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「浅岸村の鼠」

Asagishimura no nezumu

遠野物語を生んだ東北岩手に埋れていた、直木賞作家の極上のフォークロア。奥羽と北上の山なみに育まれた詩的心情は「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」石川啄木、宮沢賢治、森荘已池と各々十年を隔てて開花した。賢治をして「あなたを尊敬する」と言わしめた森荘已池が、言霊の幸ふまほろば盛岡の土に根差した言の葉で、鼠たちのまなざしに託して綴る、賢治の系譜に属す短篇寓話。

朝日新聞2002年11月24日朝刊 書評

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