4.WorkPadにきめたわけ

それまで、外出時にメインにつかっていたのはLibrettoであった。Librettoは小さく軽く、持ち歩きやすいマシンであるが、それでもまだいつでもどこでもというわけにはいかない。第一に電池の保ち。連続2時間(標準バッテリー)程度では、何をするにせよ落ち着いてつかっていられない。第二に、起動の遅さ。思い付いたときになにかするには鈍重だ。さらに、第三に、それでも携帯するにはサイズは大きい。ちょっとメモをとるために使うには大仰だ。そこで、いつでもどこでも使えるものが欲しい、と思うようになった。

しかし、上記3点の不満を満たすものは、別にWorkPadのみではない。なにより、もっとも安価なものとしては、紙のメモ帳がある。これに比べれば、WorkPadは非常に高価である(そりゃそうだ)。そこで、実際にWorkPadを購入するに至るまでには、買った後の使い方について、またそのアドバンテージについて、ずいぶんと脳内シミュレーションを行った。はじめのうちは、せいぜいゲーム機か文庫本代わりの使い方程度に終始し、それに飽きた時点で使わなくなりそうだという結論に至って断念する、という経緯を繰り返していた。なんせゲーム機ならGameBoyもWonderSwanもある。また、今後携帯ゲーム機にPDA機能が付加されていくだろうことも、簡単に予想できる昨今の状況である。

だんだん雑誌やWebからいろいろなPalmwareについての情報を得てきた中で、ついにその結論を変えさせたソフトが二つあった。それがQuickSheetJFileである。

QuickSheetは表計算ソフト、JFileはデータベースソフトである。それだけなら別に何という事はないが、QuickSheetの方はExcelと、JFileはFileMakerとファイルの同期が可能だというではないか。どちらも便利に使用しているソフトである。そのデータを持ち歩く事が出来、さらに、加えた変更が母艦上にも反映される。実に、すばらしい。

(2000.03.24仮Upload版)


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