MAZDA 727C
(1984)








1984 Le Mans





 初の本格レーシングカー・717Cに数々の改良を加え、操安性を飛躍的に高めたマシンが84年のマツダ727Cである。

 まず、ノーメックスハニカム構造の採用やクラッチプレートのシングル化、ボルト類のチタン化などで重量を一気に約40kgも削ぎ落とした。
 一方ボディワークは、Cd値の低減を追求した717Cから大きく方向転換され、より高いダウンフォースを得られるものを目指している。ノーズやアンダーパネルを形状変更し、リアウィングも大型化された。ブレーキローター径は13インチから12インチに落とされているが、これはブレーキローターの温度を適正に保つための対策であった。
 排気効率を高めるためにサイド排気からリア排気への変更も行なわれた。

 実戦での経験を十分フィードバックし、レーシングマシンとして大きな進化を見せた727Cは、84年のル・マン予選では前年のタイムを
17秒も短縮した。しかし決勝ではサスペンションやトランスミッションにトラブルが相次ぎ、完走はしたものの総合15位/20位(クラス4位/6位)に沈んだ。
   
  727C 717C
Category Group C2 Group C-Junior
Engine 13B 2Rotors (654cc x 2)
Max Power 300PS / 9000rpm

Fuel Distribution

Bosch Kugelfischer
Fuel Injection
Bosch 
Fuel Injection
Chassis Twin tube Alminum Monocoque
Suspension
(Fr) Double Wishbone
Outboard Springs
(Rr) Locker Arm
Wishbone Inboard Springs
Transmission Hewland FGA400  5 speeds Hewland FGA  5 speeds
Dimensions
Length 4298 mm 4098 mm
Width 2000/1910 mm 2000 mm
Height 1065 mm
Tread (Fr) 1480 mm -
(Rr) 1450 mm -
Wheelbase 2450 mm
Weight 710 kg 760 kg
Tires DUNLOP
Size(Fr) 270-590-16
(Rr) 325-650-16
Wheels RAYS
Size(Fr) 11J x 16
(Rr) 14J x 16
Others
Engine Oil Castrol -
Spark Plugs NGK
Brake Rotor Lockheed -
Brake Pad Ferodo -
Clutch Borg & Beck -
Damper Koni -