▲侘 寂 萌 インデックス


住宅街のガスタンク@北習志野
酒井道子

 っていうヒトの正体が週刊新潮で暴露されたようで(『野田聖子議員もダマされた! 「児童ポルノ禁止」NPOの女性理事長は「元ポルノ業者」』, この記事以前よりここでも、そうしたら途端に、そのインチキ活動組織NPO法人のサイトの組織情報のページ(構成メンバーの名前一覧)が404になっているという、まったく分かりやすいトンズラぶり。

 ずっと正体が割れずにいると本気で考えていたのか、そのへんの心理を直接おうかがいしたいところ。

 この茶番も馬鹿馬鹿しいが、そもそもソフ倫を作ったのが間違いだと、おれぁソフ倫ができた直後から、今は亡き(旧)ディスカバリーというメーカーのファンクラブ会報でも書いた。
 ソフ倫設立を画策した数社が、数年後、とある件でユーザーから集中砲火を浴びたのをきっかけに、そろって役員を降りてしまい、ほかの会社に責任をおっつけた(?)ときには、あんまり頭に来たので、アリスソフトの担当者に(ソフ倫役員会社で唯一、まともに話のできる会社だと思ったから)抗議のメールを送った。
 きちんと返事はいただいたが、しかし言いだしっぺが矢面から逃れる、ということの納得できる説明では、残念ながらなかった。

 倫理とか規制とか、そういう難しい(超難しい)ことをいうには、確固たる哲学(土性骨)がなけりゃあダメなのに、それわかってない人間が多過ぎ。
 酒井(長岡)道子ってヒトが、そこんところどの程度わかってるのか、メールで聞きたい――とはゼンゼン思わない。
 聞かなくてもわかるんで。


公園の遊具@飯山満
株屋が儲ければ電車が脱線する

 まあ、たまに電車が脱線するのも、しかたないですな。
 それが「文明」というものだ。

 たまのこういうリスクよりも、莫大なるメリット――つまり、最大多数の「長生き」――があるわけですから、こんな悲劇も、たまには、致し方ない。

 あえて問題とするべきは、「風が吹けば桶屋が儲かる」式に、株屋(とか金貸し、ブン屋、テレビ屋、ホリエモン等々)みたいな、文明本来の目的になんら寄与しない連中が、電車の運転士(鉄道事業)よりも儲けているから今回のような事故が起きた(事故の発生率を高めている)、ということである。

 21世紀の大問題のひとつは、我々にこういう現状を是正する気があるか、ってこと。

 おれは積極的に、どうでもいいが、若いやつはどうだろうね?
 若いやつらが、なんでもかんでも現状維持志向で、嬉々として株屋みたいな仕事に就く、という状況が問題なんじゃあねいンでsky?


ツツジ満開@新川サイクリングロード
なんだかわからない

 コスプレ、というものがわからない。

 コスプレをしたいという欲求も、そういうコスプレイヤーに萌える(?)という嗜好も、いずれも皆目わからない。

 ――のであるが、突然(ひまだから?)その、よくわからないコスプレイヤーというものを撮影してみたい、と思ってしまった。
 ともかく、そういう馬鹿馬鹿しいもの(失礼!)をひたすらデジカメで激写したい! という自分でも知らなかった性癖の目覚め。(レイヤーさんたちよりも、むしろ非日常的な会場の雰囲気への興味か)

 で、コスプレ・イベント情報とかをWebで調べてみたら(て、マジ本気かよ!)、参加料2000円+カメラ持ち込み料500円(1台)とかいうじゃあないですか。

 2500円て、あのね……やっぱ、いいです。
 やっぱり、「なんだかわからない!」。



トウキョウ

 ほぼ1年(10ヶ月)ぶりに東京に行ってきた。有楽町に。

 東京はすごい街です。
 バブルの最中よりもむしろ、いまの方が成長が速い気がする。
 どんどん「清潔」になっている。
 ピカピカの、ガラス張りの高層建築の林立ぶりに圧倒される。
 20年前なら考えられないような、香港やシンガポールのような、大胆な造形(日本人の美意識ではやや違和感のある)のビルも目立つようになった。
 皇居外苑は相変わらず、完璧に緑が手入れされていて気持ちがいい。
 外人やビジネスマンや老夫婦やホームレスが、ベンチや芝生に座ってのんびりと日を浴びている。
 このあたりを歩くたびに、丸の内の企業かお役所で働くんだったと悔しく思う。

 しかしなんだろうね。相変わらず東京のOLさんのトレンドは無表情(もしくは仏頂面)だあね。さらには意図的(?)な「フラフラ歩き」。(狙いとしては「不思議ちゃん」と同じか)
 これが実に気に入らない。(笑) この「戦略」が。
 そういう安易な戦略をとらないひとのほうが断然、印象がよい。

