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前章では人類にとって理想的な生き方を示唆する幾つかの思想について確認した。ここで生き方を考えるに当たって二つのことを前提としたい。先ず各個人が自己を満足させる生き方であること。次に世の中や自然界の調和を守ること。これら二つの条件を満たすことを前提に生き方を考えたい。これを箇条書きにまとめると右の図のようになる。
幸せまたは生きがいの追求は生き方を考えるに当たって欠かせないが、これは何らかの意味で自己を満足させることである。その際の満足とは何か。本能的な満足か、自我レベルの満足か、より深いレベルの満足か。これを追求してみたい。
次に自然界の調和と人間社会の調和を確保し維持して行くためには自ずから人間が守らなければならないルールがある。これを普遍的倫理として検討する。
これらの前提条件を基に生き方を検討するとき、物的な満足から精神的な満足へ、奪い合う人生から与える喜びへと進むことになる。これを言い換えれば、行動の動機を「自分の為より人の為」に徹底する人格を作り、世の中に「より大きく貢献する」能力を築くことである。そのような生き方をここでは検討したい。