――――――――――― 1/31(水) 晴れ ――――――――――― |
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浜松IC 16:55 |
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厳冬の北海道へ!ギャランVR−4、おまえだけが頼りだ。 寒冷地仕様への変更も完璧。 |
●−35[℃]対応まで濃度調整をしたラジエータ液 ●エンジンオイルは勿論5W−50(スーパーワイドレンジ) ●ワイパーも降雪専用 |
宿もフェリーも予約はしていない。気ままな旅。だが気を抜けない。予報によると北海道は大雪。 |
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「旅の終わりを求めて、旅人はまた新たな旅に出かける・・・」 |
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東名高速道路は吉田辺りで事故渋滞。東名はいつもどこかで事故が起きている。やがて首都高速道路へ。珍しく渋滞なし。クルーズコンピュータを80km/hにセット。月明かりが車内を軽く照らし出す。旅立ちの日には最高のムードだ。 |
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埼玉浦和料金所を過ぎ、蓮田SA着20:54。明日からの長距離に備えて今夜は早く寝よう。 助手席にベッドメイキング。 |
(1)背もたれを倒し、可能な限りフルフラットにする。 (2)次に足下や腰の部分に毛布などを詰めて凹みを少なくする。 (3)最後に厚めの毛布を全体にかぶせて、下地の出来上がり。 |
もちろん、体の上にはおる毛布と羽毛布団は別に用意してある。そしていざと言うときの為の防寒寝袋。何と言っても真冬の北海道。防寒対策は万全だ!そして長距離を走り続けるために日々の疲れを残さないように睡眠をたっぷり取る。このベッドなら足を目一杯伸ばせて、しかも体もほぼ真横になるので疲れを取るに十分だ。 |
明日は雪の東北自動車道路を北上する! |
21:33 就寝 |
―――――――― 2/1(木) 晴れ 気温−6[℃] ――――――― |
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5:02起床 |
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蓮田SAを出発。まだ暗い東北自動車道を北上する。クルーズコントロールを110km/hにセット。川口から130kmの地点で降雪路面が現れる。ついに来たか! |
青森まで約600km、雪の高速を走るのか。
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しかし、それを望んで来たからには・・・ |
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川口から170km、「これより‘みちのく’」の表示。降雪のためクルーズコントロールを90km/hまで落とす。天気もよく殆どの雪は融けて路面も乾きさえ見せている。このペースなら午後には青森に着けるか。だが岩手やその先は大雪との情報も。 |
しかし、トラックのスピードが凄い!雪が積もっていても100km/h以上は出ている。命知らずか? |
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川口から340km、ここが東北道の中間点。やっと半分?まだまだ走らなければ。
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津軽から石黒 |
この辺りは、猛吹雪きのため殆ど視界もなく、走行も50km/hになる。横から来る地吹雪き。前を走る車のテールランプしか見えない!! |
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やがて青森IC着14:44、680km走破! |
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さて、問題のフェリーは乗れるか?不安を抱きつつ青森フェリー埠頭へ。しかし・・・!駐車場はガラガラ。なんだ?冬なんて、こんなものか?フェリー乗船手続き開始16:30、出発17:00である。フェリー埠頭の食堂で夕食。雲が切れ陽が射す。
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16:20、雪が降り出す。 |
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17:00出港。18:30に凄い強風と吹雪の音!甲板に出たいが、そんなこと出来そうもない程の揺れ! |
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20:48函館着、いよいよ下船。前方の閉じられたタラップが開く。同時にフロントガラスの融けた水滴が一瞬のうちに凍りつく!これほどとは!外気温は一気に氷点下9度まで下がる。今夜は函館フェリー埠頭で眠る。 |
21:25 就寝 |
――――― 2/2(金) 晴れ時々吹雪き 気温−13[℃] ―――― |
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5:09起床 |
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フェリー埠頭は粉雪。 |
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さて、ついにSNOWLANDへの旅が始まる!まだ薄暗い国道を北へ走る。薄明かりの中、何故か眩しい。何故だろう? |
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大沼国定公園へちょっと寄り道。 |
雪の林の中を走る。ふと外気温度を見ると−24[℃]! 据えつけの水銀温度計の方も−23[℃]。間違いない。 |
外へ出てみる。髪が凍る。息を吸うと肺が痛い。 |
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さて小樽へ向けて国道を走る!。
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12:05小樽着。 |
夏に来た時とはまるで違う。やはり美しい街。昼食を摂り、しばらくぶらぶらする。 |
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この後は浜益温泉を目指す。途中、猛吹雪きを何度も浴び、目の前が真っ白になりながらそれでも走る。とにかく今はそれしかない。日本海側から直に吹き付ける寒風!除雪が間に合わず新雪の積もる道をスリップを繰り返しながら走り続ける。止まれない!止まったら雪に埋もれてもう発進出来ないだろう。 |
ギアを2速に入れたままでもう40km近い距離を走っている。水温計が上がっている。まずい!オーバーヒート?ラジエーターに降り積もった雪が逆に保温作用を起こし、エンジントラブルを起こす。完全凍結で有名なWRCモンテカルロラリーで有名な現象だ。まったく、外は氷点下10度だってのに!止まってエンジンを冷やさないと、あでも止まれない!!今、停まったら100%スタックする!! うおぉーどうすりゃいいんだぁー!! |
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やがて温泉!やっと着いた。温泉の駐車場は除雪してあった。水温計が下がる。よかった。温泉でくつろぐ。まさにオアシスだ。 |
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湯船の側の凍り付いた窓ガラスの外は相変わらず猛吹雪き。 |
風呂上り。温泉の駐車場で寝る。 |
20:32 就寝 |
―――――― 2/3(土) 雪 風強し 気温−9[℃] ―――――― |
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4:02起床 |
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朝起きたらビックリ!車が半分近く雪に埋まってる! |
やばい! そうか、一般道は夜間も常に除雪するが、ここは単なる温泉の駐車場。ドアを開ける。開かない! 雪を蹴り出す!なんとか外へ出たものの、これじゃVR−4は動けない。だか除雪をしている道までは約10メートル。よし、なんとか雪をかき分けて道を作るか! |
約20分の後、VR−4は雪の棺桶から抜け出した。ひゃーあせった!! |
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さて、今日は最北端へ。とにかく吹雪き! 地吹雪! それしかないのか? 日本海側に面した国道を北上。 |
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途中、天塩でGAS補給。 |
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スタンドのお兄さん「どちらまで行かれるんですか?」 |
りっつ「あの・・・宗谷岬まで」 |
お兄さん「! 視界悪いですから、どうぞお気を付けて」 |
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サロベツ原野を走る。やっぱり、一度冬に来てみたかった。
日本最大の雪野原!凄い! |
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そして宗谷岬着11:17。 |
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この真冬に観光に来る人などいない。やはり最北端食堂でいくら丼を食べ、ここを後にする。 |
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南下し、14:05クッチャロ湖着。
湖と言っても単なる雪原である。しかし、それを分かっていて来たんだから、まあいっか。 |
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更に南下。サロマ湖着17:17。近所にある宿泊施設で入浴。そしてゆっくり・・・ |
20:35 就寝 |