写真などでは知っていたのだが、ふと思いついてかき分けたススキの根本で、やっとお目にかかれた。もう少したつと花の口先が開いて、薄赤くなるのだろう。

 名は全体の形から。また、物思いにふける人の姿に見立ててオモイグサとも。

  道の辺の尾花が下 の思ひ草
       今さらさらに何をか思はむ
        (万葉集巻十・草に寄する)
ナンバンギセル(南蛮煙管=ハマウツボ科の寄生植物)   一の宮町で=2001