スーパー耐久シリーズ2001 最終戦

FUJI Super−TEC


11月3日(土)〜4日(日) 富士スピードウェイ(静岡県)




 4月1日の開幕戦MINEから始まったスーパー耐久2001年シリーズ。全国のサーキットを転戦した約7ヶ月にも及ぶ長い戦いは、富士スピードウェイでの一戦、Super−TECで遂にフィナーレを迎えます。

 タイトル決定がこの最終戦まで持ち越されたのは、クラス1とクラスGr.Nプラスの2つ。クラス3では、前戦のSUGOラウンドで、BPビスコガンマRX−73年連続となるチャンピオンを獲得。一発の速さとともに絶対数に勝るRX−7勢が、強敵BMWを押し退けてタイトル防衛に成功しています。

 今回の第8戦は4時間という時間制で、2001年のスーパー耐久では十勝24時間レースに次いで長い距離を走破する耐久レースとなります。
 クラス3は各チームともチャンピオン争いのプレッシャーから解放された全開バトルに期待が集まります。
 クラス3の陣容は、BMW M3、シルビア、RX−7のレギュラー勢の計6台に、今回が初参戦となるエフェクトラックペリティ−S15(シルビア)と、第6戦以来の参加となるWW2 RX−7を加えた全8台がエントリーしています。




<予選>


 土曜の午後は、予選開始の合図を待ち切れずに雨が降り出してしまい、WET宣告の中、終盤には一層雨足が強まってコース上に川ができるほどの状況となり、スピンやコースアウトが相次ぐ波乱の予選となりました。
 この悪天候には、「総合予選ポール」を狙っていた
#33・BPビスコガンマRX−7も機先をそがれたカタチで、定位置ともいえるクラス3ポールを奪取するも、総合順位では7番手に留まりました。

 雨量が刻々と変わり、目まぐるしく路面状況が変化した公式予選の1時間、コースインのタイミングの運不運によって、予選基準タイムのクリアに失敗するドライバーやマシンが続出。
 結局10台以上のマシンが嘆願書によって出走を許可され、後方グリッドからのスタートを強いられる結果となりました。即ち、決勝のスタートとともに後方集団からの激しい追い上げ開始が予想されるのです。


 

富士Super−TEC
公式予選結果は→
こちら

 



<決勝>

 11月4日(日)の決勝スターティンググリッドは、予選の大雨がまるで嘘のような好天に恵まれていました。メインスタンドにはスタートの瞬間(とミサイルボンバー)を見届けようと既に大勢の観客が詰め掛けており、スーパー耐久今年最後の戦いの準備はすっかり整いました。

◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 #78・WW2 RX−7は、雨に翻弄された不本意な予選結果となり、私達のPIT位置とは正反対の、後方42番グリッドからのスタートとなりました。
 しかし、フロントマスクを一新した私達のマシンは金曜日の練習走行から好調な走りを見せており、全くの初サーキットでありながら、他車との相対的ポジションを著しく向上させているという確かな手応えがありました。さらに、チームには緒戦のTI戦とは比べものにならないくらいの落ち着きとスタッフの信頼関係が生まれており、これからの4時間レースで、これらの良い流れを維持することができれば、ある程度「戦うレース」が展開できるはず、という確信めいたものもありました。


 
そのためかグリッド上に集結したチームスタッフの表情も明るく、S耐参戦二戦目とは思わせないほど、周囲の雰囲気に解け込んで見えました(^^)。



 


 そして12時ちょうどに45台のマシンによるローリングが開始され、4時間にわたる長い長い戦いがスタートの時を迎えました。




<15分経過時点>
 〜
12:15〜

 レースは驚くほどに波瀾のない静かなスタートを切り、序盤の10周を終えた時点でのクラス3のオーダーは、#71・PowerMagiC RX−7#31・ジャラーナTGCシルビアと順位を入れ替えた以外は、予選結果順のまま進行していました。


クラス3順位(0h 15min. / 10LAPS)
  
総合7位 #33・BPビスコガンマRX−7
総合9位 #14・科芸専エクシーザ村松建具RX−7
総合10位 #15・C−WESTアドバンRX−7
総合12位 #71・PowerMagiC RX−7
  
