トミカリミテッドヴィンテージ
TOMICA LIMITED VINTAGE






LV-22 Mazda Luce Rotary Coupe 
 
 トミカリミテッドヴィンテージ初のマツダ車として登場したのは、小型乗用車のルーチェでした。1966年にデビューしたルーチェは、ベルトーネの影響を受けた流麗なデザインで有名ですが、今回モデル化されたのは4ドアセダンではなく、1969年に追加されたロータリークーペで、三角窓やセンターピラーを廃したスタイリッシュな2ドアハードトップのボディをまとっています。心臓部はその名の通り、マツダお得意のロータリーエンジンですが、コスモスポーツやファミリアロータリークーペの10Aエンジンではなく、新開発の13Aエンジン(655cc×2)を縦置きに搭載しており、このクラスで初めて前輪駆動を採用したことも大きな話題となりました。
 マツダ車やロータリーエンジン車のみならず、FF車もハードトップ車も過去のヴィンテージシリーズにはなく、まさに初物づくしのこのモデルですが、レザートップが特徴的な最上級のスーパーデラックス(白)と、通常のデラックス(薄黄)の2種類がラインナップされています。視覚的にハッキリとしたデザインアイテムを持たず、流麗な面構成によって個性的なスタイルを確立している分、モデル化も容易ではないはずですが、実車が持つ日本車離れした雰囲気を、1/64スケールでよく再現できていると思います。
 トミーテック製のルーチェロータリークーペとしては、昨年夏に一度、NWB社のキャンペーン景品として登場済みですが、フロントグリルやタイヤ&ホイールをより緻密な表現とする外観の精度アップに加え、ステアリングやメーターパネルにも塗装処理を施すなど内装にも手を入れることによって、リミテッドヴィンテージならではのクオリティレベルを達成しています。ちなみに、レザートップ部の黒塗装は艶消しとする念の入れようです。
 黒/白、薄黄の2色が’06年1月末に発売されました。

LV-22a. 黒/白 LV-22b. 薄黄
2006.1.28購入 2006.1.28 購入