公園づくりを考える
1、まづ住む場所について考えてみる
まづ住む場所について考えてよう。
公園を考えるにはまづ住む場所についてどう考えるかをはっきりしておかないと前へ進みません。
住む場所全体について広く考えてみましょう。
住む場所は服と同じで誰もに必要で、しかも雨露をしのぐ必要はありますが、それだけのものではありません、そして目的によって選ぶ基準も変わります。
服でしたら家でくつろぐときの選び方と、デートに向かうときに選ぶ基準は一緒ではありませんね。
場所を選ぶ基準も変わります。
でも服を選ぶのでしたら、たいていの人は自分の好みから始めて、場所の性格、自分の体形等で考えて行くと思います。
住む場所の場合はちょっと思い付かないのではないのが普通でしょう、幾らディズニーランドが楽しくても、そこから考え始めるのは難しいような気がします。
自分だけの部屋だったら映画で見た豪邸や雑誌の素晴しいグラビヤから切り取って自分流にアレンジしてといった夢も描けますが公園はどうでしょうか。
子供を遊ばせる場のように用途を限定すれば少し具体的な夢が浮かぶかも知れませんが、それで楽しい公園になれるわけではありません。
ちょうど大好きな食材を集めて一緒に調理すれば美味しい料理ができるわけではないのと同じです。
少し回り道になるかも知れませんが、他の人も一緒に使うことをしっかり考えることにしましょう。
まづ自分と人との「そうであってほしい距離」からかんがえはじめてはと思います。
誰もが親しい人と一緒に居るときの距離、知らない人との距離、好意を持っている人、敵意を感じている人との距離等思い浮かべることができると思います。
広いところでは腕をぶんぶん振り回したくなったり、狭いところに入ると傍の人のことが急に気になったりしませんか、体がそんな距離を感じているんだと思います。
そんな距離はあなただけではなく他の人も多分感じているのです。
全く同じではないでしょうが似た気分は確実に感じていると思います。
そんな距離の感覚を空間と呼んでみましょう。
空間と言う言葉はちょっと使ってみるとひどく多様な使われ方をしていることに驚かされてしまいますのでほんとは使いたくないのですが、とても実感しやすい言葉なので使うことにします。
もどる
2、空間を考える
空間(空間感覚)は誰もが実感しやすい感覚ですので共同の場、みんなで使う場を考えるための基本にしていいと思います。
でも空間はそのままでは見えませんので、人がそこにいないと何も残りません。
気の合った二人で楽しく過ごせる空間をみつけても、二人がいなくなると忘れられたり、他の人が他のことにつかってしまうかもしれません。
そうならないようには積極的に空間を作り、他の人もその空間を味わえるようにセットする必要があります。
ボール遊びの人が走ってこないよう道の方向を変えたり、あまりじろじろ見られないように 目隠しの木を植えたりして座れるベンチか何かを見つけます。
花がきれいな樹だったり、かわいい二人がけのベンチ だったりというのは少し待ってください。
そこまでいくと人によっての好き嫌いや年齢や体格などの個人差が大きく、予算の制約もでてきて問題が横道へそれてしまいます。
ファッションで言えば雰囲気よりもブランドをまづあさるようなものです。
まづどんな距離で人がいたらいいか、そのために必要なしつらえの位置を決めましょう。
ここで構成された空間はファッションで言えば下着のようなものです。
人がいろんな上着(多様で豊かな楽しい生活)をするために必要な下着です。
気に入った下着を身に付けておれば質素な上着でも、仕事着でも勿論お気に入りの上衣ならもっと楽しく、自分らしさを発揮できると思います。
まづしっかりと空間を考えましょう。
もどる
3、公園をつくるために一番必要なもの
実際たくさんの人が使う場所を考えるのは簡単なことではないと思います。
まづ人はそれぞれ別の好みがあり生活習慣も違うのです。
公園のように普段みんなが気にしていないことを離れた人と話し合うのと似ています。
お互いに離れた人と人が話すためには電話が必要です。
必要なのはたくさんの人と情報や意思、感覚を共有するためのコミュニケーションの手段(糸電話の糸)と公園への夢(糸を揺るがす言葉)と夢を実現する技術(デザインと施工)だと思います。
糸電話の糸は夢のなかの空間感覚と信頼ではないかと思います。
実際の継続的な公園利用を可能にするする維持管理には人の交流と信頼が基礎になっています。
糸を揺るがす言葉は利用者の夢のおおきさと実現への熱意ですがデザインと施工は空間を読みとる専門家の出番が多くなると思います。
でもいい専門家をみつけ専門家の力をひきだすには、夢を実現するための技術としての空間に利用者も詳しくなることが一番です。
いい専門家なら夢さえ拡げて見せてもらえたら、ほとんどできたも同然です。
必要な材料がたくさんある建築と違って公園は空間さえ構成できれば解決方法はとても自由です。
ファッションで言えば建築は決まりごとが多く価格が品質をきめてしまうサラリーマンのスーツで、庭園や公園は18才の女の子の服のようなものです。
どんなに価格の安い素材でもツボさへ掴んでおれば見映えがしてチャーミングです。
ファッションでの若さの価値は空間では利用者の夢です。
いい公園を創るために一番必要なのは利用者の夢です、こればかりは専門家にたよれません。
夢をまづふくらましましょう。
もどる