日光/光徳〜女峰山山麓

<1997.2.2>



2月2日(日)、日光に日帰りスキーツアーに行ってきました。

ルートは、<奥日光・光徳−志津乗越−馬立−モッコ平−裏見の滝入口バス停>です。

奥日光から男体山・大真名子山・女峰山の山裾を巡り日光市街へ降りてくるというわ
けです。バスで標高差をおよそ700mかせぎ、さらに足で登った400mとあわせて1100m
の標高差を下ろうというもくろみですが..。

<光徳から志津乗越へ>
光徳アストリアホテルのロビーで準備のあと、コンパスで方向を見定めて10時頃出発。
ホテル裏手のクロカンコースを滑走のあと涸れた川を横断すると、じきに林道にいき
あたった。これから、ずーっと林道をあるくことになる。ステップソール付きの板な
のでシールなしで快適に登る。志津乗越までに計3人のクロカンスキーヤーに出会う
。この日は不覚にも時計を忘れてしまった。時刻を聞こうとおもったがいってしまっ
た。かなしい。乗越に着いたときには、太陽はほぼ南にあった。

<志津乗越から馬立へ>
乗越から志津林道を下る。ここからは、誰もいない静かなツアーとおもったら、途中
で4WDオフロード車が2台。排気ガスの黒煙を上げて立ち往生している。時刻を聞くと
12:40。さらに志津林道を下り、彼らの登ってきた野州原林道との分岐へ。野州原林
道へは下らずに、左手の志津林道を富士見峠方面へと登る。やっと人の気配がなくな
った。途中、大気汚染の測定施設がある。ここから少し行くと馬立への下り口の標識
があった。林道から沢底までおよそ80mの薮・倒木あり急斜面。スキーを着けて滑り
出したが、途中ギャップで大転倒。たった一人の山行のためか、みょうに慎重になっ
てここはスキーをはずした。ルートも少し不安になってきた。コース中でこれが核心
であった。
<馬立からモッコ平を経て裏見の滝入口へ>
林道から水の無い沢底へ降りてから対岸へのぼる。このあたりが馬立のはずだが、標
識はないようなのでコンパスたよりにいくと、すぐに木に赤丸印を発見。登山道だ。
いよいよここからはモッコ平の滑降となる。およそ20mおきにある印をたどってほぼ
直滑降で下る。笹が見える程度の積雪だが、問題なし。たまにターンやボーゲンをい
れてスピードを落とす。下るにつれて、湿雪になり、足も疲れてきた、ターンでつま
づいてやたらにこけた。が、あっという間に標高1300m付近におりてきた。雪も少な
くなってきた。どうしようかと立ち止まっていると、上のほうからなにか降りてくる
。鹿であった。50mもはなれていない、7〜8頭の鹿が縦一列になって駆け抜けて行っ
た。こんなに早く走るとは...。
このあたりでスキーをはずして歩く。林道を2回横切って、イズラ峠付近の西斜面に
雪があったのでスキーをつける。そのあとまた、雪がなくなって歩き。標高1000mで
林道に出たので、今度は林道の雪を利用して滑走。標高900mでついに雪はなくなった。

バス通りにでると、ちょうどそのときバスがやってきた。バスに乗り込んだら17時05分。
およそ7時間ほどのスキーツアーが終了した。

帰りの交通費も節約できるというお得なバックカントリースキーツアーの紹介でした。
今回のルートは以前、切込湖へのツアー中に出会った人から「志津を越えて日光市街
へスキーで下ったことがある」という話を聞いたときから、いつかは実現したいと思
っていた計画です。雪がもっと多い時期を選んでいくとよいかもしれません。ほかに
、男体山の山裾にも良い斜面がありそうです。

<参考データ>
各地点の標高:光徳1430m−志津乗越1785m−馬立1730m−裏見の滝入口680m
標高差 :スキー登り350m、下り1100m(スキー700m、歩き400m)。
水平距離:約20km。
<参考タイム>
光徳10:00−志津乗越12:00−裏見の滝入口バス停17:00