マツダスピード・スポーツファクトリー広島主催
  TIサーキット走行会レポート(12/04/'99)

 

 いよいよ「冬」の季節に突入した12月4日(土)、恒例のマツダスピード・スポーツファクトリー広島主催「TIサーキット走行会」が今年も盛大に開催されました。
 心配された天気も快晴となり、山間の英田町にしては異常なくらい気温が高く、走行後はレーシングスーツが汗でビッショリになるほどでした。

 さて、参加台数不足に悩まされた前回(5月)とは一転、今回は募集台数枠一杯の50台が早々に参加申込みを行なったとか。これにはSF広島店頭での早くからの開催告知が功を奏したようです。果たして、TIサーキットのパドックは朝から参加車でビッシリと埋め尽くされ、始まる前から既に活況を呈していました。

 今回はTIフレッシュマンレースが開催されている週末だったため、そのスケジュールを縫うようにしてのフリー走行となりました。しかし、今回の参加者の大きな特典は何と言っても、ドラミの会場として、普段はTIサーキット会員ONLYという、コントロールタワー内のレストランに潜入する機会を得たことです。さらに、MTG終了後はそのまま食事のオーダーも可能という好待遇ぶりでした! これは、毎回この走行会の運営を委託している
リバーフィールドの河野社長TIサーキット英田さんとのご好意で実現したものです。(感謝!アンド次回もZEHI!)

 
 今回のゲストドライバーは、ご存知ミスター・ルマンの寺田陽次郎選手と、SF広島走行会では毎回おなじみの新宅文亮選手のお二人でした。
 会場にはAUTOEXEのデモカー、FD−01(RX−7)が東京・勝どき発の全国ツアーから合流し自走で登場。寺田選手自らステアリングを握り、助手席同乗のデモランを担当されました。実をいうと、この日の朝、往きの山陽道で私はこのデモカーに豪快なオーバーテイクをされたのでした…。(^_^;)
 私はノーズに貼ってあった「マツダ・モータースポーツ」のステッカーに思わず目を奪われてしまいました。な、懐かしい…。

 新宅選手は、S耐参戦マシンのリーガマスター・セルラー・RX−7号が目下車両製作の真っ只中ということで、今回はSSロイヤルチームの帯同はナシ。したがって、普段の足である(?)ナンバー付きRX−7(タイプRS−R)での走行となりました。このクルマ、今年10月のダンロップ走行会(MINE)でご一緒して助手席に同乗させてもらった時はフルノーマルでしたが、いつの間にやらリアエンドには巨大な口径のマフラーが!…もちろん、その足元には「リーガマスターEvo」が装着されていたことは言うまでもありません。(中の写真の右端の黄色いFDです…)




このステッカー欲しい!
 さて、今回集まった総勢50台の参加車ですが、じつにその約半分がRX−7でした。この台数はSF広島TI走行会史上でも最多規模で、なんでも遠くは四国や大阪、果ては東京から(!)の参加まであったそうです。このあたり、RotaryJapanさんの協力による大量動員が効いたのかも。その大半がFD3Sで、私と同じ(少数派の)シルバーだけでも4、5台はいました。最新型の280ps版RX−7が数多く集まったことも今回の特徴でした(イノセントブルーマイカが多し…)
 他ではロードスターが一大勢力を形成するも今回は比較的少なく、代わりにファミリア、ランティスクーペが幾分増殖気味でした。マツダ車以外ではR32とR34のGT−R、ランエボといったところがポツポツ。とくに目を引く少数派としては、初登場となる
ユーノス500超軽量マシンのトミーカイラZZに軽のヴィヴィオ、それにS耐ドライバーの新田選手がプライベートで走らせたナローのポルシェが華を添えていました。


 12時からのドラミも終わり、各人思い思いの燃料補給を済ませた後、いよいよ午後1時30分にコースイン。新宅選手のRX−7の先導で2周の慣熟走行をした後、一旦ピットインして再度一台ずつコースイン。フリー走行の開始です。

