情景描写も、説明もなにもない、ただただ独り言のように呟き、叫ぶ。小説とはいえないものですが、なぜか自然にこのようなアプローチになってしまいました。
以前、私のページに来てくださった方の中には、私がこの作品(作品なんて言うのは恥ずかしいのですが、他に呼び方が見つからないのでこう呼ばせていただきます)を凍結する!!と叫んでいたのを知っている方もいると思います。詳しくは日記の3月18日のところに書いてありますが、確かにその時は本当に捨ててしまうつもりだったのです。
しかし、何人かの方々から励ましや応援のメールを頂き、そして私自身も何とかケジメをつけたいと思いましたので、今回の公開に至ったわけです。
日記のところにも書きましたが、これを初めて書いたのは去年の8月の事でした。
私自身はあの最終回は結構好きだったんですが、気になっていたのはアスカがどうなったか、という事でした。何とか立ち直ってもらいたくて、というより自分の中のフラストレーションの開放を目指して、書き上げたのがこれの原形です。
それをもう少しまともな形にしたのが、今年の2月の事でした。そろそろ劇場版の内容が囁かれる中、それには耳を傾けないようにして改めて書き直したものです。唯一聞いたのは、「ADDITION」の予告でした。
そして3月14日、そう、"新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH AND REBIRTH シト新生"公開の前日にHPを開きました。
その時は、もちろん劇場版の内容については何一つ知りません。
なかなか見に行けず、実際に劇場に足を運んだのは3月18日のことでした。
そしてそれを見ている中、自分の中の何かが、崩れていくような感覚に襲われたのです。
似ているシーンがあったのもひとつの要因です。
カヲルの声が、アスカに掛かるところ(第参話の最後)や、アスカが死にたくない!!(劇場版では「死ぬのはいや!!」でしたが)と叫んで復活するシーンなど、本当に私が考えていたものだったのです。
HP開設直後にさっさと公開してしまえばよかったのですが、まだまだ行間などの手直しが残っていたので二話だけ公開して後に回していました。
そしたら、あれでした。
また、それだけではありません。問題はシンジでした。
当初、私はシンジがカヲルを殺した事によって成長したのではないかと思っていました。
そのため、本作品ではシンジ君が妙に格好良くなっています。
でもそのあと、そうですね、昨年末くらいからでしょうか、
シンジは本当は何も変わっていないんじゃないか?
成長どころか、また殻に篭ってしまったんじゃないか?
と考えるようになったのです。
そしてそれは、劇場版にて、確かめられてしまいました。
大体、そんな昔に書いたものをどうこうするっていうのが間違いのもとだったのかもしれません。
そんなわけで、一度は完全に捨ててしまうつもりでした。
それをなぜ今回また公開したか。
私自身も良く分かりません。
でも、何故か皆さんに見てもらいたくなったのです。
何か、すごく偉そうな態度に気を悪くされ方がいましたら、申し訳ありません。
でも、言わずにいられなかったのです。
ああ、俺もシンジと一緒で人の目ばかり気にしてるんだ・・・・・・最低だ、俺。
もっと自信が持てればいいんですけどね。
段々、精神の落とし穴に落ちていってしまいそうなので、ここら辺で止めます。
ここまで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
たいした物は書けませんが、これからも、書いて、書いて、書いて、書いてから落ち込みたいと思います。
それでは、新作「彼と彼女と私のおわり(仮題)」にてまたお会いできれば幸いです。
感謝を込めて。