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不要なACアダプタがゴロゴロと転がっていて、この暑い時期に結構熱くなっている、重たいし捨てるのも不燃物で捨てるには気が引けるし 何かに使えないかと考え中身の検証をしてみる。
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ドリルでカバーを穴あけし分解(意外とカバーの取り外しに苦労した、簡単に分解できないのだ)、 今回SONYの多分電話機(子機)のACアダプターであったと思われるものを分解する。


中の基盤より回路図を作成してみると以下のような全波整流回路になった。これは、負荷により電圧及び電流が変化すると言う大変単純な回路である。 コンデンサのみで平滑しようというもので、専用アダプタとしてしか使えない。(つまり、この機器の負荷が判かっていないと本来の性能として機能しないという事)

負荷抵抗を変えてみて電圧を測定してみた、下表が測定結果


出力でDC9Vをとるためには負荷抵抗100Ωぐらいなので負荷抵抗を100Ωとしたときの オシロスコープには結構リップルが乗っていてこれで正常に使えるのかと思う。


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ACアダプタの定格はあまり信用できないことが判った。定格での値を満たす他の機器に接続するときは 注意しないと機器に障害を起こすかもしれない。また、過大電流によりアダプタが発熱し発火するかもしれない。 今回のアダプタは定格で100mAであつたが、負荷抵抗1.2Ωで300mAが流れトランス部分が熱くなった。 オーディオ機器などの電源に使用すると相当なハム音(唸り)が発生しているだろうと推測できる。
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今後の課題として考えられる事は、以下のようなものが想定出来るが
- 平滑回路部分にコイルを使った回路に作りなおす。
- 三端子レギュレータなどで電圧及び電流を制御する回路を追加する。
- ケーブルとかコネクタを再利用する(部品取り)。
- トランスを分解し銅線を使う(部品取り)。
いずれにしても不用になったACアダプタの使い道はなさそうであるがどうにかしないと増えていくばかりでガラクタの山になってしまう。 当面の課題だ。現在使っているアダプタもコンセントに接続していると機器(負荷)に接続していなくても熱くなるアダプタは アダプタ自身が電気を消費し熱となっているので、使わないときはコンセントから抜いておくほうが良い。電気代が馬鹿にならない。