11.「WW2ツアー」を組んでS耐観戦! (2001/4/18・記)

 感動のWW2公式レースデビューから早一年、今年もスーパー耐久のシリーズ開幕戦がMINEサーキットにやって来ました。

 今回のレースには、昨年に引き続きWW2のステッカーをリアバンパーに貼って参戦してくれることになった
SS.ROYALチームのRX−7・18号車と、ライバルチームの4台のRX−7が参戦。中でも、BPビスコガンマRX−7は3年連続のクラス3チャンピオンの栄冠を目指して今シーズンに臨みます。

 こうして、今年もサーキットを疾走してくれる
MAZDA車の勇姿とその戦いぶりを、この我々が黙って見ておくわけにはいきません!

 
プライベータが繰り出す5台のRX−7に声援を送るため、WW2広島在住メンバーを中心にS耐観戦計画を立て、MINEへと出陣することになりました。



 
ここで大活躍したのが、メンバーのYasuさんの1BOXでした。(^^)


 
決勝日の朝5時に広島市安佐南区を出発したYasu号は、早々にこーぢさんをナビ役に迎えると、広島市内を巡回しながらjanさん、Kojiさん、Nukupee、ハッチさんの順に次々にピックアップ。6時半過ぎには全員揃って廿日市ICから山陽自動車道へと進入したのでした。

 約150km先のゴール、美祢西ICを目指してハンドルを握るオーナーのYasuさんをよそに(笑)、快適な車内では、Yasuさん自慢の
車載VTRによる「ベストモータリング」の上映会を楽しむメンバー達。その画面には鈴鹿サーキットや筑波サーキットを激走するRX−7の姿が映し出されており、これから観戦するレースを前にして、早くもメンバーのボルテージは上がっていく一方でした。


 そんな時、明らかにビデオの映像内容と同期しない強烈なエキゾーストノートが! どこからともなく聞こえてくるその不思議なサウンドは、ひとたびトンネルに差しかかると瞬く間にその音圧を倍増させ、我々に激しく襲いかかってくるのでした。
 私達は突然、サーキットのコース上に迷い込んだような錯覚に陥り、必死にその音の聞こえる方向を探し求めて目を凝らしました。

 そして、そこに姿を見せたのは一台のシルバーの物体・・・


 
・・・というのは「一部」フィクションで(爆)、私達は事前の打ち合わせ通り、途中の下松SAで、岡山から遠路MINEを目指すWW2メンバーのケタップさんと合流したのでした。(^^ゞ

    

ケタップ号を囲む
WW2メンバー(^^)


 なぜか前夜から広島入りしていたというケタップさんは、長旅の疲れも見せずにとても元気なご様子。すると私達は挨拶もそこそこに、シゲシゲとケタップ号を観察し始めたのです。・・・ふと気付けば、なんとここに集まった7人のうち6人までもがFD3Sオーナーだったのでした。納得(^^)


 というわけで、MINEまでの残り100キロ弱の道程は2台編隊での走行となりました。往路ドライバーを務めたYasuさんの激走の甲斐もあって、私達は予定通り、
8時過ぎにはMINEサーキットの正面ゲートを通過することに成功したのでした。
 そこで一旦大駐車場にクルマを止め、メインスタンド裏のPITウォーク券売り場に直行。すでに8時から販売は始まっていましたが、無事に全員がGet、レース前の賑やかなPITエリアを闊歩する権利を手中にしました。

 それだけでなく、その道すがらKojiさんが
絶好の観戦ポイントを大発見! 僅か数分後には、Kojiさん自らが駆るYasu号が、メインスタンド裏を行き来する通行人の列をうまく掻き分けてその場への乗り入れに大成功!

