<WW206・おく@操作1課長 さん>

   
<WW2へのメッセージ>

 コメントですか...苦手なんですよね、“コメント書かなきゃ”って思いながら書くのって。だから考えずに書きますんで御了承下さい。


 元々、私はクルマ大好き、でもアンチマツダな少年でした。私の周りに良いコンディションのマツダ車が少なかったせいなんですけどね。
 で、少年(私)が中学3年のトキにマツダがルマンで優勝したワケです。その当時の少年は、メルセデスのV8サウンドと、ジャガーのカラーリングにばかり気を取られて、マツダの787Bなんかもう気にも掛けて居ませんでした。で、結果が出ない内に塾に行って、帰って来てTVを点けて見て、目が点に成ったと。だって、“あのマツダ”のマシーンが優勝したってTVで騒いでるんですから...。
 その時からでしょうか、マツダのクルマを見る目が更に変わったのは。

 時は過ぎ行き、クルマ好きな少年は大学生となりました。で、他の少年と同様、いや、それ以上にクルマが欲しいと思うように成ったのは当然の成り行きでしょう。
“さて、ナニに乗ろうか?”
 バイト先でそんなハナシをしていると、バイト仲間が言いました...
“REってイイよね。振動も少ないし、ナンと言ってもルマンで優勝しちゃう位まで耐久性上がってるしね。あ、燃費は悪いんだっけ...。”
 バイト先で様々なクルマに触れるうちに、マツダ車の良いところにヤラれかけていた少年は、その一言にクラっとなり、分不相応とは知りながら、ユーノス・コスモ(JCESE)を探し始めました。“レーシングRE直系”といっても過言ではないエンジンと、無駄の塊とも言うべきその車体のマッチングが、元々ヒトとは違ったクルマを嗜好しがちであった少年のココロを揺さぶったのです。
 が、諸事情により少年が最初にキーを手にしたクルマはマツダ・コスモ(HBSN2)でした。しかし個人の思い込みと言うか、嗜好は実に恐ろしい物で、少年は“RE搭載車”という事だけでそのクルマに満足しておりました。(と言ったらオーバーですけどね)

で、やっと本題。

 アンチマツダな少年だった私が、ココまで来てしまったのも、REが存在して更にそれ(RE)がモータースポーツで結果を残したからだと思うんです。

 最近のマツダなんか特に、SUV(ミニバンも含めた)が幅を効かせているじゃないですか。そりゃ、メーカーも“商売”として成り立ってナンボですから、売れるクルマを創っていけばイイのかも知れませんが、どうしても純粋な商品力だけでは語れない要素でクルマが売れる事も有る。他社のクルマに有りますよね、“R”が付くだけで“効かし”が有って、然もそこそこに売れているのが幾つか。
 で、それら“R”なクルマがナニをしているかと云うと、モータースポーツなんですよ。

 例えばモータースポーツに全然関心が無いヒトでも、自分のクルマのスポーツヴァージョンが何処かのカテゴリーで頑張って、優勝して新聞に載ったりなんかしたら、きっと“ニヤっ”とするでしょ。
“あ、俺のクルマと一緒のが優勝してる...” 
ってね。自分のは標準的なラグジュアリーヴァージョンでも。で、クルマとかモータースポーツ知らなくっても、
“俺のは○○で優勝したクルマと同じなんだぜ” 
って吹かして、友達とかに自慢出来たりするしね。

 メーカーぐるみでモータースポーツに参戦して結果を残す。いや、ホントは結果なんかムリに残さなくても、ナニか良い見せ場を作ればそれだけで語り草になるでしょう。
 “R”なクルマ達なんて、ホントその積み重ねが販売に反映されていると思いますよ。フツーなら、そう易々と売れる種のクルマじゃナイですから。それにね、もう旧いかもしれないけど、やっぱし“レーシングマシーン直系の技術が...”みたいなコトが、一行さらっとカタログに書いてあるだけでも効かしになる。私みたいなのは、それこそクラっとなっちゃうかもしれないし。
 更に、そう言った良いイメージってのは、その車種に限らず他の車種にも広がる訳で、結果としてメーカー全体の販売台数に反映されると。
 そういうカタチでメーカーにフィード・バックが掛かって来るワケですから、ホントは目先の関連費用をケチって、モータースポーツを止めちゃイカンと思うんです。ましてや、マツダは“スポーツカーを量産しているメーカー”を自称しているワケですから、今の様に、モータースポーツしてない状態じゃ、まるで“昔ゴルフしていたと云う、自称現役プロゴルファー”ですよ。これじゃカッコ付かんでしょ、ちょっとね。

 単一の商品としてはかなりのレベルのものを創り上げる事が出来るんだから、そろそろモータースポーツに復帰して、名実共に“スポーツカーのマツダ”に成って欲しいと願います。そして、過去の栄光ばかりでなく、新たに良い見せ場を作って、私達に新たな語り草を提供して欲しいもんですね。願わくば、何処かでTVを見てるアンチマツダ少年の目を点にして...。  (2000/10/4)