総合16位 #31・ジャラーナTGCシルビア
総合17位 #27・WAKO’S BMW M3
  
総合32位 #78・WW2 RX−7


 
クラス3は大まかに3つのグループを形成しており、燃料補給回数の多いRX−7勢が揃って先を急ぎ、シルビアとBMWがマイペースで追走するという、いつもの展開が早くも感じられます。
 ラップタイムは上位4台のRX−7が
1分41秒前後で周回し、これを追うシルビアが43秒台、その他は45秒台前後で周回を続けています。



<40分経過時点>
 〜
12:40〜

 まず最初の異変が起きたのはスタートから僅か30分後。クラス3のTOPをひた走り、ラップタイムを40秒台にまで入れていた#33・BPビスコガンマRX−7が突如PITイン。明らかにルーチンストップではない緊急ストップで一気に順位をドロップし、総合TOPのスカイラインから2周遅れにまで後退してしまいました。
 その一方で、岡部自動車の2台のRX−7は41秒台をキープしながら、上位勢の脱落もあり総合順位を大きく上げています。


◆クラス3順位( 0h 40min. / 26LAPS)◆
  
総合6位 #14・科芸専エクシーザ村松建具RX−7
総合7位 #15・C−WESTアドバンRX−7
総合11位 #71・PowerMagiC RX−7
  
総合15位 #31・ジャラーナTGCシルビア
総合16位 #27・WAKO’S BMW M3
  
総合27位 #78・WW2 RX−7
  
総合36位 #33・BPビスコガンマRX−7


 
#33・BPビスコガンマRX−7は、コース復帰後は再び40秒台での周回を始め、トラブルが決して致命的なものではないことをうかがわせたものの、残念ながらこの時点でクラス3の優勝争いの主導権を失ったと言わざるを得ません。こうなると、代わってクラスTOPとなった#14の科芸専と#15のC−WESTが、好燃費で着々と周回を重ねていくはずの#27・BMWに対し十分なPITストップマージンを稼ぎ出せるかという点に、早くも戦いの焦点は移っていくのでした。



<1時間30分経過時点>
 〜
13:30〜

 今回の4時間レースでは、レース中の給油回数を2回と仮定すると、全体を3スティントに均等に分けて、1スティントが1時間20分。RX−7勢は2回の給油で乗り切れるか微妙なところですが、13時過ぎに#15・C−WESTアドバンRX−7がPITインしたのを皮切りに、13:10(#78)、13:20(#14)、13:22(#71)、13:24(#31)と、次々とRX−7勢を中心に1回目の給油PITインが始まりました。
 
#33・BPビスコガンマRX−7はこれより早く13:00ちょうどに2度目のPITイン。こちらはルーチンPITだったようですが、ややタイミングが早いのが気になります。

 
ここでは#71・Power MagiC RX−7にトラブルが発生。どうやらPITで燃料漏れが発見された模様で、他車が次々にPITアウトしていく中、応急処置のためにロングPITを強いられてしまい、クラス3の最後尾まで転落してしまいました。
 
依然ノンストップで走り続ける#27・WAKO’S BMW M3は、なんと総合5位まで浮上。ラップタイムは1分44秒台の好ペースを維持しており、PITストップで順位の入れ替わった#14&#15との三つ巴の戦いの様相を呈してきました。


◆クラス3順位( 1h 40min. / 60LAPS)◆
  
総合4位 #15・C−WESTアドバンRX−7
総合5位 #27・WAKO’S BMW M3
総合6位 #14・科芸専エクシーザ村松建具RX−7
  
総合18位 #31・ジャラーナTGCシルビア
総合22位 #78・WW2 RX−7
  
総合26位 #33・BPビスコガンマRX−7
総合31位 #71・PowerMagiC RX−7




<2時間20分経過時点>
 〜14:20〜

 14時10分、ようやく#27・WAKO’S BMW M3がPITへと滑り込み、予想通り1回給油作戦を採っていたことが判明しました。あれだけの速さを持ちながら、クラス4のNA勢と何ら変わらない給油回数で4時間レースの組み立てが出来てしまうというのは、驚異以外の何物でもありません。これほど手強いライバルが1台のみのエントリーというのは、RX−7勢にとって本当にラッキーな状況であると思うのは私だけでしょうか・・・。

 
ところでRX−7勢のもう1台のライバル、#31・ジャラーナTGCシルビアは、42秒台までラップタイムを上げて一時は総合10位までポジションアップしていましたが、1回目の給油を終えコース復帰した僅か30分後(13:57)に再度PITイン。こちらは大きなトラブルを抱え込んでしまったようで、このあと約1時間弱をPITで過ごすことになりました。

