◆マリア様がみてる(今野緒雪・作)(AT−X・・13日遅れ)


 去年の秋ぐらいから「百合姉妹」や、それ関係のアンソロジー本が目立つようになってきて、今なぜ百合ブームなのかなと思ってましたが、そうか、「マリみて」なんですね。すっかり乗り遅れてしまいましたが、とりあえず文庫、既刊買いました(コバルト文庫は、『ブラックキャット』や『蕨が丘物語』以来です。ジュヴナイルというかライトノベルは、たまに読みますが)。
 「おにいさまへ…」みたいな設定。リリアン学園や生徒会の仕組みが説明的。小説は、三人称ながら主人公の心の叫び(^.^;)で書かれているので、わかりやすいです。
 アニメの方で、落ちているギンナンを持って帰るという志摩子さんの声は、貧乏性の成恵ちゃんと同じ能登麻美子さん。受け狙いなのか?(^.^;) 

(2004/2/2)



★小説

 アニメは3話で原作1巻をまとめて、今週2巻目に入ったので、4巻目の「ロサ・カニーナ」まで一気に読みました。なんかもうリリアン学園の生徒になったつもりで、どっぷり浸っています(*^-^*)。
 『どこにでもいるような主人公の視点で描かれ、共感できる。改行が多い』という少女小説の定石どおりで、さくさく読めますね。まず世界観を頭に叩き込まなければ理解できないファンタジーものと違って、学園ものは、すぐに入って行けます。
 三薔薇さまとそのつぼみのフランス語の読み方、そして妹たち計8人の本名(さらに演じる声優さんの名前)と、憶えるのに大変ですが(^.^;)。それぞれの性格がだんだん区別がついてきました(アニメのOPの各キャラクターも、三色の薔薇を背景に登場していたことがようやくわかった)。

(2004/2/12)



★ドラマCD

 アニメと同じキャストで、55分を原作1巻の前編となっています(アニメは、少し端折り過ぎているので、4話完結くらいにしたほうがもう少しゆったりした展開に出来ただろう)。
 音だけのメディアにありがちな、設定や状況にくどい説明はないけれど、『おいおい。さっきまで名前も知らなかったのに、いきなり呼び捨てか?』『おっと。小道具を味方につけた祥子さま』というツッコミも、祐巳の心のモノローグで喋ったほうがおもしろかったと思います。アニメのほうでもなかったので、祥子さまの押しの強さ(ハッタリ)の描写が不足ぎみでしたね。

(2004/2/12)


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