1996年



テレマークまたはクロスカントリースキーによるスキーツアーの記録(96年1〜6月)

  1. 日光/戦場ヶ原〜中禅寺湖(1/20)
  2. 峰の原〜根子岳(2/24-25)
  3. 日光/切込湖・刈込湖〜光徳(3/2)
  4. 妙高国際スキー場〜三田原山(3/9)
  5. 日光/三本松〜志津小屋(3/20)
  6. 戸倉〜至仏山(4/6-7)
  7. 清水〜巻機山(4/13-14)
  8. 銀山平〜越後駒ヶ岳(4/20-21)
  9. 室堂〜五色ヶ原〜御山谷(5/3-4)
  10. 富士宮口〜富士山(6/1-2)

※メンバーの名前のあと記号は使用したスキーの種類を示します。
凡例:(t)テレマーク(c)クロスカントリー(a)アルペン<山スキー>

日光/戦場ヶ原〜中禅寺湖(1/20)

奥日光・中禅寺湖畔

奥日光のスキーツアーというと刈込湖・切込湖めぐりがポピュラーですが、今回は湯滝−小田代原−弓張峠−西ノ湖−千手ヶ原−菖蒲ヶ浜のワンデイツアーでありました。小田代原から菖蒲ヶ原まではまったく人にもあわず、鹿の鳴き声を聞きながらののんびりツアーを楽しみました。
メンバーは、どんぐり山の会の藤田、テレマークスキーを初めてはいた友人、テレマークターンがへたくそな私の妻、と私の4人。緩やかな起伏のコースでターンの技術は必要なし。急な登りもほとんどなく、結局われわれはシールは使いませんでした。

弓張峠からは外山沢川に沿いの緩い斜面を滑降し、西ノ湖で昼食。西ノ湖からは平地滑走で中禅寺湖湖畔の千手ヶ原へ。人気のない湖畔には遊覧船が引き揚げられていて、とても淋しい不思議な雰囲気、。
千手ヶ原−菖蒲ヶ浜はずっと中禅寺湖北岸沿いの夏道通しでしたが、積雪の状況によってはこの部分が難しくなるかもしれません。特に赤岩−菖蒲ヶ浜の夏道は険しく、雪も少ないためにわれわれはスキーをはずして歩きました。
やはり、これを避けて、日光プリンスホテルの裏山への峠越えが正解だったかもしれません。

ところで、今回のルートは「冬季登山とスキーツアー」朋文堂刊(昭和16年発行)という古い本を参考にしました。開発による交通条件の変化や自然環境の変化のために、この本に紹介されているすべてのコースが、現在でも実行可能とは言えませが、最近ではあまりスキーツアーとしてとりあげられなくなってしまった山域・ルートが載っているので興味深いです。
<参考タイム>
10:00湯滝−14:30西ノ湖−17:00菖蒲ヶ浜

メンバー:長谷川(t)・藤田(t)・阪西(t)・長谷川(t)
峰の原〜根子岳(2/24-25)

初めてテレマークスキーをはいた坂上サン
すっかりスキーツアーにはまった西羅サン

2/24はガスがでてヘリスキーをやっていなかったせいか、非常に静かな山行が楽しめました。このルートは標識がうるさいくらいに完備しているので、少し天気の悪いときがねらいめかも。この日は避難小屋泊。
2/25は菅平牧場の方へ下ろうと思ったが、谷が深いため谷を避けながら下って行くと、結局、菅平スキー場のほうに戻ってしまった。

メンバー:長谷川(t)・西羅(a)・坂上(t)
日光/切込湖・刈込湖〜光徳(3/2)

奥日光・山王峠(写真は94年冬のもの)

近くて、静かで良いコース。東京・浅草から東武電車利用で日帰り可。 水平移動が多いので山スキーよりテレマーク向き。クロカンでやっている人を見たことがあるが、かなり辛いと思う。
<参考タイム> 6:43東武浅草=(普通電車)=9:40東武日光9:56=(バス)=11:00湯元
湯元源泉−12:20小峠−刈込湖−切込湖−15:00山王峠−16:20光徳入口
光徳入口16:50=(タクシー)=17:30東武日光17:40=(特急電車)=19:25東武浅草
※できたら朝は6:20浅草発に乗りたい。行動にゆとりができる。

メンバー:長谷川(t)・西羅(a)
妙高国際スキー場〜三田原山(3/9)

準備中

メンバー:杉山(a)・杉山(a)・人見(a)・西羅(a)・長谷川(t)


日光/三本松〜志津小屋(3/20)

男体山麓

今回、私ははじめてクロスカントリースキーでツアーをやってみました。参加者は7人で、スキー種類はクロカン2人、テレマーク5人です。このコースは初心者でも、とりあえずスキーで歩ければ行けます。とにかく杉林の中が気持ちよい。コンパスと地図を見ながら、自分でルート見つけながら滑りたい。 ちなみにこのコースは、ステップソール(ウロコ付)のスキーならばシール必要なし。
奥日光の光徳ではクロスカントリーゲレンデが整備されていますが、その周辺にはツアーを楽しめる場所がいっぱいありそうです。

メンバー:長谷川(c)・西羅(c)・坂上(t)・阪西(t)・佐藤(t)・長谷川(t)・西尾(t)
戸倉〜至仏山(4/6-7)

テレマーク3回目の坂上サン

4月6〜7日に尾瀬・至仏山をめざしましたが、山頂付近ガスのため、登頂は断念しました。 今回のメンバー5人のうち、長谷川と坂上がテレマークで、あとの3人は山スキーでした。

