        
このところ――
日が暮れてからコッソリ家を出て、最近できた24時間営業の大型スーパーにいって、ピカピカの売場をぶらついては、使ったことのない中華調味料(ネギ油とか)をチマチマ買い揃えたりして、それが唯一の?楽しみだったのだが、今日は久しぶりに昼間のうちに外に出てみたらすごく気持ちがよかった。
男のい〜じを見せるでやーんす――っていうド根性ガエルのエンディングの歌が好きでそれを歌ったりしながら。
        
サァ!!
奇跡のごときメダルラッシュ。
――らしいが、テレビないのでまったくの蚊帳の外状態。
生活保護を受けている家庭にだってテレビとクーラーくらいはあるというのに、オレの生活はマジで違憲状態かもしらん。
井上康生の試合、見てえー!
これだけは見たい。
柔道って魔法だよね。
外人のやってるJUDOとは別の競技、というか武術。
あと、愛ちゃんの試合は見たかった。卓球の。
――て、結局その程度かヲレは。
てなに、康生負けた!? 銀どころか銅もなし!?
うぞ……、馬鹿な……、うぎゃー!!!
ありえなーい! ……いや、よく知らんけど。
         (2)
微妙
知らないひとから、
>私のパソコンに件名も本文も書いていないメールが来たので
>とりあえず返信してみました。どちら様でしょうか?
>私は山本と申します。間違いだったらごめんなさい
というメールが来たので、ちょっと迷ったが、本物と判断して、「こちらからはメールを出した覚えはありませんよ」という返事を送ったら、
>そうだったんだですかあ。じゃあ誰が送ったんでしょうね?
>そのアドへ返信するの不安だったんですけど、
>お返事いただけて、ひとまずほっとしました。
>実は私、結婚して6年目になるんですけど、
>最近の生活に飽き飽きしていたので、思い切って返事出してみました。
>おかしな縁ですけど、よかったらまたメールくださいね。
案の定、こんな返事が来た。
えっちメール。
最初のメールは、かなりうまいと思う。
つまり、本物っぽい。
そう書いてはいなくても明らかに女だと分かる。(実際に女が書いたかどうかは別として)
いかにもパソコン初心者の女性らしい文章、体裁、構成だ。
騙された。
毎日10通以上のえっち関連メールが来て閉口しているのだが、これには感服。
インターネットの掲示板でも、女の文章というのは、明らかに男の文章とは違う。
で、たまにネカマになって、女の文章を書いたりしてみるのだが、これがなかなか難しい。あんがいリアルな女の文章にならないものだ。
山本さんが結婚六年目の主婦ではなく、男だとしたら、ぜひ一度お会いしたい気がする。
――と書いたあとに気づいたが、二通目のメールでも女とは書いてないんだよね。
うまい! (いや、後段のあからさまぶりはいかにもヒドいが)
ていうか、この手の在宅アルバイトが結構あるが、実際に主婦が書いたんかなあ。
おれはこんなにうまく書ける自信がなかったり。
         (1)
3D女2
グラビア・アイドル、というやつが萌えない。
女子アナ、というやつもまた萌えない。
これ、OLが萌えない、というのと同じ理由だ。
それは女というやつが現実的だから。
現実的だから、「仕事」というものの本質が分かってない。
仕事(ただし文系の仕事限定)とは、高度に抽象化されたセックスである、ということに旧財閥系企業での碌でもない仕事で泡銭手にしてみて感得した。
日本のような経済大国において、仕事とは、茶道や華道と同じ芸道なのであった。
でも女は現実的だから――野暮天だから、と言ってもいいが――それが分かっていない。
だから、萌えない。
仕事の場に、ナマのセックスを持ち込むから。
たかがお茶を飲むにも作法があるように、仕事の場にも洗練された作法というものがあるのだが、大方のOLさんはそんなもの守らない。反則技炸裂。
(守っていれば萌えるかといえば、これが複雑というか当然な話、そういうわけでもない。ここが難しいところ)
萌え、とは高度に抽象化されたセックス。
エロゲ、はバーチャなエロ(というか、エロはすべてバーチャ)。
――のはずだったのだが、いわゆる泣きゲーの出現により、その境界が曖昧になった。
個人的には、萌えないOLがウザイように、その逆の現象も好みではない。
(境界が曖昧になった、のではなく、正確にはエロゲが「全部入り」になった、ということ。エロか萌えか、ではなく。エロも萌えも。さらには音楽も(主題歌)、アイドルも(声優)、すべての趣味をエロゲひとつで賄う傾向が顕著になった。これはユーザーの保守化を意味する。
あるいは、いわゆる「鉄オタ」とか「バスオタ」とか、そういうディープなマニヤさんと同様の、限定された箱庭世界への没入傾向)
        
IKEMEN!!
