第5位 etude
1600Gi
〜都会に暮らすセンシブルピープルが求めているのは、こころのマテリアルとしてのちょっと刺激的な存在感。スペックの奥にある自分らしさのテイスト。人々のそんな気持ちを見つめて、新しいステージへデビューしました。 アーバンチューンド、エチュードです。 Urban Tuned Etude 〜 エチュードはマツダにとってはじつに約15年ぶりとなる新ブランドでした。ファミリアのシャシーにスタイリッシュなボディを載せたパーソナルな3HBとして87年に誕生しました。オートクルーズコントロールやパネルライトコントロール(照明調整)、バケットシートやパワードアロック、今ではかえって豪華と思えるような装備に加え、クロス張り調のダッシュボードや、ブラックアウトされたCピラー、サイドからリアのショルダー部分まで塗り分けられた2トーンカラーなど、細かい演出が数多く施されていました。私が乗り継いできた3台のクルマのなかでも、そういった巧みな演出による洒落た雰囲気はもっとも気に入っています。 ときに、ルーフを軽くたたく雨音に耳を澄ませながら、静かに濡れた街を駆け抜ける、そんなシチュエーションが好きでしたね(笑)。 そう、私こそが「センシブル・ピープル」だったと言い張ってしまいましょう。 しかし、マイ・エチュードがスペシャリティカーとして活躍できたのは最初の3年まで。というのも、あとの3年は、かわいそうなことにサーキットを疾走する「マシン」として担ぎ出されてしまったので。(この時点でセンシブル・ピープルからは脱退) しゃがれた声で"Between the eyes of love 〜"と始まるクリス・レアの「ON THE BEACH」。エチュードのCMはけっこう大人っぽくて好きでした。たしか、〜今が「エチュードの頃」〜でしたっけ。もちろんCDも買いましたよ…。 <主要諸元> '87 エチュード 1600Gi 寸法:4105×1645×1355mm ホイールベース:2400mm 車両重量:980kg (5MT) エンジン:B6 直列4気筒DOHC 1597cc (最高出力)110ps/6500rpm (最大トルク)13.5kgm/4500rpm 懸架装置:ストラット式(前/後) ブレーキ:Vディスク(前)/ディスク(後) タイヤ:185/60R14 82H (5.5JJ-14) |