MAZDA 757
(1986−1988)


1986 Le Mans





1987 Le Mans





1988 Le Mans
 85年までのC2クラスからステップアップし、ポルシェやジャガーなどの強豪がひしめくC1クラスへ進出を果たしたマシンがマツダ757である。ただし最低車重で有利なIMSA-GTPクラスでのエントリーである。初の3ローターエンジン・13G搭載となる新シャシーは、英国人デザイナーのナイジェル・ストラウド氏によるもの。

 86年の最初のル・マンでは予期せぬ駆動系のトラブルでリタイヤを喫したが、やがて初期トラブルを克服して信頼性を向上させると、シャープなハンドリング特性を活かし、国内耐久で上位入賞を続ける活躍を見せた。
 翌87年に757はさらに進化を遂げる。外観上はリアウィングのマウント位置とインダクション形状が変更されたのみだが、モノコックとサブフレームの構造に手を加えシャシー剛性を大幅に向上。ロールセンターも変更してコーナリング性能を飛躍的に進化させるとともに、フロントアンダーパネルの形状を変更し空力性能を向上させた。同時に、86年モデル比で30kgの軽量化にも成功している。

 11月には新開発の4ローターエンジン・13Jを搭載し、「757E」として国内耐久の最終戦に出場した。

 ワークス活動が4ローターマシン・767Bに完全移行した後、757はプライベータに売却され、90年まで国内耐久にエントリーを続けた。

   
  '86 Spec 757 '87 Spec 757
Category IMSA-GTP
Engine 13G 3Rotors (654cc x 3) 20B 3Rotors (654cc x 3)
Max Power 450PS / 8500rpm
Max Torque - 40kg-m / 8000rpm
Chassis Twin tube Alminum Monocoque
Suspension
(Fr) Pull Rod Inboard Springs
(Rr) Locker Arm
Wishbone Inboard Springs
Transmission Mazda & Porsche 5 speeds  
Dimensions
Length 4550 mm
Width 1980 mm
Height 1010 mm
Tread (Fr) 1570 mm
(Rr) 1490 mm
Wheelbase 2580 mm
Weight 795 kg
Tires DUNLOP
Size(Fr) 280-600-415 300-600-415
(Rr) 350-680-415
Wheels RAYS
Size(Fr) 11.5 x 16 inch
(Rr) 14.5 x 16 inch
Others
Engine Oil Castrol  
Spark Plugs NGK
Brake Rotor Lockheed
Clutch Borg & Beck