4/6の朝、沼田からタクシーにて戸倉の林道のゲートへ。
9:30行動開始。林道を10分くらい歩くと雪があらわれて、スキーをはく。山スキー組は、はじめからシール装着。われわれテレマーク組は津奈木橋を過ぎて、少し急になったところでシールをつけた。
鳩待峠の着いたのが13:30。みんな、スキーツアーにしては、荷が重すぎる!当初の予定のオヤマ沢田代での幕営はあきらめて1800m付近の樹林帯でテントを張った。この日は多少曇っているもののヒウチケ岳も見えて、まずまずの天気でした。

4/7朝、曇っているけれどほぼ無風の穏やかな天気。
午後から天気が崩れるとの予報から鳩待−至仏往復ルートに変更。
スタートしたものの至仏の山頂はガスに覆われて見えない。
1時間ほど登ると悪沢岳頂上直下の標高2000m付近でガスのなかから人が降りてきた。この日に同じルートに入っているはずのSさん、では、と思ったらやはりそうだった。3月に妙高・三田原山に一緒に行って以来の再会。聞くと、この先はホワイトアウトで危険のため引き返したとのこと。
われわれも、もう少し登ってガスの状況を確認して、これ以上進むのはあきらめた。
悪沢岳頂上直下では、一部アイスバーン状になっていました。この時期に至仏山頂を目指すのであればアイゼン必携でしょう。
下りの林道で、笠科川対岸のカモシカに会いました。この時期の尾瀬は静かでよいです。

なお、沼田から戸倉(林道入り口)まではタクシーで15,000円ぐらい。人数が集まればそれほど高くはないでしょう。時間も節約できておすすめです。

メンバー:長谷川(t)・西羅(a)・坂上(t)・遠山(a)・鈴木(a)

清水〜巻機山(4/14)

藤田さん

今回のメンバーは、藤田と長谷川の2人。
13日六日町駅からタクシーにて清水へ。この日は4月にしては珍しい大雪でした。そのためルートの偵察と足ならし。井戸の壁付近まで登り滑降した。
藤田は久しぶりのテレマークスキーのため、脚に疲労アリ。
14日は、すばらしい快晴にも恵まれた。民宿でうまい料理も食ったし、体調もよい。
前日の積雪があったものの特に問題なく井戸の壁へ、ここではじめて他のパーティーに会う。急斜面かつ新雪だが、なんとか斜登行でのぼる。ニセ巻機の大雪面では風も強くなってきてまるで冬の富士山ようだ。
民宿を出発から4.5時間で巻機山頂に到着。風弱く快晴。
いよいよ滑降。前日の積雪もあったので、無難に、登ってきた尾根沿いを下ることにした。山頂とニセ巻機の斜面は理想的な新雪で、思う存分楽しめました。
ニセ巻機を滑っているあたりからものすごい人数が登っていることが判明した。途中大休止して観察していると、登る人やら下る人でまるでゲレンデ状態になっている(この日の登山者100人以上か?)。
下りでゆっくりしていたため、井戸の壁はひどい状態になってしまっている。湿った新雪がスキーで荒れて直径50cmくらいの雪塊がごろごろころがっているではありませんか。このあとも悪雪になやまされながらも清水の民宿に無事到着した。
ちょうどよいバスがないため沢口まで歩くことに決定。前日に積もった道路脇の雪を利用し、スキー滑走した(約1時間)。こんなところでテレマークスキーが役に立つとは・・・。
今回の山行で巻機山は山スキー異常人気スポットであることがわかりました。
<参考タイム>
6:15清水の民宿−7:15井戸の壁−10:00巻機とニセ巻機の鞍部−10:45巻機山頂11:10 −13:45清水の民宿14:20−15:20沢口

メンバー:長谷川(t)・藤田(t)

銀山平〜越後駒ヶ岳(4/20-21)

小倉山から白沢へ

4/20夕方、車で東京出発。奥只見シルバーラインのゲート前広場で幕営。
4/21は朝から雪。やめようかと迷ったあげく、登りはじめる。途中、天候が回復したが小倉山付近でガスがでてきた。 他のパーティーは駒ヶ岳山頂をめざして行ったが、弱気なわれわれはすぐに、滑降の準備にはいった。 登ってきた尾根とは別の西側の尾根を下ることにした。雪庇が発達していたため、どんどん西へ降りていき、白沢に降り立った。このころにはすばらしい快晴になってしまった。春の陽気の中を平地滑走して銀山平へもどった。

メンバー:杉山(a)・杉山(a)・人見(a)・村松(a)・足立(a)・西羅(a)・長谷川(t)

室堂〜五色ヶ原〜御山谷(5/3-4)

立山・ 一ノ越から竜王岳へ

五色ヶ原

このツアーは新穂高温泉までの予定だったが、5/5からの悪天候を予測して断念。
5/4は五色ヶ原から獅子岳へ戻り、御山谷の大滑降を楽しんだ。

メンバー:杉山(a)・杉山(a)・長谷川(t)

富士宮口〜富士山(6/1-6/2)

8合目からの富士山

6/1。18:30横浜に集合、レンタカーを借りる。22:30富士宮5合目着、幕営。
6/2。4:30起床。11:00富士山山頂。13:50富士宮5合目に戻る。観光客多い。18:00横浜でレンタカー返却。
24時間で東京圏から標高3776m地点まで行って戻ってこれるなんて、富士山は近くて良い山。
<参考タイム>
富士宮5合目5:30−8合目8:00−11:00山頂11:30−13:50富士宮5合目

メンバー:長谷川(t)・坂上(a)・野村(a)