※注意

この文章はスター.ウォーズ.ファンのザレ言ですので、あんまり面白くありません。
ネタばれもありますので気をつけてください。




1999/07/28(水)
「スター.ウォーズ/ファントム.メナス」

夜行バスで午前6時40分に阪急梅田駅着。ケツが痛い。
その足で中央区に住む出勤前の友人宅にお邪魔し、彼が起き出して仕事に出かけるのを送りだしたあと、部屋をお借りして午前中は睡眠をとった(バスの中では熟睡できなかった)目覚まし時計の鳴り出す時刻は午後12時30分に設定する。
夕方まではヒマである。当初の予定どおり、映画を観に出かけることにする。
「スター.ウォーズ/エピソード1/ファントム.メナス」である。
私のようなスター.ウオーズ.フアンにとって何よりも重要なのは、この物語がエピソード1であるという点である。この映画のシリーズ中における時間進行が変則なのは有名なので、いまさら説明はしないけど、ようするにエピソード1は前三部作で悪の権化を演じたダース.ベイダーの、少年時代のお話なのである。
このシリーズ自体は「スター.ウォーズ」と「帝国の逆襲」の2本までで、すでにパターンが確立されており、「ジェダイの復讐」や今回の「ファントム.メナス」を観たところで、新しい感動を見い出す事はむずかしいだろう。
ただ、特撮技術に関しては新しい作品ほどそのクオリティはレベルアップしていて、一見の価値はあると思う。
私のある友人などは「スター.トレック」のファンなのだが、彼は「スター.ウォーズ」に関してはまったく興味がない。もちろん好みの問題だし、食わず嫌いの人たちにわざわざ「スター.ウォーズ」ワールドの素晴らしさをいくら力説したところで、何の説得力もありゃしない。
「全部、つまらん!」の、一言でお終いである。
午後1時、友人の部屋を出た私は谷町筋を北に歩き、地下鉄の構内にもぐった。切符を買い、改札を抜けて中央線のホームに立つ。ラッシュワーを過ぎているせいか電車を待つ人は少ない。電車に揺られて本町に行き、御堂筋線に乗り換えて難波でおりた。一番南側にある南海電車への通路に向かう。ここの改札口を出た左側に南街会館という映画館の集まったビルがあるのだ。雑誌や新聞で公開されている劇場と時間をチェックしたわけではないのだが洋画の話題作ならたいていこのビルで公開されているだろうと、アタリをつけてやってきた。予測どおり。1Fでは字幕版、4Fでは吹き替え版、なんと二館でやっている。
次回上映(3回目)は1時40分から。15分の予告編と本編2時間15分である。ドンピシャリのタイミング。あと10分である。チケット売り場には「座ってご覧いただけます」の表示が。私はまよわず1Fの字幕版を選び、チケットを購入した。なんと2000円である。20年前の第一作目の前売券はたしか800円だったと記憶しているから(中学生の学割料金とはいえ)2.5倍の入場料だ。映画の中身はちゃんと2.5倍おもしろいんだろうな、おい。
「へっへ。上映時間は15分も長くなっております」
「制作費もたっぷりはずんでますからお買得ですよ」
米国映画に「殺陣」という表現を使うのはどうかと思うが、今回の新作での一番の見どころはクワイ.ガンとオビ.ワンとダース.モールの殺陣である。観た人はわかるだろうが、ハッキリ言って物凄い動きである。特撮もまじっているのだろうが、実に素晴らしい。よくわかるのはフォースの暗黒面に目覚めた戦士は無茶苦茶に強い!という事である。
旧作の主人公ルークがいかに青二才だったかがよくわかる。10才にもならないアナキン.スカイウォーカーは戦闘機に乗って宇宙に飛び出し、敵の要塞の中に飛び込んで沈没させてしまう。「May the force be with you!」などと幽霊になったジェダイ.マスターの囁きがなくともちゃんとひとりで飛行機を操縦できるし敵の弾にも当たらないし自分の弾はシッカリとツボに命中させる事ができるのだ。さすが未来のダース.ベイダー!
ラストがハッピーエンドになるだろう事は予想できたし、2作目3作目の公開が予告されてある以上、未解決のエピソードも残って観終わってから消化不良ぎみの感想を抱くであろうことも期待(してないけど)どおり。
さて、今後の作品に対する興味はアナキン少年が何故にフォースの暗黒面に身を落とし、ダース.ベイダーとなるのか?と、この一点につきる。成長した彼がマスクを着けて素顔を隠していたのはオビ.ワン.ケノービとの決闘に敗れて火山の火口に落っこちたせいだと何かの文献で読んだ事があるのだが、はたしてそれは本当なのか?
次は2002年(だったっけ?)次の次は2005年か?
全てが終わった時点での私はおそらく40才を超えているだろう。最初の「スター.ウォーズ」から30年以上の歳月をかけて語り継がれる物語。ティーンエージャーだった子供が立派な中年になってしまうのである。




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