 集団の先頭付近でコースインした私は、最初の数周をタイヤとブレーキのウォーミングUPに費やす作戦で、ペースを抑えて慎重に1コーナー、2コーナーと通過していきましたが、後続車はかなり様相が違ったようで、モスSに向かう私のルームミラーにチラッと映ったのは、2コーナー途中でいきなり白煙を上げスピンする一台のマシンと、それを必死に避ける後続集団の姿でした。一瞬、最悪の事態が頭をよぎりましたが、幸い、次の周に現場に差し掛かると何の残骸もなく、どうやら全車無事に切り抜けたらしいことが判明。みなさん、落ち付いて行きましょうね!
(コースインして即ジ・エンドなんて、次のドラミの格好のネタにされますよ…)


 50台という参加台数ではさすがにコース上はやや渋滞気味、午後の斜陽が容赦なく路面を眩しく光らせる一幕もありましたが、これらは毎度の光景のうち。逆に、前回(5月)より格段に低い気温は、クルマやドライバーに熱の問題も忘れて思いっきり全開走行を楽しむ機会を与えてくれました。走行後のパドックには晴れ晴れとしたドライバーの顔の数々が。思わず会話も弾むというものです。(^^)

 開始早々気を引き締めるような出来事が奏功したのか、今回のTI走行会では(珍しく?)2回のフリー走行・計60分を通じてクラッシュはゼロ。さらに、2回目のフリー走行では途中ヘアピン付近に液体(クーラント?)が流れてオイル旗が出る状況もありましたが、救出を要するようなコースアウトも一切なく、無駄にコース処理待ちの時間を過ごすことはありませんでした。いつもは5、6台が餌食になるアットウッドのサンドトラップもついに耕されることはなかったようです。
 みなさん楽しく走りながらも適度に自制されていたようで、回を重ねるごとに、この走行会の参加者のレベルやマナーも洗練されてきた感じがします。


 ただ、一度にバラエティ豊富な車両が50台もコースインすると、コース上の随所で渋滞が発生することは避けられません。とくに、コースの後半部分で次々にコーナーの現れるTIサーキットでは、たとえ大きなラップタイム差があっても、抜かれる側の「全面協力」なしでは安全なオーバーテイクは不可能です。
 それでも抜く側はまだ良いほうですが、抜かれる側、つまり小排気量車のドライバーは、次々に背後に迫り来るターボ勢が気になってばかりで、たぶん、自らの走りを十分エンジョイできなかったと思われます。
 ここは、車両の性能に応じてクラス分けを実施し、参加者全員ができるだけサーキット走行を楽しんで帰れるよう、改善を図って欲しいと思います。


 かくして無事に走行時間は終了。毎回大好評のプレゼント抽選会、最後のドラミを終え、コースを走った全員が無事自走で帰途につくことができました。

 


おなじみのFDメンバーです(^^)

 
 マツダスピード・スポーツファクトリー広島では、来たる2000年も年2回のペースで「TIサーキット走行会」を開催する予定です。しかも来年は嬉しいことに、参加料を据え置きながら、クラス分けラップタイム計測を実施する方向で検討中!(頑張れ!高浜さん) もちろん走行時間は30分が2本。(ですよね?)
 これまで以上に走り易く、内容の充実した走行会になることは間違いなしです!

 こんなオイシイ走行会を今後定期イベントとして開催し続けていくためには、多くの参加者がコンスタントに集まることが必要ですね。
 さあ、早速今から声を掛け合って次回の参加希望者を集めましょう!

パドックで出撃体制のワタシ
(なぜかアンテナが出てますが)

 

<問い合わせ先>

スポーツファクトリー広島

広島市南区大洲3−9−13
(アンフィニ大洲内)

TEL:082(286)4153
担当:高浜氏・宮中氏










やけにデカいタバコだな…