 RX−7勢の動きとしては、マイナートラブルで大幅なタイムロスをした#71・Power MagiC RX−7が、1分41秒台を連発して順位を挽回。ノントラブルで大きく順位を上げている#78・WW2 RX−7と、#33・BPビスコガンマRX−7に照準を絞って追撃を開始しています。


◆クラス3順位( 2h 20min. / 82LAPS)◆
  
総合5位 #14・科芸専エクシーザ村松建具RX−7
総合8位 #15・C−WESTアドバンRX−7
総合11位 #27・WAKO’S BMW M3
  
総合17位 #78・WW2 RX−7
総合18位 #33・BPビスコガンマRX−7
総合21位 #71・PowerMagiC RX−7
  
総合39位 #31・ジャラーナTGCシルビア




<3時間10分経過時点>
 〜15:10〜

 再度#15と順位を入れ替え、クラスTOPに立っていた#14・科芸専エクシーザ村松建具RX−7は、キッチリ2時間40分経過後に2度目の給油PITインを実施。同じくスケジュール通りの堅実な走りを見せる#27・WAKO’S BMW M3との最終順位争いが大変興味深くなってきました。

 #78・WW2 RX−7は15:05に最後の給油PITイン。中盤に最終コーナーでのコースアウトがありマシンダメージの確認作業をした以外はすべて予定通りの作業で、依然としてスタートからノントラブルの走行を続けています。

 また、激しい追い上げでクラス4位まで順位を挽回した#71・PowerMagiC RX−7も14:50に最後のPITインを済ませており、クラス3の各マシンはいよいよ最終スティントに突入した模様です。


最後のPITインに向かう78号車



◆クラス3順位( 3h 10min. / 113LAPS)◆
  
総合7位 #15・C−WESTアドバンRX−7
総合8位 #27・WAKO’S BMW M3
総合10位 #14・科芸専エクシーザ村松建具RX−7
  
総合17位 #71・PowerMagiC RX−7
総合19位 #78・WW2 RX−7
総合21位 #33・BPビスコガンマRX−7
  
総合37位 #31・ジャラーナTGCシルビア

 


 予定外のPITインを繰り返しながらも、1分40秒台前後のスーパーラップを叩き出して、最後尾から総合18位付近まで順位を回復していた#33・BPビスコガンマRX−7が、3回目のPITインを行なったのは14時20分過ぎ。
 しかし、ここでもマイナートラブルが発生したのか、7分以上を要するロングストップとなり、再び順位を後退させてしまいました。しかも、この時のタイヤ交換作業のレギュレーション違反で
ペナルティを課せられるという憂き目に遭い、14時52分には再びPITに戻って10秒間のペナルティストップ。
 この時点で、33号車の後ろを走行するクラス3マシンは、完走狙いに切り替えて規定周回数走破を目指す
#31・ジャラーナTGCシルビアのみ。RX−7勢の最後方で周回しており、チャンピオン防衛を決めたばかりのマシンにとっては、甚だ不本意な最終戦の状況となっていました。


10秒ストップを終えコース復帰する33号車

 しかし、その33号車にも、レース終盤に目の前を射程距離内で走っているマシンが1台だけありました・・・。

◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 新宅選手がスターティングドライバーを務める#78・WW2 RX−7。チーム・テスタスポーツのメンバーに見送られて、バラエティ豊かな41台ものマシンを前方に見据えながら富士Super−TECのローリングLAPに旅立って行きました。

 果たして、いざグリーンフラッグが振られると、私達チームメンバーの抱いていた密かな確信を裏付けるかのように、78号車は胸のすくような追い上げを開始していったのです。
 ターボパワーを生かしたメインストレートエンドでのパッシングを次々と決め、予選で失ったポジションを急速に挽回していきました。そう、終始「我慢」の走行を強いられた緒戦TIの面影はもう何処にもありません。

Position 40 36 33 32 30 29 28 27 25
LAP L1 L5 L9 L10 L21 L22 L24 L26 L30
  
Position 27 25 23 20 19 18 17
LAP L48 L55 L59 L63 L64 L70 L74
  
Position 19 17
LAP L76 L103

★78号車の順位の変遷(1スティント〜3スティント)★


 この力強い好走を紐解いていくと、まず今回はレースウィークを通じてデビュー戦・TIのようなドタバタ劇が皆無であり、地元・静岡の強力なサポートメンバーの方々の力添えも得て、チームメンバーが決勝レースに向けて、より勢力集中できる環境にあったことが挙げられます。

