トミカリミテッドヴィンテージ
TOMICA LIMITED VINTAGE






LV-13  Prince  Clipper
 
 シリーズの商用車第2弾としてチョイスされたのは、今はなきプリンス自動車のキャブオーバー型トラックのクリッパー(二代目)です。1958年に初代クリッパーは登場していますが、そのルーツは1955年(昭和30年)に発売された日本初のフルキャブ型トラック・AKTGにまで遡るという、大変由緒あるブランドです。ニッサンとの合併に揺れた1966年にモデルチェンジされて二代目となりますが、特徴的なキャビンデザインと楕円形のグリルはしっかりと引き継がれています。その後このデザインのままで’70年代中盤まで販売が続けられました。
 モデルでは写真からもわかるように、一目でクリッパーとわかるその特徴的なキャビンやグリルが忠実に再現されています。さらに低床タイプのボディカラーには、最もプリンスクリッパーらしい濃い青色を採用しています。今回も嬉しいことにトラックの荷台部分はキャビン部と同じ合金製で統一され、1/64スケールながら抜群の重厚感を見せています。また、後部アオリをよく観察すると、ペイロードの他、「プリンス」、「ノンスリップ」(デフ)といった当時のデカールが印刷によって細かく再現されていて、商用車の逞しい後ろ姿の演出に一役かっています。
 残念なことに、私が購入した個体は全般的に車輪と車軸のガタが大きく、低床タイプの後輪に至っては簡単にハの字に開いてしまうほどの状態でした。この辺り、力強さを漂わせるトラックのモデルだからこそ、もう少し頑丈さを徹底追求してもらいたいところですね。
 高床荷台タイプは白ボディ(緑幌)で、低床荷台タイプは青ボディ(白幌)で5月末に発売されました。


LV-13a . 高床(白)
2005.6.4 購入

LV-14  Prince  Clipper
 
LV-14a. 低床(青)
2005.6.4 購入