皆さん、今の日本のクルマのデザインってどう思います?
ディテールの差こそあれ、似たりよったりに見えませんか。
空気と仲良くしようとすると効率的なフォルムってだいたい決まってくる。
これは今に始まったことではありません。
でも、かつてはそうでない時代もあったんですよね。
終戦後、産業の復興とともに、それまでのアメリカ車の模倣から抜け出して
各メーカーが個性的なデザインや革新技術を生み出した昭和30〜40年代。
私はこの時代の日本車がとても好きです。
セダン、クーペ、ワゴン、コンバーチブル、バン、
ピックアップ、ダブルキャブ、そして3輪トラック。
この時代のクルマを見ていると、戦後の復興を支えた新しい息吹、
高度経済成長の勢いを感じることができます。
彼ら(彼女ら?)一台一台が確実にその立役者だったんです。
私は小学5年の時からこの時代のクルマの写真を撮り始めました。
最初は自転車で近所を走り、休日には父親にドライブをせがんで
街で活躍するナンバー付きの旧車にレンズを向け続けました。
そして、ここ15年は主に自動車博物館や旧車イベントに出向き、
その撮影台数は一千枚を裕に越えるものとなっています。
その中から、とくに思い出深い一台一台を
ご紹介していくのがこのコーナーです。
これからの日本車にも思いを馳せながら…。
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