「美浜の会ニュース」 号外(1999.5.30)より


またも関電が事故隠し!

美浜3号でウォータハンマー事故発生

          ドンという大音響で50人の作業員が退避

老朽化の下で頻発する原発事故

関電は必死になって事故隠し

 5月26日、関電の美浜3号の2次系主蒸気管で、ウォーターハンマー(水撃)事故が発生しました。その衝撃で、大地震に耐えうるはずの防振金具9個が破壊されました。関電はこの事故を必死になって隠そうとしました。翌日「関係者」から県に通報があり、県が関電に問い合わせて、隠しきれなくなって初めて事故を認めたのです。1日以上の遅れです。事故が起こったのは26日の午前10時20分。県への報告は翌日の午前11時半と午後2時でした。それも午前中の報告では防振金具の破壊は隠したままだったのです。関電の事故隠しを断じて許すことはできません。
 関電は意図的に事故を隠そうとしたに違いありません。この事故が起こった丁度その頃、高浜町長はプルサーマル受入表明のため県庁を訪問。この絶妙のタイミングに恐れをなし、関電はこの事故をひた隠しにしようとしたのです。プルサーマル優先のため、事故を隠すとは、なんと卑劣な態度でしょうか。なんと住民の安全を無視した態度でしょうか。

衝撃で、大地震に耐えうるはずの

防振金具9個が破壊



 事故は定検中に、A系統の主蒸気管で起こりました。配管内部の蒸気が水と接触して急激に収縮することにより、内部の水が激しく動いてハンマーのように主蒸気管を強く打つ現象で、管の破断につながるため起こしてはならない事故でした。「ドン」という大きな音がし、約25分間振動が続きました。作業員50名が現場から外に退避したといいます。この衝撃によって、大地震に耐えうるはずの油圧防振金具(直径5pの鋼鉄製)44個のうち9個もが壊れています。この事実からも、いかに振動が大きなものであったかがうかがい知れます。関電は、10時20分に事故が発生し、午後8時にこの防振金具の破壊を確認したと発表しています。その間約10時間、一体なにが起こっていたのでしょうか。関電は事故の情報全てを速やかに公表すべきです。

プルサーマル予定の高浜4号で、

ついに細管損傷



 プルサーマルが予定されている高浜4号でも、ついに蒸気発生器細管4本に、応力腐食割れが発生しました。高浜4号の細管は、高浜2号などのボロボロ細管と比べて、腐食に強い材質であると関電は言っていました。実運転年数10年目にして、その改良型細管で初めての腐食割れです。新しい材質であっても、年がたてば損傷は起こるのです。あの旧世代の細管のように、今後高浜4号でも損傷が多発していくに違いありません。その行き着く先は、あの美浜2号炉での細管破断事故です。プルサーマルでプルトニウムを大量に蓄えた状態で事故が起これば、壊滅的です。

老朽化の下で頻発する事故

−−その背景には定検短縮など経済性最優先の運転姿勢



 事故が頻発しています。最近だけでも、大飯2号での制御棒落下(1月29日)、大飯1号での燃料棒支持格子の歪み(3月15日)、美浜2号での1次冷却水漏れ(4月29日)。これらに続いて、今回の美浜3号事故と高浜4号での細管損傷。
 これら頻発する事故の背景には、老朽化が進む下でも定検短縮等による経済性最優先の姿勢があります。今回の美浜3号の事故でも、その原因は、水抜き時に、通常であれば窒素ガスを充填して行うはずであるのに、それをやっていなかったのではと伝えられています。
 また、なんと敦賀1号は、さらに10年以上も運転を延長しようとしています。
 全原発の平均で、10年前には設備利用率は70%。それが昨年度には84.2%に。この超過密運転を可能にしているのが定検の短縮です。10年前の定検期間は平均で155日。昨年度ではなんと103日。実に3分の2への短縮です。この傾向には一層拍車がかかり、大規模な取り替え工事などがない場合、30〜40日で定検を終了させ、利用率を向上させています。
 プルサーマルと引き替えに、核燃料税をアップすれば、その分を取り返そうとますます経済性優先の危険な運転が行われていきます。核燃料税の引き上げは、安全性の低下となって跳ね返り、事故の危険を一層高めることになります。被害は県民と周辺に住む私達に降りかかってくるのです。
 プルサーマル反対の声を強めましょう。
 事故隠しの関電を追及していきましょう。なぜこのような事故を起こしたのか、原因を明らかにさせましょう。

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「安全を金で売り渡すな!」の声を集中しよう