 我々は幸運にも、ゲートオープンの時間を狙って無謀な早起きを強いられることもなく、クルマに居ながらにしてコースを一望できる素晴らしい観戦拠点を手にしたのでした。\(~o~)/

う〜ん、快適だぁ〜(^^)

 もちろん、ここでも背の高い1BOXが、快心の展望を我々にプレゼントしてくれたことは言うまでもありません。(^^)


 やがて10時半過ぎ、約50分間の決勝日PITウォークがいよいよ開始時間を迎えました。

 
大勢の観客がPITレーンの最前部からどっと入場。その大きな人の流れを追い越すように、私達はまず最終コーナー寄りのSS.ROYALチームのPITへと向かいました。
 PITウォーク開始直後とあって18号車はまだPITの中。朝のフリー走行を終えた後のマシンの調整作業が続いているようでした。・・・が、そのテールエンドにはしっかりと
WW2ステッカーを確認!

 「あんまり調子は良くないんだけどね・・・」とは、PITウォールの側にいたチーム代表の伊藤隆文選手。とはいえその表情はとても明るく、決勝での健闘が大いに期待されました。
 しばらくすると18号車も向きを変え遂にPITレーンに出現。ここからは
新田顕一郎選手とレースクイーンのあっきーさんの出番となりました。(^^)

 

 今年の開幕戦はGT−Cバンパーへの換装というドタバタ劇もなく(笑)、2001年仕様のSS.ROYAL RX−7・18号車の完璧な勇姿を、朝早くから詰めかけたレースファンにしっかりと披露してくれました。
 とくに、両側ドアの新しいステッカーとボンネット上の「SS.ROYAL」の大きなロゴがとても印象的です。


 その後、私達はRX−7勢のチームPITを中心に徘徊を開始。
 1999年、2000年と連続でRX−7にクラスチャンピオンの栄冠をもたらした
BPビスコガンマRX−7のPIT前では、ドライバーの大井選手と三好選手がにこやかな表情でファンとの記念撮影に次々に応じていました。
 「さすがはチャンピオンチーム、人気は絶大だなぁ・・・」
と、やや遠巻きにして感心する私達。しかし、残念ながらマシンはPIT内での作業が続いており、近付くことができませんでした。そこへすかさず三好選手から声がかかりました。

 「私達と一緒に記念撮影してオリジナルRX−7チョロQをもらってね!」

 
「・・・!」


両ドライバーとの記念撮影とオリジナルチョロQ(^^)

 こうして、偶然その場に居合わせたラッキーなメンバーは、次々と私の構えるファインダーに収まり、しっかりと「RX−7マガジン」ロゴ入りのチョロQをGetすることができました。思わぬプレゼントに驚きながらも、一様に嬉しさを隠し切れないメンバー達。

 当初から、レーシングオンやAUTOSPORTといったレース専門誌へのS耐参戦レポート掲載をはじめとして、こうして様々なカタチで読者やレースファンとの交流を図っていこうとするこのチームの姿勢は素直に嬉しく、とても好感の持てるものでした。もちろん過去の輝かしい実績も含めて、RX−7ファンとしてこの上なく頼もしい存在であることは言うまでもありません。
 なにせ彼らは、S耐というモータースポーツ活動を通じて、RX−7の宣伝活動およびファンづくりを、MAZDA本社に代わって務めてくれているといっても全く過言ではないのですから!



 PITウォークの50分はあっという間に終わり、ほどなく大群集はPITエリアから一人残らず締め出されました。
 いよいよ決勝のスタート時間が近付いてきます。


 
普段ならばグランドスタンドに舞い戻り、レース序盤の観戦ポイント探しに奔走し始めるこの時間帯。でも今日の私達には絶好の観戦基地がすでに用意されているのです。これだけでも思わずガッツポーズの出そうな展開。
 そればかりか、なんと今回は、SS.ROYALの伊藤選手のご好意により、janさんとNukupeeで結成した
WW2撮影班(笑)が、ローリング開始直前のスターティンググリッドへの潜入を許可されるという光栄に与ったのです。
(伊藤選手ありがとうございます)

