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月曜日の朝 コーヒーの芳醇な香りに目が覚める。 苫小牧出身の彼女は雪のように透き通る白い肌で 「おはよ いまコーヒー入れるわ」 眠い目をこすっている男に 「朝食たべていくでしょ?」 男は無言で頷く 冷凍のパンケーキが電子レンジで解凍される 「仕事、うまくいきそうなの?」 彼女の質問に 「今日の会議で決まる。この企画さえ通れば部長に・・・」 「コーヒー 冷めるわよ。」 「うん」 男は朝食のあとネクタイをしめている。 「今夜はあえるでしょ?」 彼女の質問に男は 「会議のあと クライアントの接待があって遅くなる。」 「明日は?」 「明日も忙しい。ごめん。」 「いつになったら 一緒に暮らせるの?」 「・・・・・」 男は彼女の部屋をあとにして 車に乗り込む。 暖機運転も終わらぬまま 駐車場を出る。 朝の首都高速はいつも渋滞している。 スカイラインGTR 速く走るために作られた車には 渋滞に似合わない。 |
