トミカリミテッドヴィンテージ
TOMICA LIMITED VINTAGE






LV-12  Daihatsu CO10T
 
 トミカリミテッドヴィンテージ初の商用車モデルとしてチョイスされたのは、昭和30年代に全盛を迎えたオート3輪の中で、人気モデルとして最後までマツダTシリーズと熾烈な販売競争を演じたダイハツの2トン積み最終型・CO10Tです。古くは戦前の時代にバーハンドル・空冷単気筒エンジンで始まったオート3輪も、1962年に登場したこのCO型の頃には、丸ハンドル・水冷4気筒エンジンから鋼製独立フルキャビンまでを備え、その成り立ちは小型4輪トラックに全く引けをとらないものとなりました。このCO型の最大の武器は水冷4気筒の1900ccエンジンで、2トン車最強と謳われたそのパワフルさには抜群の定評がありました。
 LV−12では2トン積みCO型の代表的機種である10尺荷台をモデル化していますが、水平基調のメッキグリル、大きな楕円形サイドマーカーといったCO型キャビンの特徴をしっかり押えているのはもちろん、ダイハツ車特有の前傾姿勢(笑)までも忠実に再現しています。さらに特筆すべきは、荷台部分をプラスチック製で済まさずに、キャビン部と同じ合金製にすることで、モデルの質感を非常に高いものにしていることです。こうして演出される重厚さこそが貨物車モデルの生命線だと個人的に感じています。
 テールランプが赤一色でないことから、モデルの年式は1969年前後の準・最終型だと推測しますが、無類のオート3輪好きの私からあえて注文をつけるなら、リアコンビの制動灯(赤)と方向指示器(オレンジ)の配置が逆になっていると思います。(正しくは最外側がオレンジのはず)
 標準車の青色ボディと、日本通運フルカラー仕様の2種類が4月末に同時に発売されました。

LV-12a. LV-12b. 日本通運
2005.5.1 購入 2005.5.1 購入