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ロシア人形アニメ『チェブラーシカ』の美術監督

レオニード・シュワルツマンのアートワーク


会期 2002年8月7日(水)-8月25日(日)
(22日は全館休)(展示会は終了しました。)
会場 ロゴスギャラリー渋谷パルコパート1 B1
東京都渋谷区宇田川町15-1 Tel. 03-3496-1287
プチグラパブリッシング


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展示会と同時に刊行されたレオニード・シュヴァルツマン原画集(プチグラパブリッシング)は、amazon.co.jpでも購入可能です。

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新訳 チェブラーシュカ 平凡社より刊行 2002/12/11

以下は昨年(2001)の『チェブラーシカの原画展』のご案内です。


人形アニメ「チェブラーシカ」の美術監督
シュワルツマンが描くチェブラーシカの原画展



会期 2001年12月7日(金)-12月26日(水)
但し最終日は17:00にて閉店 (展示は終了しました。)
会場 ロゴスギャラリー渋谷パルコパート1 B1
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1
Tel. 03-3496-1287

児童文学者ウスペンスキーの原作をもとに、1970年代ソビエト連邦時代に制作された人形アニメ『チェブラーシカ』シリーズは、今でもロシアの人々の間で親しまれ、主人公チェブラーシカは国民的な人気を集めています。日本でもこの夏フィルムが上映され熱烈ファンが増え続けています。本展では、その愛すべきキャラクターであるチェブラーシカをはじめとする人形たちの生みの親ともいえる美術監督レオニード・シュワルツマン氏が描いた水彩画およびドローイング作品約30点を展示販売します。
その他、シュワルツマン氏がヴィノクロフ氏とともに美術監督をつとめたロシア・アニメ最高傑作の1つ『雪の女王』制作当時の原画もあわせて展示します。
また、書籍、ポストカード等も販売予定です。

レオニード・シェワルツマン/Leonid Shvartsman プロフィール

1920年8月30日モスクワ生まれ。

1941年建築、彫刻、美術大学を卒業。
1948年ソユズムリトフィルムで仕事を始める。
1951年国立映画大学卒業。
1981年ロシア連邦共和国功労芸術家の称号を授与される。
監督作品 『ウサギのフェージャ』『小さくて不思議な鐘』『サーカスの少女』他
美術監督作品 V.& Z.ブルムベルク姉妹が監督した全作品、『黄色いコウノトリ』『紅い花』『金色のカモシカ』『雄イヌと雄ネコ』『雪の女王』『カギ』(これらの作品はすべてヴィノクーロフ美術監督との共同作業)。『ワニのゲーナ』『チェブラーシカ』その他

 ロシアで最も有名な児童文学者の1人であるE.ウスペンスキー作の『チェブラーシカとなかまたち』は、知らない子はいないというほど子供たちの間で愛読されてきました。
熱帯の国からみかん箱に入ってやってきた、学術上の種族不明という不思議な動物チェブラーシカと、ワニのゲーナをはじめとする動物や人間たちがくり広げる心あたたまる交流と冒険の物語です。
 このチェブラーシカの物語を原作に、1969年から70年代にかけ、監督R.カチャーノフ、美術監督L.シュワルツマンの下で人形アニメーション4作が制作されました。監督のカチャーノフは、アニメーションの美術監督として経験を積んだ後、『チェブラーシカ』をはじめとする監督作品をいくつか残しています。彼の作風はファンタジックで情感あふれ、国内外で多くの賞も受賞しています。
 シュワルツマンも数多くのアニメーション制作に携わってきました。宮崎駿氏が駆け出しの時代に見て、アニメーション制作への志しを新たにしたとも言われている『雪の女王』でも、A.ヴィノクロフと共に美術監督をつとめています。またロシア・アニメ界の巨匠ノルシュテインも、当時は新人アニメーターとしてシュワルツマン指導の下でこの『チェブラーシカ』制作に参加していました。あの情感あふれる印象深いシーンの1つ、ワニのゲーナがアコーデオンを弾きながら歌うところは、彼が手がけたそうです。
チェブラーシカという名は、起き上がらせてもバッタリ倒れてしまう様子を言う'チェブラーフヌッァ'という俗語から付けられた名前です。彼の周辺には生真面目で心やさしいワニのゲーナはじめ、動物や子供から大人までが登場します。その中でもユニークなのが、シャパクリャーク婆さんとペットのネズミ ラリースカ。彼女は有名になりたくて「悪いこと」を仕事とし、チェブラーシカたちに意地悪をしますが、それでもいっしょになって悪人をやっつけたりする何とも憎めない不思議なキャラです。
 『チェブラーシカ』は、制作から20年以上を経た今夏、日本でも初めてフィルム上映されました。若い女性を中心に人気が高まり、記録を塗り替えるほどのロングランとなって、今秋からは地方上映もはじまります。その人気は、チェブラーシカという愛らしいキャラクターの存在そのものにもあるのですが、それだけでもなさそうです。ロシア人の気質や、ソ連崩壊以前の時代背景を知る上でも興味深く、また何よりもチェブラーシカとワニのゲーナを中心とした登場人物たちのほのぼのとした関係、そしてその奥に見え隠れするちょっとした皮肉から社会問題など、ロシア人特有のユーモアとペーソスに裏打ちされた魅力あふれるシーンが、時空を超えて私たちの心の琴線に触れてくるからなのかもしれません。
 本展では、チェブラーシカのキャラクターの生みの親であるシュワルツマンによる水彩画やドローイングを日本で初公開するものです。また、シュワルツマンがヴィノクロフと共に美術監督を務めた、ロシア・アニメの最高傑作の1つとも言われる『雪の女王』の制作当時のたいへん貴重な原画作品もあわせて展示、アニメ・ファンにとっては必見の展覧会です。

(c) Leonid Shvartsman 無断複製使用禁止


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