(1999/05/08更新)
ニッポンの風景 07 外川漁港 |
千葉県は銚子の南側に位置する外川(とかわ)漁港。 房総半島に数多くある港の中でも指折りの活気ある港。明るく、とても清潔な印象の港です。 この港から沖に出てイルカウオッチングを楽しむこともできます。 |
生まれ故郷にも関わらずなかなか走る機会がなく、初めての房総ツーリングで立ち寄った折り。 富津岬からずっと内房を南下し、館山,白浜をまわり一転、外房,九十九里を銚子まで北上してくるなかで、房総半島もなかなかいいじゃないかと見直しつつ、ひとつだけ不満だったのは、私好みの港がないことでした。 ところが、こんなところに実に雰囲気のいい港がありました。犬吠埼や銚子漁港も近く、疲れてもいたので、あるいはパスしてしまっていたかもしれない。素通りしないでよかった。 |
この港では漁船のお尻を岸壁に向けて舫っています。 こうするには当然、沖から港に帰ってきたら船を180度転回させないといけません。何隻かの船がそうするのを見ていたのですが、なんとも鮮やかにクルリと舳先をまわし接岸します。 小さな船の場合、舳先をこちらに向けて泊める港がほとんどですが、比較的大きな船ではこのように泊めることが多いようです。 |
お行儀よく舳先を並べる漁船。 背後のなだらかな南向きの斜面に家々が立ち並ぶ。 |
漁協の建物と、岸壁に三重に連なって停泊する漁船。 どの船も比較的大きめで、船体は白く、立派です。この港の活気が感じられる。 漁港というと大抵、錆や汚れの目立つ船が多かったり、港のあちこちにボロボロの網やゴミなどが山積みになっていたりするのですが、ここではそういったものが目立たない。清潔な印象の港です。天気が本当によく、真冬にも関わらず明るく暖かかったせいもあるかもしれません。 もっとも、雑然とした港は港で味があるのですが。 |
家々の立ち並ぶ斜面を上ったところ。陽に照り映える港を見下ろす。 太い道などなく、細い路地が交差している。 |
わずかにうねりながら続く路地。 逆光でわかりづらいですが、ここに連なる瓦屋根は年期の入った古いもの。渋い黒。 |
港から続く坂道。 その途中には素朴な雑貨屋が。斜面に面した店構えがいい感じ。素朴で、そしてとても清潔な町並み。 |