てことで、サッカーのアジアカップで日本が優勝したそうで。決勝で中国を破ったとか。
アジアカップとかって全然わっかんなーいけど、まずは目出度いじゃぁないの。「川口は神!」ってこのことだったのね。
しかし中国人も馬鹿だねえ。
4000年の歴史が泣くってぇのヨ。
すっかりグローバル・スタンダード(な価値観)に毒されちゃったね。グローバルというか、アメリカン。
なに日本人ごとき相手にマジになってるンだか。
日本なんか東夷――東方のドキュソの、大中国の属国でしょうが。
大人(たいじん)らしく鷹揚に構えて、玉蹴りの勝ち負けなんぞで、この世の終わりみたいに熱くなっちゃあダメだわ。
国破れて山河あり。たかが蹴球破れてどうしたか。
四大文明発祥の地の誇りはどうした。
中華思想を忘れたか。
李白のような巨人を生んだ民族がみっともないったらありゃしない。
文学も古典も、とりわけ外国のものなんか興味ないが、李白はすごい。マジすごい。
平明、単純、格調高く、リリカルで、なおかつSF的ワンダーに溢れた詩想!
なんなんだろうね、ありゃ。
地球が滅亡の危機に見舞われてアンドロメダに移住することになったら、星間宇宙船のメモリバンクに芸術作品なんぞのデータを入れる余裕なんかないだろうけど、李白の作品群のための容量は確保しなきゃいかん。
中華料理も、おれは世界一うまいと思う。
一番好きなのは、日本の食べ物だが、それはおれが日本人だからだ。
客観的にいえば、世界一うまいのは中華料理。
日本食は残念ながら二番目だね。三位以下は知らん。
「食い物の味のわからないヤツに芸術はわからない」――と黒澤明は言ったが、間違いなくその通りだと思う。
中華料理の圧倒的な味わいは、それを作って食っている人間の大きさだろう。
それがあの(暴動騒ぎ)体たらく。
どうせ騒いでた連中はマクドナルドみたいなものを有り難がって食ってるんだろう。医食同源。そんなことだからディズニーランド的な薄っぺらな人間が出来上がる。
大人としては、こんなこたぁいいたくないけど、やっぱりODAを問題にしたくなるわな。
1979年以来、25年間に日本から中国への経済支援の総額は6兆円にのぼるそうで。
あひゃ! 単純計算でも国民一人あたり年間2000円の負担! 物価を考えれば当然それ以上。
おれがユニクロの390円のTシャツ1枚買うのすら散々迷って諦めてるってのに、なにがこれ以上戦後補償か、みたいな。
でも、そのユニクロは中国製。
ODAの金も、ユニクロ製品の品質、安さに一役買ってる?
するってぇと、ODAオッケーってことかしらん――。
今週の、わからん!
        
3D女
女――と、オタク周辺で言った場合、デフォルトでは2Dのオンナノコキャラを指すわけで、本物の女のことは「リアル女」とか「3D女」と補足しなければならない。
――いや、ジョークでなく、マジな議論の中でもそうだったりするのでやけに可笑しい。おれはこういう馬鹿馬鹿しさが、すごい好き。
で、3D女の話。
終電近くの電車で車内のOLさんを見れば100%チャパツだ。
一人の例外もなくチャパツ。本当に黒髪皆無。(もし黒髪の人がいたら、それはきっとユニクロのお姉さんだ! ユニクロの店員さん萌え〜)
笑う。
ていうか、シュール。サイケ。不条理劇の一場面みたいな。
T岡さんなら茶色も似合うけど(て誰だよそれ)、こうもみんながチャパツてぇとなると、OLさんがたも考え直さないといけない。
「チャパツの戦略」は果たして有効なのかどうか――ということを。
まず、なぜチャパツなのか?