東京駅 丸の内口
皇居外苑 二重橋 皇居外苑 皇居前広場と丸の内のビル群
皇居外苑 桜田門
日比谷公園 咲きそろった花壇のチューリップ 日比谷公園 レトロな売店
日比谷公園 そびえるオフィスビルと帝国ホテル 有楽町 ガード下の赤提灯
東京国際フォーラム 地上広場 新緑のケヤキ 東京国際フォーラム ガラス棟の大空間
東京国際フォーラム イルミネーション・ウェー


吉高の大桜@千葉県印旛郡印旛村吉高
TVのコレカラ

 印旛沼近辺の「隠れた地元の名所」だった「吉高の大桜」が、どうやらNHKの地方ニュースとテレビ朝日で紹介されたようで、平日にも関わらずものすごい人出だった。

 佐倉チューリップまつりも、やはりNHKで紹介されたとのことで大盛況。
 おばさん連が、テレビでやっていて云々と話すのを何度か耳にした。

 テレビのチカラはまあやはりすごいわけで。
 がしかし情報源としては、「旬」しか伝えないという大欠陥がある。
 テレビが伝えるのは、桜やチューリップが満開の「瞬間」であり、地震や事故、事件で人がたくさん死んだ「瞬間」であり、ローマ教皇が選ばれた「瞬間」等々である。
 流れをじっくり追う、ということをしない。(NHKの一部番組を除き)

 吉高の桜に関していえば、いつ満開になるのか、という事前の、そして肝心の情報はテレビでは手に入らないが、印旛村のホームページでなら毎日アップされる写真で知ることができる。

 インターネッツとの融合ってことで、テレビ屋さんはこれから、なにするんですかね。
 インターネットという、テレビを完全に包含する技術が登場したことで、ニュース伝達メディアとしてテレビは、新聞よりも、ラジオよりも不利な立場にあることを(速報性でテレビに劣っていた新聞はネット配信でテレビを追い抜いた)、どれくらい意識してるでしょうね。
 独占している電波上での商売を捨てれば自由競争に晒されるし、しがみついていてもジリ貧。

 果たしていつ、勇気を持って「電波」を捨てることができるか――。
 まあ、きっとできない。


子供たちに囲まれるチューリーちゃん@佐倉チューリップまつり
町内会にみる民主主義の理解度

 町内会の役員の、持ち回りの順番が回ってきて、なんの因果か今年一年、防犯係を担当することになってしまった。
 おれがエロゲ屋と知れたらどんな反応があるかしらんと、ちょっとおかしい。

 そういう次第で、無役ならパスしていただろう年度始めの総会にも出席したのだが、例年通りなら無風のうちに淡々と議事進行するところが、今年度は数百万円という異例の大金を投じての集会場の補修が予算に組まれており、その工事を巡って賛成・反対、議論百出、大紛糾。「コンクラーベですな」との囁きも。

 反対派の一部から、役員会が計画案を立て次第、それを町民全員にはかって多数決によって可否を決めたらどうかと提案されたが、これに対して町内会長は当然のように難色を示して、「それは到底承服できない」といささか気色ばんで突っぱねた。
 こりゃ、そろそろ来るぞ来るぞーと期待していたところが案の定、この会長の言葉に反応して、ひとりのオバサンが「そういうやり方は民主的じゃないと思います!」と猛然抗議。

 やっぱり、「民主的じゃない」キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
 戦後60年たっても、「この国」(笑)における民主主義の理解はこの程度で、アタシが気に入らなければ民主的じゃない、んだわな。

 民主的な手続きで選ばれた町内会の役員に、町会の運営を任せているという、堂々たる民主的な状況を、気に入らなければその都度恣意的にどうこうできると思う人間がこれほど多いのは、やはり教育が悪いのか、どうなのか。

 いや――。近代社会の理屈ではヘンだが、生命38億年の歴史の「勝ったものが強い」(強いものが勝つ、では決してない)という唯一絶対の真理に照らしてみれば、オバサンのスタンスが正しいというべきか。


釣糸を垂れる老人@横利根閘門
心理描写のエロス

 エロゲの特徴はなにか?
 という問いに対して、関係者(製作者,ユーザーなど)はどう答えるだろうか。

 私の答えは決まっている。
 それは「心理描写」である。

 エロゲのシナリオにおいて、心理描写の割合は特別に高い。
 その都度その都度、執拗にといっていいほどに主人公とヒロイン両者の心理描写がなされる。

 で、これはエロゲ(ライトノベル等も含め)に特有の現象かと思ったら、そうでもないんですね。
 SFや冒険小説などのエンタテインメント限らず、普通の小説なども、わりあい古いもの(20年以上前の作品)しか読まないのだが、比較的新しい話題の作品などたまに読むと、まるでエロゲのような心理描写の連続に、なるほど、全社会的な流行だったか、と意表をつかれる。

