公園をつくったよ-柳公園


柳公園は名古屋駅西側に面している歴史色豊かな区にあります。
神社と敷地を共有しており常緑樹の深い緑の豊かなことと桜がきれいなことで、地元のお年寄りから幼児まで、とても良く利用されている公園です。
改修の話は最近暗くて子供を遊ばせるのに不安があるという話から始まったようです。

アンケートでは誰もが柳公園のいいところは緑が多いことを第一に上げています。また悪いところの一番も樹が多すぎて暗いでした。
同じ人でこの二つを上げる人もいたくらいです。
ほかのいいところは富士山の遊具があって楽しく遊べるがおもなものでした。
悪いところの2番目は砂場などが犬や猫の糞で汚されて不潔だというものでした。
はじめの緑に対する二つの相反する反応は利用者が豊かな緑を受け入れられる舞台づくりに不備があるせいで、この公園の持っている不安の根源であろうと考えました。
不安や曖昧さは利用を混乱させ、マナーに影響を強く与えるものです。
つまり豊かな緑のなかで休む人の前に拡がるスペースが安定せず、流動的で、落ち着くことができず、不安になりやすいことがよくあるのです。
流動性や曖昧さ自身は場面によっては重要で貴重な要素ではありますが、多様な要素が一つの視野に混在する柳公園の場面ではこれらを弱めることが全体の利用勝手を向上させ、公園をよりつきあいやすいものにする方法であると判断しました。
樹木が多くていいことは認めているが個人領域の不安定さが、落ち着き無い心理状態を呼び出し、緑のよさを受け止めることの邪魔になっているのです。
緑はテクスチュアにしても形態にしても複雑で奥深いものを表現していますからあるていど安定した心理状態が可能な舞台づくりが要求されています。
更に砂場の"糞対策"もかねて藤棚前のみどりにかこまれた遊び場を周囲より50 cm位高くしました。

これで公園の外からも子供の遊ぶのが良く見えて、文字通り舞台のように緑の樹間も秩序ができて親しみやすくなり落ち着ける休み場所もできたと思います。


子供たちが作った絵タイルで飾られたコンクリートウオールにかこまれて嵩上げされた木陰の遊び場。公園の外からも見渡せます


子供たちに人気の富士山の遊び場向こうに大きなクスノキその足下には縁台。


小学生がつくった絵タイルのベンチ兼用ウオール。


木陰の道、床には小学生が作ったブロックの舗装模様が木漏れ日にきれいです。

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