それは太平洋戦争で日本を倒した相手がチャパツだから――それ以前に、幕末の日本に黒船で乗りつけたのがチャパツ(の国の連中)だから――。
だから、ペリーがアフロヘアに、鼻に骨を横刺しにしていたとしたら、平成のOLさんはみんな、ガングロ・アフロに、鼻に骨を刺していたはずなのだ。
こうなるとさすがに誰もが不自然だと分かるだろう。
しかしチャパツも、それとなんら変わりないのだ。
――というようなことを、OLさんたちはどのていど理解・自覚しているのか。
いや、女は現実的だから(ストレートに褒め言葉)、んなこたぁノミの耳垢ほども考えちゃいないだろうが。
でもなにを言ったって今のOLさんには、(1)チャパツ+(2)必要以上のダイエット+(3)冷たい無表情+(4)水商売コンパチ・ファッション(寄せて上げるブラ, キャミソール重ね着, ミュール等々)――この4連コンボ必須なんだからしょうがない。
そりゃあやっぱり、オタク少年は、こういう3D女は怖かろう、と思う。
おれは怖くないけど、萌えない。(うそ)
といってもOLさんが萌えないのは、こんな外見の問題ではなく、もっと内面的な決定的な理由があるのだが、それはまた別の話。
しかし問題はそんなことでなない。
チャパツOLの話ひとつなら笑い話で済むが、本当に深刻な問題は、この「チャパツ現象」が社会のあらゆる場面、レベルで起きているということだ。
どういうことか。
日本において、マクドナルドは外食産業ナンバー1の売り上げを誇るが、米国においてモスバーガーの売り上げはゼロに等しい。
ドトールにしろ吉野家にしろ、これが米国生まれだったら、とっくに全世界に支店が出来ていることだろう。
食べ物ばかりではない。あらゆる産業、文化、芸術、セックスが、米国に対してハンデを負っているのだ。
このハンデは、未来永劫解消されない。もう一度、戦争をやって勝たない限り。
トヨタが米国でブランドを確立したといったって、馬鹿みたいに品質を上げて、徳大寺有恒に「車のエモーションがどーたら」などと訳のわからん苦言を呈され、臥薪嘗胆艱難辛苦匍匐前進、ようやく世界ナンバー2の地位まではい上がった。それでもまだ2位だ。
もはや戦後ではない――と、このあまりにも有名なフレーズで経済企画庁が復興を宣言したのは昭和31年、戦後11年目のことだが、冗談ではない。
まだまだ戦後――どころか、まだまだ文明開化、まだまだ鹿鳴館の時代がこれからもずっと続くのだ。
「チャパツのハンデ」さえなければ、日本がとっくに世界一ではないか。(なにが?)
人類の歴史始まって以来、空前絶後にすごい国だと思うがどうか。宇宙一かもしらん。
岡江久美子さんだって、ヘップバーン以上の永遠のカリスマ・アイドルになってたと思うがどうか。さすがにこれは異論大ありか。
――て、なんでおれはムキになってこんなキチガイ文献を書き続けるのか?
このおれの戦略はなんなのか?
自分でも分からない。マジ分かんない。
        
3D世界
二日ぶりに表に出てみたら、玄関のところに、隣家のリフォームをやっている業者からの、しばらく騒音を出して迷惑をかけることのお詫びとして、サランラップが2巻置いてあった。(へーベルハウスのリフォームなので)
なんちゅーか、たしかにうるさいけど、べつにそんな必要ないよと思うんだが。
おまけに、うちのまわりの側溝のキワに伸び放題になっていた雑草まで抜いてくれたご様子。
日本もヤバイとおもうよ。
みんな、あんまりビクビクし過ぎ。
コンビニいっても、店員の応対の丁寧なこと、丁寧なこと。挨拶から、釣り銭の渡し方から、あたため品や冷たいものは別の袋にいちいち分ける気の使いようから、いやもうホントに、そんな無駄なことする必要ないっしょ。
前に住んでたところでは、隣の区画に新しいマンションが建ったあと、工事中の騒音のお詫びとして、販売会社のオジサンが5万円持ってきて、びびったことがあった。
最初は新手のサギかと思って、怖くて「いらないっす」と断ったけど、ホントに単なるお詫びのお金だったので有り難く受け取って、今後苦情を入れないという念書にサインした。
隣接してるマンションだけでも4,50世帯はあったから、少なくとも200万円もの迷惑料を払った勘定だ。
誰かが相当にきつくクレームをつけたんだろうが、それで入居が始まる前に200万円使ってでも穏便に処理したのだろう。
なんだか妙な時代になっちまったよ。
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