すが耐えきれずSOSを発信。基地でオバチャンが受信し、フトッチョの救助員がヘリコプターで救助に向かう。無事に救助して基地に帰ってきてオバチャンの入れたコーヒーで乾杯。(彼らは冒険者を尊ぶ)AHe is a fireman.3人娘がお色気たっぷりに消防士を讃える歌。(熱を冷ましてくれる)。B赤毛の青年が回転しながらブラックホールを落ちていく歌。(途中で転調してスピードと空間的拡がりを表現)

 

(2001/10/04)