第10位 EUNOS
500
〜追い求めたのは、10年色あせぬ価値〜 1992年に登場したユーノス500は、5ナンバーサイズながら全車V6エンジンを搭載するという、立派な高級車でした。 このクルマの特徴は何といってもその美しいデザインでしょう。マツダのデザインテーマが「ときめきのデザイン」から「響きのデザイン」へと進化したのがこのクルマからです。5ナンバーサイズで良くもここまでスタイリッシュにできたなというのが第一印象でしたし、現在でも十分に通用するデザインだと思います。かのジウジアーロが絶賛したと言われ、国内外に熱狂的なファンがいるというのも十分納得できます。どこを切ってもデザイン優先と思えるところが潔く、乗る人の感性がよくわかります。 兄貴分のユーノス800(現ミレーニア)とも外観はよく似てるんですが、3ナンバーサイズの800に対し、その塊(かたまり)感というか凝縮感の強さはユーノス500ならではのもので、デザインのエネルギッシュさでこちらに軍配が上がりますね。 登場から7年が経過し、街の中古車屋さんの店頭でも時々見かけるのですが、決まってしばらくの間は見とれてしまっています。もしスポーティなGTiなんかがあると、すぐにでも我が家のガレージに迎い入れたい心境にかられるのでしょうが、なにせミニカーを買うほど簡単にいかないのが悩みのタネです。 <主要諸元> '92 ユーノス500 20F-SV 寸法:4545×1695×1350mm ホイールベース:2610mm 車両重量:1230kg (EC-AT) エンジン:KF-ZE V型6気筒DOHC 1995cc (最高出力)160ps/6500rpm (最大トルク)18.3kgm/5500rpm 懸架装置:ストラット式(前/後) ブレーキ:Vディスク(前)/ディスク(後) タイヤ:195/60R15 88H |