(1999/05/09更新)
ニッポンの風景 08 室津漁港 |
兵庫県の瀬戸内沿岸、播磨灘に臨む室津(むろつ)漁港。 千二百年前の奈良、天平時代から続く古い港。江戸時代には参勤交代の西国大名の上陸地として栄える。 姫路市のすぐ隣ですが、国道もこのあたりから西は急にローカルムードに。 |
左右から陸に包み込まれた室津漁港。 半島のつけ根の部分、そこに深く切れ込んだ入り江が港になっている。天然の良港。 |
ずらりと舳先を並べた漁船。 岸壁には雑然と箱が積み上げられている。活気を感じる。 このページで小学生に教えてもらったことによれば、合計200隻余りの漁船があるとのこと。また、船の値段は一隻2000万円ほど。エンジンだけでもおよそ300万円とのこと。 |
リヤカーや防波堤の脇に積み上げられた箱、箱、箱。 |
港のドック。 レールの敷かれたスロープに船を引き上げ点検修理などをする。この直前まで大きな船がこの場を占領していた。 |
紅白の旗をなびかせて船が港に帰ってきた。 棚引く白い煙は向かいの岸壁のたき火。 |
切れ込んだ入り江の様子がよくわかる。右手が外海。また一隻船が帰ってきた。 このように三方を陸に囲まれ室の中のように波が穏やかなので室の泊(むろのとまり)と呼ばれたのが室津の名前の由来。 正面のこんもりした森に賀茂神社が鎮座しています。 |
賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)を祭る賀茂神社。この本殿は国指定重要文化財。小振りながら出雲大社のような造りの社殿。 特に管理する人の姿もなく、あまり人も訪れないような丘の上に建っている。 |