 それに加えて、11月初旬の富士スピードウェイの気温は9月のTIよりも格段に低く、冷却対策に苦慮していたマシンとドライバーにとって、非常に大きな助けとなったのも事実です。もちろん、今回の大きなモディファイポイントのひとつ、開口部の大きいMAZDASPEED・GT−Cバンパーによる冷却効果も忘れてはならないでしょう。
 また、このバンパーの採用により、フロントのダウンフォースが増え、コーナリング中の安定度が大きく改善したと伊藤選手が興奮気味に語っていました。

あのぅ、ここマジメなシーンなんですけどぉ・・・


 こうして余計な油温・水温管理から解放され、よりアグレッシブな走りが可能となった新宅選手、伊藤選手が着実なドライビングで応えた結果、78号車は終始1分44秒〜45秒の安定したペースで周回を重ねることができ、#71や#33といった実績あるマシンがトラブルで後退していくのを尻目に、一時はクラス4位(総合17位)までその順位を上げたのです。




 
#78・WW2 RX−7が3度目のPITストップを終えたのはレース終盤の15時10分過ぎ。
 再びステアリングを握った伊藤選手が最後の走行に入った時、ペナルティストップを終えた
#33・BPビスコガンマRX−7は私達のマシンと同LAPで、後方から凄まじいペースで迫っていました。無事にゴールを迎えようと45〜46秒台にペースダウンした78号車に対し、正常な状態ならば40〜41秒台で周回できる33号車の追い上げは見た目にも急であり、毎周4〜5秒ずつ78号車のマージンが削り取られていきました。
 両車の差が一段と縮まり、メインストレート上で2台を確認できる距離になった時点で、レースの残り時間は40分以上。通常ならばここで2台の勝負の行方は明白となるところです。しかし、レース中PITレーンを通過していくライバル車の動向をチェックしていた私のメモには、#33の最後の給油ストップは14:20と記されていました。


 「もう一回必ずショートストップがある!」

 そして15:42、4時間レースのゴールまであと18分というところで、33号車は慌ただしく最後のPITインを敢行。私達は固唾を飲んで状況を見つめました。給油作業の最中に私達のマシンがメインストレートを通過してしまえば、逃げ切るチャンスが生まれる・・・。
 しかし、78号車は私達の期待したタイミングでは現れませんでした。短い給油作業を終えた33号車が、PITレーンの速度規制ももどかしく、私達の44番PIT前を通過してコースインしようとしたまさにその時、オレンジとグリーンに彩られたマシンがようやくメインストレートを通過して行ったのです。

 こうして、手負いのチャンピオンマシンを従えてゴールするという私達の欲張りな夢は実現しませんでしたが、着実なレース運びでこんなハラハラドキドキの展開まで導けたことは、間違いなくチームテスタスポーツの今後にとって貴重な財産となることでしょう。





<ゴール>
 〜16:00〜

 夕陽にすっかり照らされて、オレンジ色に染まった富士スピードウェイ。気付けば10台以上ものマシンが既に戦列を離れていましたが、クラス3の7台は全車が元気に周回中。
 優勝争いへの食い込みが注目された
#14・科芸専エクシーザ村松建具RX−7は、2度目のPIT作業が原因で痛恨のペナルティストップを課せられてしまい、万事休す。#15・C−WESTアドバンRX−7#27・WAKO’S BMW M3を抑え、クラスTOPで周回を重ねていました。

 いよいよ4時間の耐久レースにチェッカーが振り下ろされる瞬間がやってきます。

◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

 待望のゴール時間が間近に迫るにつれ、私達チーム・テスタスポーツのメンバーは一人また一人とPITを離れ、4時間もの間ずっとタイム計測&サインマンを担当してくれた佐竹さん、Kojiさんと一緒に、ストレートを駆け抜けるマシンの姿をPITウォールから追いかけ始めました。
 ここにWW2サポートメンバーの克ちゃん、こーぢさん、Kojiさん、Nukupeeの4人は再び集結し、そして、真向いのメインスタンドにはYasuさんが陣取って、感動の一部始終をビデオカメラに収めようと頑張って撮影を続けていました。
 チームの全員が、終始素晴らしい力走を見せてくれた
#78・WW2 RX−7のチェッカーシーンを今か今かと待ちわびている様子でした(^^)。


