MAZDA 737C
(1985)









 
1985 Le Mans


 マツダが83年から続けてきたグループCジュニアクラス(その後C2クラスに改称)挑戦の最後を飾るマシンがマツダ737Cである。

 80ミリ延長されたホイールベース以外に、727Cとの外観上の違いを挙げることは難しいが、シャシー剛性の向上のために、モノコック形状やエンジンマウントが変更され、サスペンションジオメトリも見直された。規則によりロールバーは重いスチール製となったが、ボディカウルの軽量化が図られている。また、注目すべき点として、コクピットのスペース改善やダッシュボードのスイッチ類の操作性向上、さらにはパーツの脱着性向上など、耐久レースを戦い抜くために必要な改善が徹底的に盛り込まれている。
 平行してツインターボ車のスタディも進む中、737Cは従来通りの13Bエンジンを搭載したが、前年までのインジェクション仕様から、より信頼性の高いキャブ仕様に変更されている。

 ル・マンにはC2クラス有終の美を飾るべく臨んだが、85号車は序盤にオイルリークのトラブルが発生、その後も電気系トラブルでコース上にストップするなど大苦戦。中盤からクラスTOPを守っていた86号車も、残り5時間でギアボックスのベアリング破損に見舞われ、結局ゴールまでPIT待機となり、C2クラス3位/6位という無念の結果となった。

   
  737C 727C
Category Group C2
Engine 13B 2Rotors (654cc x 2)
Max Power 300PS / 9000rpm

Fuel Distribution

Weber Down Draft 
Twin Carbulator
Bosch Kugelfischer
Fuel Injection
Chassis Twin tube Alminum Monocoque
Suspension
(Fr) Double Wishbone
Outboard Springs
(Rr) Locker Arm
Wishbone Inboard Springs
Transmission Hewland FGA400  5 speeds
Dimensions
Length 4298 mm
Width 1910 mm 2000/1910 mm
Height 1065 mm
Tread (Fr) 1480 mm
(Rr) 1450 mm
Wheelbase 2530 mm 2450 mm
Weight 730 kg 710 kg
Tires DUNLOP
Size(Fr) 280-600-16 270-590-16
(Rr) 325-650-16
Wheels RAYS
Size(Fr) 11J x 16
(Rr) 14J x 16
Others
Engine Oil Castrol
Spark Plugs NGK
Brake Rotor Lockheed
Brake Pad Ferodo
Clutch Borg & Beck
Damper Koni