 これが私には分からないところで、エロゲのシナリオ屋という仕事にも差し支えている。
 エンタテインメント作品では心理描写はない、といっていいほどに少なく、重視されないので、ずっとそういうものに親しんできた身では、いざ書こうとしても、おいそれとは書けないわけです。

 人(生命)が繰り返しなにかをするというのは必ず、それがエロい(気持ちいい→生存につながる)からするわけである。
 心理描写というのは相当にエロい――らしい。
 それが理解できないというハンディキャップ。

 ――と、そういえば心理描写といえば少女漫画。
 繊細、複雑、重層的にして多様な心理描写は、古典的な少年漫画にはない、少女漫画の一大特徴であった。
 男性の女性化は、こういうところにもまた端的に現れているわけですね。


佐倉チューリップまつり@佐倉ふるさと広場
しばらくセリフを

 書いていなくて、きょう久々に書こうとしたら全然書けなくてものすごく焦った。

 ここに書き散らす気違い文献のたぐいや、2ちゃんでの煽りレスなどと、人物のセリフとでは、あたりまえのことだが全然ちがうのだなあと、お茶漬けをワシワシ掻き込みながらしみじみ思う、花散らしの雨降る夕べなのであった。


満開の桜@新川 八千代総合運動公園付近
狂おしいほど切なくて

 満開の桜というのは本当に、本当に、美しいとしかいいようのない佇まいで、呆然と眺めているうちに狂おしいほどに切ない気持ちがつのってきて、なんだか泣きたくなってしまう。

 ところで、しばらく世間を離れていたら、中国で大規模な反日デモがあった由。

 去年のアジアカップの騒ぎといい、中国人ってのは本当に馬鹿だね。
 ブッシュが以前「悪の枢軸」なんてことを言ったが、そのもじりで「馬鹿の枢軸」。
 中国に、アメリカ(合衆国)に、韓国、この三国が馬鹿の枢軸だあね。

 それにしても――情報源がラジオと2ちゃんWebしかないので、この傾向が全マスコミ的かどうかはわからないが、これまでリベラルで比較的穏当な発言をしてきたコメンテーターさえもが、ここにきて中国と韓国に対する不快感を、もちろん婉曲的ではあるが表明し始めているのは、戦後60年目にしての大きな変化というべきだろう。

 いったんこういう傾向が出てきたからには、もう元には戻らんわな。
 戦後60年もの時間があったってのに、中国も韓国も、なにやってたんだかね。
 国家100年の計を誤ったというべきか。いやいや、それとも関ヶ原から260年後に借りを返した長州藩みたいに、たとえ100年200年後になろうとも、日本をコテンパンに叩きのめすまでは――てえ魂胆かしらん。
 おれの世代が生きてるうちはそんなこともなさそうだが、もういちど戦争となったとき、若い連中が日本をちゃんと防衛できるか心配だわな。
 平和とか友好とか平等とか、鵜呑みにしてる奴ばかりっぽいから。
 まあ、アシモとアイボが代わりに戦ってくれるからオッケー?


パチンコ屋のネオンサイン
見切り人生

 だいたいが肉とかはもう見切り品の50%引きとかになってるのしか買わないのだが、買い物カゴの中身が全部、割引シールが貼られた品物ばかりだとさすがに恥ずかしいので、女の子のバイトじゃなくてオバサン店員のいるレジに行って支払いをするのだが、ぼくと同じように見切り品や特売品を買おうかどうしようか迷っている地味な感じのOLさんがいると妙に萌えてしまう。
 地味顔やブサカワイイ系のモデルなどがマスメディアに頻出するようになって久しいが、これは果たして良い傾向なのかどうか(人類の未来にとって)考えている――て、そんなにヒマなら仕事しろよみたいな、我ながら呆れる状況。


建設重機の群れ@白井市
規制厨

 ソフ倫方面で新たな規制がお達しされたとのことで、ちょっとした騒ぎ(?)になっている模様。
 まったく詳細を把握していないながら(笑)、例によって脊髄反射で参論。

 聞けば今回の騒動では裏で、ソフ倫設立発起人以上の胡散臭い向きが暗躍している由。笑止噴飯、惑乱狂気、ブッシュが怒れば総理引っ込む。なんだかわかりませんが。
 さて、そういった大人の事情とは別に、純粋に規制ということについて論じたい。