 というわけで、S耐恒例のミサイルボンバーがスタンドに「発射」されるのを横目に、私は一眼レフとデジカメの二刀流を携えてグリッド上を駆け巡り、まさに臨戦体制となった5台のRX−7の様子を写真に残すことができたのでした。(詳しくはWW2イベントレポートでどうぞ・・・)


1コーナーを見据える18号車とWW2ステッカー


 そして12時25分過ぎ、500kmの決勝レースはスタート。

 
この日、SS.ROYAL RX−7の18号車は、我々WW2の応援を背に、ノントラブルの快走を見せてくれたのでした。

 21番手グリッドからのスタートを切った伊藤選手は、もっとも危険なグリーンフラッグ直後の混乱を無事乗り切り、アクシデントに巻き込まれることもなく、序盤から中盤にかけてスタートポジションを守った堅実な走りを披露しました。
 中盤にはやや排気音が芳しくなくなったものの、序盤のペースをしっかりとキープ。むしろ、ドライバー交代&給油PITインを重ねるごとに徐々にスタート時の勢いを失い始めていたライバルのRX−7勢を相手にして、18号車のコンスタントな周回ぶりは一際目立つ存在となっていったのです。この間に梶岡 悟選手が
1分40秒932というベストタイムをマーク。
 そして、メカニカルトラブルを発生させるクルマが多発した終盤は、ペースを落としてクルマを労わる走りに切り替え、新田選手が最後の53LAPを締めくくりました。

 こうしてスタートから4時間20分、147周・約474kmの距離を走破して、RX−7の18号車は無事チェッカーを受けたのです。


完走を果たした車両たち(18号車は手前から2番目です)


 
総合16位という成績はクラス6位。SS.ROYALチームは幸先良く6ポイントを獲得しました。これは、記念すべきWW2のMINE初完走達成の瞬間でもあったのです。我々メンバー7名がしっかりと見守る中での嬉しいリザルトとなりました。

 今回、18号車のレース中のLAPタイムは他のRX−7勢(#33は除く)とほぼ遜色なく、Gapは常に1秒差以内でした。決して絶好調とはいえないコンディションながらもこうして完走に持ち込めた今、あとは中盤から終盤にかけても同様のペースで周回できる展開になれば、もっと上位でのフィニッシュも狙えそうな感じです。次戦以降の戦いに十分期待がもてます!


◆    ◆    ◆    ◆    ◆

 さて、ドライコンディションでの開催でも、ゴールまでには楽に4時間は要するという長丁場のスーパー耐久レース。

 とかく観戦側も退屈しがちですが、こうして大勢のメンバーで一緒にウォッチすると、レース展開の把握や情報収集がより正確にでき、これを基にした様々な意見交換も交えながら会話も弾んで、結局最後まで興味が尽きることはありませんでした。これは今回の大きな収穫といえるものです。

 

 また、このメインスタンド裏近くの快適「基地」をベースに、車内/車外/グランドスタンド/1コーナーと自在に観戦ポイントを選べるのは至極好都合でした。トイレや売店もすぐ近くというオマケ付きで、一体これ以上何を望めというのか?・・・というくらいの快適さでした。

 さらに忘れてならないのが今回のツアーの
諸費用低減効果です。1台の1BOXを利用して徹底的に団体行動を実践した結果、ガソリン代/高速代/駐車料金を合わせた負担額が、なんと一人わずか2000円強という大の節約ぶり。
 これで招待チケットでも手に入ったらもう最高の気分ですね(笑)。


 一人でマイカーを運転して往復した場合の費用と、その疲労度・退屈度を考慮すれば、もう今後は病み付き(?)になりそうなくらい「イイコト尽くめ」の今回のWW2観戦ツアーでした。
 ・・・とくに復路の高速道、ハンドルを握るKojiさんをよそに、後席でひたすら爆睡していたメンバーには間違いなく
最良の日だったと、私は迷わず断言してしまうのでした(^^)。

 次回ツアーは9月のS耐・TI戦を予定しています。
 (参加者の皆さん、お疲れさまでした!)




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