サワヒヨドリ(沢鵯=キク科・多年草)  一の宮町で=2004

 ヒヨドリグサに対する「沢」だが、阿蘇では高原の草地でも見られる。秋の七草・藤袴の
代理はこれでもよさそう。

 万葉集巻十九の佐々貴山君(ささきのやまのきみ)が詠んだ
「この里は継ぎて霜や置く 夏の野に我が見し草はもみちたりけり」の詞書きに

 ・・・黄葉せる沢蘭一株を抜き取りて・・・

の一節があり、「さわあららぎ」は、サワヒヨドリの古名という。