 やれ猥褻だ有害だと声高に騒ぎ「○○は規制すべし」と、他人(今回の場合ヲタク)の趣味に難癖をつけ、ささやかな楽しみを奪おうとする寄生虫「規制厨」という人々。
 彼らは常に自分の主張が正しいと信じて疑わないが、科学的にいって(byナベツネ)、規制ということほど愚劣かつ近視眼的な行為はない。

 話は突然15億年前に飛ぶが――そういう規制厨諸氏は、15億年前の生命世界の一大革命に対しても、「猥褻だ! 有害だ!」と問題視し、愚かにも規制運動を展開していたに違いない。

 15億年前(時期は諸説あり)の一大革命とは、性の分化――つまり有性生殖というシステムの確立。セックスという発明(?)である。
 これ以前、生命は誕生以来32億年のあいだずっと、無性生殖により、ひとりで「子供」を作ってきた。だがそこに突然(?)、セックスを始める連中が現れたわけである。

 これがいかに衝撃的であったか、想像して欲しい。
 それまですべての生き物が、自分の身体の一部を分割して子供を作っていた。それが32億年もの間、常識であった。
 そんななか、オスとメスがつがいとなって子供を作り始めたのである。
 これはもう想像を絶する、とんでもないヘンタイ行為である。当時の常識では。
 この当時(15億年前)に規制厨の方々がおられたなら「な、なんたるハレンチ! い、いやらしいっ! 猥褻、有害! 即刻やめるザマスッ!」と顔を真っ赤にして、セックスを始めた連中を差別し、有性生殖という画期的な子作りの革命を規制し、抹殺していたことだろう。
 だが、無性生殖と有性生殖と、どちらが「正しい」かは、その後の生命進化の軌跡を見れば明らかである。

 なにかと「猥褻、有害、規制」などと言いたがる人々に問いたいのは、「おまえは5億年、10億年後のこと考えてものしゃべってんのか」ってことだわな。
 他人を規制したがる性癖というものは、心理学的に(いや、全然知らないが)、性的な復讐であるわけだが、他人を猥褻・ヘンタイ呼ばわりする当のご本人が「奇性欲」、じゃなくて「規制欲」という、おのれのリビドーを全開にして世間相手に発散しているという大いなる矛盾。

 まあ、かといって――ネオテニーがどうたらとかこじつけて、賢しらに無理やり炉利を正当化するのもどうかとは思うが。



東京湾埋立地

 埋立地には独特の風情がある。
 広い道路、行き交う大型トレーラー、赤い砂にまみれたグリーンベルトの潅木、不思議な形をした巨大な工場。
 どこか寂しく、恐ろしいようで、小学校の社会科で習ったこんな工業地域で働くのはどんな気分だろうと想像する。
 工場街に隣接する巨大なショッピングセンターの買い物客はみな身奇麗にしていて、パンのテーマパークに列を作り、洋風の家具や雑貨を選んでいる。
 ジオラマのような綺麗で無表情な湾岸地域の公園に高層マンション。
 空き地にはスクラップが山をなし、わずかに残された自然の海岸に、少女がひとり練習するボンゴの音が響く。

鉄くず屋とラブホテル@船橋競馬場前 船橋競馬場の駐車場
船橋市 海老川河口 JR京葉線の鉄橋
TOKYO-BAY ららぽーと コンコース
マンション@船橋市湾岸地区 マンション@船橋市湾岸地区
河岸の工場@京葉工業地域
スクラップの山@京葉工業地域 三番瀬 砂に残る波のかたち
引き潮の三番瀬 東京方面を望む


船橋市 海老川河口
ミキティとエントロピー

 プロ野球とかもう大して興味なかったのに、なんとはなしに楽天の仙台での本拠地初戦をラジオで聞いてる。

 おもしれー。
 礒部のホームランで「八百長きたー!」とか実況板にカキコしたりしながら、すっかり楽しんでる。
 テレビすら持ってない、世間的な流行りモノにまったく興味のないおれですらこうなんだから、楽天のプロ野球参入による広告宣伝効果には恐るべきものがある。

 「変化」というものはどんな場合にも、問答無用で善である。
 郵政民営化も、たとえどんな問題があるにせよ、民営化すること自体は議論の余地なく正しい。良い効果をもたらす。
 民営化が取りざたされ始めた、もう6年前の時点で、郵便局のサービスはさっそく劇的に良くなり始めていたものだ。

 ともかく現状維持、玄奘三蔵、じゃなくて玄宗皇帝、じゃなくて現状肯定は絶対悪。





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