日記帳


プレイバックPART 28
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2/24
生まれて初めて石油ファンヒーターなるモノを買った。冬の終わりを目の前にして値段が下がったからである。9980円だったのだ。もともと寒さに関しては我慢強いたちなので、

2/19
スカパーと契約したことにより、生活が変わった。
1.テレビを観るようになった。
2.レンタルビデオ屋を利用しなくなった。
3.休日も家にいることが増えたような気がする。

僕は映画が好きだから複数の映画チャンネルと契約しているのだが、CM抜きのノーカット放送っていうのがここまで快適なものとは想像以上であった。

「地獄の黙示録・特別完全版」記念に「ディア.ハンター」を観た。
こちらも二十三年ぶりの鑑賞だった。
しつこいようだが、当時はまだ十代半ばだったので
この映画で語られた戦争の悲劇がいまいちピンとこなかったように思う。
悲惨な戦争体験を通じて普通の若者達が精神を病んでいく過程は
観ていて苦しいものがあり、主人公達に感情移入できるという点において
「地獄の黙示録」よりもずっと心に響く内容だと思った。
ラストシーンでアメリカ国歌(じゃないけど、そういえばわかるでしょ)を
みんなで唄う場面は昨年のテロ報道を観た後ということもあり、
より感動的なものとなりました。
合衆国国民のあのどうどうとしたナショナリズムは非常-----------------に、
羨ましい。

日本映画で日本のナショナリズムを高らかに叫ぶと
絶対に国内外から横やりが入るもんな。
何事も負けるっちゅうのは悲惨なことだ。


2/11
(2/9)昨年の5月にスポーツ新聞の片隅で存在を知った「地獄の黙示録(特別完全版)」をようやく鑑賞する。これは絶対に音響設備のいい映画館で観るべきである。
3時間20分強の上映時間は長すぎるし、観る人が限られるような内容の映画だ。事実、土曜日なのにもかかわらず、観客は数えるほどしか入っていなかった(僕は実際に数えた)。300席ほどの劇場のなかに20人。男女の比率は16対4。半分以上が30〜40才代より上と見受けられた。間違いなくほとんどの観客は二十二年前のオリジナル版を観ていると思う。
追加された53分のうち、大きな部分は次のとおり(知りたくない人は読まないこと)
1.「いつかこの戦争も終わる」と、立ち上がったキルゴア中佐のその後の行動。及び船に戻ったクルーたちの行動。
2.飛び去ったはずのプレイメートたちとの再会。
3.フランス植民農園のシークエンス(カットされた場面として有名だった)
4.朝日の中でウィラードに語りかけるカーツ大佐。

初公開のとき、まだ十代半ばだった僕は何故だかこの映画がツボにハマってしまい、三度映画館に足を運んで都合七回観てしまった。当時の感想として、一行がカーツの王国にたどり着いた時点で映画の緊張感が切れてしまい、なんだか訳が分からなくなってしまった、というところだった。
十年以上後に「ハート.オブ.ダークネス/コッポラの黙示録」というドキュメントを観て、なるほど作者自身が訳が分かっていなくて、しかもカーツ役の俳優は出演料がクソ高いうえに契約上、三週間しか拘束できない状況のなかで、そうとうな無理をしたのだ、と(最大限の努力だったろうが)。
今回の「完全版」にしてもカーツ大佐に不満が残るのは同じだが、サイゴンから川を上ってカンボジアに至るまでの描写は、他の誰にもマネの出来ない迫力に満ちていると思った。


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