11月13日(土)晴れ
 金峰山 2年前に、大弛峠から登ったことがある。ほとんど高度さはないので、登った感じがしなかった。今度は、瑞牆山荘、富士見平小屋を経由して登る。
 6時11分、車で出発。中央高速は、談合坂のあたりで少し渋滞するが、ほぼ順調で、8時15分に須玉ICを降りる。途中工事中のところがあり、瑞牆山荘に着いたのは、9時10分であった。行楽シーズンも少し過ぎたせいか、山荘のまわりの駐車場は、まだ開いていた。3年前に来たときは、車は止められず、山荘からはるか下の方に駐車しなければならなかった。

 山荘前を9時27分に出発。10時に富士見平小屋に到着。

少し休んで、大日小屋へ向かおうと小屋の横をとおった。その時、小屋番のおじさんが、50歳くらいの登山者に向かい、「そんなの、調べてくればいい」と言ったのである。どうも登山者が小屋番に道を聞いたらしい。最近は、中高年の登山ブームで、わりと安易に登山をするものが多い。昨年なんか、冬の八ヶ岳で、道がわからないから、一緒に、ついていっていいかと聞かれたりした。装備を見ると、軽登山靴に四本づめのアイゼンである。天気が良かったから、いいけれど、下手すれば遭難である。小屋番のおじさんの対応もしょうがないと言えばしょうがない。
 小屋から、しばらく、唐松のはえた幅の広い道を登る。登り切って、少し下ると大日小屋である。10時57分に着く。谷間の所に小屋はある。小屋の北側ほうが開けていて、天場になっている。小屋に泊まるより、テントの方がいいだろう。道はそのまま、暗い森の中を登っていく、30分ほど行くと、南斜面が開けたところにでる。そこが大日岩である。休憩するのいい。そこからまた、暗い森の中を40分ほど登ると、岩肌の尾根にでる。そこから、南アルプス、瑞牆山、八ヶ岳、富士山が見える。

尾根の左側に金峰山の頂上が近くに見える。30分程度で頂上にたてると思ったが、尾根道を進んでいくと、大きな岩を越えなければならないので、時間がかかる。北斜面では、岩が凍っていて、滑りやすい。どうしても登れなくて、途中で断念した若いカップルもいた。いくつか、大きな岩と岩の間を登って、五丈岩が近くになると道もなだらかになる。頂上には、13時48分についた。瑞牆山がはるか下の方に見える。頂上に大きな岩があって、岩の上に立てば360度の光景が楽しめる。

 14時30分に頂上を降りる。同じ道を戻る。降りている時、金峰山を目指すパーティに二、三組しか出会わなかった。この尾根をたどって金峰山に行くよりも、大弛峠から行く方が簡単なので、たいていの人は、大弛峠から登る。このルートは、人と出会わず、静かな山歩きが出来る。
 大日小屋に16時8分に着く。大きな岩のあるところの通過は、思ったより楽であった。富士見小屋には、16時42分に着く。すでに日は落ちて、小屋のまえの唐松の林を通して、南アルプスの上に赤い残照が見えた。時ともに空は暗くなり、山々の頂に赤さを増す。

 富士見平小屋から、林道に出たのは、17時であった。林道の下の道を通って、瑞牆山荘に行こうと思ったが、すでに暗くなっていたので、林道を歩いた。瑞牆山荘についたのは、17時20分であった。
 途中、増富の湯に寄ったが、六時に終了と言うことで、増富温泉で風呂に入り、帰る。中央道は、土曜日であったが、混まずに帰ることができた。家に着いたのは、8時40分であった。