◆カレイドスター(AT−X・・16日遅れ)


 サーカス+ミュージカルという架空の舞台設定なのですが、歌う場面はほとんどなくて、ストーリーを持ったサーカスという感じ。
 オーディションに遅刻してきた主人公が、オーナーの目にかない合格。他の団員の嫉妬とイジメにあうという使い古されたパターン。そらの声の広橋涼さんの元気なキャラが活き活きとしています。
 ディアボロという演技は、知らなかったのですが(これも架空のものかと思っていた)、『アラビアン・ナイト』の練習で、綱渡りのロープへの着地に失敗して落ちる時に、ディアボロのひもをロープに引っ掛けて滑り降りるアイディア。手近な物を利用する発想は、すごく気に入っています。あと、最近のエピソードでは、メイがレオンのパートナーの座を得るのに、空中ブランコで、いかに手を掴んでもらうかの演技ではなく、ちょー難しい技を見せつけて、取れるものなら取ってみろという挑戦的な態度がレオンのプライドを刺激して、受け止めさせるという逆転の発想が驚きでした。
 『努力・友情・勝利』の王道を描く「カレイドスター」。いや、今そらは“勝利(勝ち負け)”に疑問を持ち、新しいカレイドステージを創ろうとしているのでした。今後の展開に大いに期待します。

(2004/2/2)


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