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1991年、夢にまで見たル・マンの勝利を掴んだ4ローターマシン、マツダ787B。その栄冠を勝ち取った55号車は、国内外のメーカーによってモデル化され、スタンダードサイズの1/43スケールをはじめとして何種類も登場しています。
様々なスポンサーカラーを身にまとった多彩なグループCカーが集うサーキットで、一際異彩を放っていた「レナウン・CHARGEカラー」。これらの精巧なモデルをじっと見つめていると、あの強烈なREサウンドと共に鮮明に記憶が甦ってくるから不思議なものです。
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<1/43Model>

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これはポルトガルのVITTESSEグループがquartzoブランドで発売した787B。2001年4月に6000個が限定発売されたばかりで、写真のモデルには2672番というシリアルナンバーが付いています。とても精巧な作りが特徴で、ヘッドライトやルーフアンテナ、さらにはコクピットの中など、細かい所まで忠実に製作されているのには驚きです。
出展者:Nukupee(WW201)
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こちらの787Bは吉祥寺の「Bej」から発売されたもので、フィン付きのフロントホイールを装着しています。全体的にデカールのラインがやや甘い感じもしますが、蛍光色のオレンジがとてもよく再現されています。
出展者:janさん(WW203)
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業界再編の末に、新生「ixo」ブランドから2002年に登場したこの787Bは、どうやら以前のquartzoブランドの作品と同じ金型を使用しているらしく、概ね製作上のバラつきといえるレベルでディテールの違いが見られる程度です。
そんな中、唯一の相違点として、このモデルは上で紹介したBejと同様に、冷却用フィン付きのホイールカバーを装着しています。しかもこちらはジャコバン広場での車検時に装着されていた水色のカバー。・・・聞いた話では、日本で保存されている787Bだと、海外のモデルメーカーが実車を取材することが難しいため、参考資料として当時の写真を用いるそうですが、この場合は車検時の写真が採用された可能性がありますね。私も、車検時にリフトアップされている55号車の写真でこの色のフィンを見た記憶があります。
でもひょっとしたら、ル・マンの博物館に寄贈されている787Bがこのタイプのフィンを付けているのかも・・・。(^.^)
出展者:Nukupee(WW201)
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New!!
そして2002年夏、その「ixo」ブランドから、91年のル・マンを湧かせた787Bのもう1台、総合6位でフィニッシュした#18の「マツダ787B」もリリースされました。当然ながら上の55号車とモデルの作りは同じで、水色のフィン付ホイルカバーを装着しています。
白地にブルーのマツダワークスカラーがモデル化される例は少ないのですが、787から細かなモディファイを受けているボディラインをくっきりと際立たせています。
レース終盤、1位の55号車にピタリ寄り添うように走行を続け、歓喜のチェッカーをほぼ同時に受けたこの18号車は、55号車から遅れること7周、355周を走破しています。唯一悔やまれるとすれば、17時間過ぎに右リアドライブシャフト交換でロスした15分。これがなければ3位の座も夢ではなかったという計算にはなりますが、そんな展開だったらジャガー勢ももっと牙を剥いてきたでしょうから、さらにタフな終盤の争いが展開されたに違いありません・・・(^.^)
出展者:Nukupee(WW201)
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<tomica>

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ダイキャストミニチュアカーの代表ブランド・tomicaにも、ルマン制覇の翌年の1992年、No.34−5としてウィニングカラーの787Bが登場しています。スケールは1/64で、RENOWNやゼッケン等の主要ステッカーは付属品シールとして同包されています。ここはtomicaらしいところですが、ドアやカウルの開閉アクションはありません。
2001年現在も発売中ですが、当初は日本製だったものが、今では他のtomica同様、中国製となっています。
出展者:Nukupee(WW201)
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<CHORO−Q>

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これはタカラのチョロQ・HCシリーズの787Bです。左側は787Bのモデルとしては珍しいMAZDAのワークスカラー仕様で、91年ル・マンで6位に入賞した18号車と思われます。これは最近購入したものですが(台湾製)、ヘッドライトがクリアレンズの別体となっており、92年頃に入手した右側の55号車(日本製)とは構造が違っています。
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同じ787Bでも、10年近い製造時期の差を反映してか、ラベルのデザインや表記が微妙に異なっています。なんでも専門家のお話だと、他にもタイヤやステッカーなど細かい部分の仕様違いが存在するそうです。
出展者:Nukupee(WW201)
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<Mid−Racer>

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とりをつとめるはチョロQの親分格(?)のミッドレーサーです。89年のル・マンと国内耐久を戦ったチャージマツダ767B(左)と、91年のル・マンを制覇したレナウン・チャージマツダ787B(右)の2台。
基本的に両者は全く同一のボディを使用し、ステッカーとホイールで区別化を図っています。マツダのGr.Cマシンの特徴である超・ローマウントのリアウィングは再現されていないようです。ちなみに、787Bのフロントブレーキダクト拡大はオーナーの勝手なモディファイです。
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こうして眺めてみると、アーガイル模様をあしらったCHARGEのカラーリングも、89年仕様と91年仕様では、コクピット上部のカラーやCHARGEのブランドシンボルなどに変化があることがわかります。リアウィング上の「CHARGE」ステッカーの大きさの違いも然り。
これ以外のカラーリングのミッドレーサーを見たい方は、ジャコバン広場「Category−M」またはBeAM(Vol.31)でどうぞ。(^^)
出展者:Nukupee(WW201)
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