 じつは私は、前回のTI戦でやり残したことがひとつありました・・・。あの時は、規定完走周回数の計算についてTIのオフィシャルと必死に問答をしていて、肝心なゴールの瞬間の感動を十分に味わえていなかったのです。
 もちろん今回はそんな心配は一切必要ありません! 今回はPITウォールから身を乗り出すようにして、私もその瞬間を待ち受けました。


 そして16時02分、急速に富士のPITエリアを包み始めた幾つもの歓喜の輪の中で、133LAPを走破した78号車にもついにチェッカーフラッグが振り下ろされました!!
 PITウォール側に目一杯マシンを寄せ、手を振って通過する伊藤選手。そして、それに応えて精一杯手を振る私達。その瞬間、誰もが満面の笑顔で「お疲れさまでした!」のコトバを繰り返し、誰彼となくガッチリと手を握り合っていました。

 なんて素晴らしい瞬間なんでしょう!


 ・・・正直、私もこれほどまで興奮するものとは想像していませんでした。
 じつは最後の最後まで、その感動の瞬間にカメラマンとして立ち会うか、あるいは自らその感動の渦の中に身を投じるか悩んでいたのですが、やはり自分の選択は正しかったと確信しています、ハイ(笑)。


 私達WW2メンバーは、感動の余韻にひたる暇もなく、次の瞬間には、
 「伊藤選手を迎えに行こう!」
との掛け声にふと我にかえり、タオルとジュースを抱えて最終コーナー方面へと駆け出したのでした!
 さすがにFISCOのストレートは長く(笑)、既に伊藤選手はマシンを降りてやや手持ち無沙汰な様子でしたが、すぐに私達の姿を発見して爽快な笑顔を見せてくれました。チームのメンバーも相次いで駆け付け、お互いに苦労を労う暖かな光景が展開されました。





★チェッカーを受けたクラス3勢★


★総合6位(139周)
#15・C−WESTアドバンRX−7

★総合7位(138周)
#27・WAKO’S BMW M3

★総合10位(137周)
#14・科芸専エクシーザ村松建具RX−7

★総合16位(134周)
#71・PowerMagiC RX−7

★総合18位(133周)
#33・BPビスコガンマRX−7

★総合20位(133周)
#78・WW2 RX−7

★総合34位(106周)
#31・ジャラーナTGCシルビア


Super−TEC
決勝正式結果は→
こちら

 


 こうして私達は、片道900kmもの遠征を敢行し、初めてのコースでの初めての4時間レースを見事に戦い抜きました。

 完走34台中の20位、クラス3のTOPから6LAP遅れという成績は、S耐参戦2戦目の私達にとって予想外の好リザルトでした。なにせ、78号車の前でチェッカーを受けた19台のうち、15台までが最終戦の表彰台に上っていったのですから。

 満身創痍でギリギリのチェッカーを受けた緒戦TIから僅か2ヶ月。そこには、マシンの現状から導き出される想定ラップタイムペースを守り、計画通りのレース運びを完遂できたという大きな達成感が存在していました。
 総合20位/クラス6位というリザルトに大満足はできませんが、その結果以上に、チームは緒戦から2戦目の間で大きな前進を見せており、内容的にはとても充実したレースだったと言えるでしょう。
 2001年シーズンで残した実績を自信にして、次戦以降、各サーキットに合わせてさらにマシンを合わせ込んでいくことができれば、さらに上位での戦いも可能になっていくはずです。

◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆


 私にはふと8月に聞いた新宅選手のコトバが甦りました。

 「今年はTIと富士に参戦し、ある程度の実績を残して、来年以降の活動につなげたい・・・」

 2002年シーズンは一体どんなカタチで、新宅選手、そして私達WW2がサーキットに登場することになるのでしょうか? 少なくとも、引き続き各方面の理解と協力を得ながら、2001年よりも一層充実した活動体制を築く必要があると思われます。私達WW2のメッセージをより強力なものにしていくためにも!

 ・・・と、将来への期待は益々膨らんでいくのですが、ひとまずは2001年のスーパー耐久シリーズへの「WW2 RX−7」の参戦にあたり、御支援を頂いた全ての方々に、WW2として御礼を申し上げたいと思います。本当に御声援ありがとうございました。

 そしてWW2メンバーの皆さん、大変お疲れさまでした(^^)。