TUMI Expandable organizer brief : Style 204

長年愛用してきたリュックがそろそろ寿命となってきた。たまたま数千円程度で安価に売られていた、結構容量の大きいもの、というだけの理由で買ってきたリュックであったが、旅行帰省出張通勤にと大活躍してくれた。が、容量が大きいって事は、それだけ重いものを詰められるって事である。無理をさせてきた結果、肩紐の一方は既に半ばちぎれた状態となってしまっていた。だましだまし使ってきたが、やはりびくびくしながらの使用はストレスが溜まる。また、もうちょっとまともなバッグを、という要望も一部から(^^)出るようになってきた。

ここでまず選択肢は二つ。リュックの代わりを買うか、普通の鞄を買うか。リュックは楽であるが、見栄えが少々悪い。出張時のまともな鞄が無い現状では、2〜3日程度の出張に使えるまともなバッグというのが良い選択だと考えた。

次に、どんなバッグか。というあたりでなかなかイメージが固まらず、実は一年弱ほどの時間が経過した(笑)。途中、4月29日に新宿でこれはなかなか、というバッグもみたのだが、2万円ほどという値段、のためもあり、決断しきれなかった。

それから更に半年、10月28日の朝日土曜夕刊に、ビジネスバッグランキングが出ていた。そこにはTUMIというメーカーの幅が広がるバッグ、固いケースで名前を聞いた事のあるサムソナイトのバッグ、松崎という日本メーカーのバッグがあがっていた。この幅が広がる、というギミックに感ずるものがあった。容量があって出張旅行帰省などに使える鞄は幅がありすぎて普段使いにしづらい、かといって普段使い(といってもLibrettoのインナーバッグを収めるから本当に薄っぺらなモノも困る)に良いものではいざというときの収容能力に不安がある。そのあたりが、今一つ踏ん切りがつかなかった理由であると思い至ったのだ。となると、このTUMIなる聞いた事の無いメーカーの鞄は良いのではないか。興味はふくらんだ。名前は、Expandable organizer brief : Style 204というらしい。さっそくGoogleで検索。アメリカの本家のページも含め、いくつかのWebページをみた。あるページに曰く、おやじカバン。うーむ(^^;。でもまあ、欲しいのはスペック的にそのおやじカバンだ。よしとしよう。しかしここで最大の難関が。値段が4万円を超えるのだ。とてもカバンにそんな値段は出せ。いずれにせよ、実物を見ないと、との忠告を受け、この日はこれ以上は追求しなかった。この日は他に、松崎のページや、吉田カバンのページもみたのだが、今一つ画面からではぴんとこなかった。

その後11月18日には銀座松屋で、翌19日には渋谷東急本店で、実物を見る機会を得た。銀座での感想は、思ったより大きくごつい、であった。いっこ上のクラスの、SafeCaseだと、コンピュータが宙づりで保持されるため、コンピュータにとってはきわめて安全なんだが、いかんせん204より更に一回り大きい。渋谷ではおそらく新宿で見たカバンが松崎のカバンであった事が判明した。確かに使いやすそうな良いカバンだと改めて思いはしたが、Expandableの魅力には勝てない。だが、松崎やサムソナイトの同じクラス(ただしExpandはなし)が2万円前半なのに対し、TUMIの204は4万3千円。ちょっとこの値段はなあ、と改めて引き下がってきたのであった。

しかし、その11月19日、帰ってからWebで鞄について改めて調べていると、なんとTAKEYAオンラインショップというサイトでTUMI204が、\29,800(税込み+送料500!)になっているではないか。大丈夫か?本当に本物か?などとの疑念も湧くが、この値段なら、松崎やサムソナイトのものともそう大差はない。ついに内なる声に負けて、代引きでの注文を出してしまったのであった。

その後モノは11月23日に到着。いざ実際の使用環境においてみると、思ったよりも小柄である。しかも、日ごろの使用(前述のLibrettoインナーバッグ(PCIカード型クーラーや、時にACアダプターも入ってる)や、1リットル入りの水筒を持ち歩く)にも必要にして十分なサイズである。また、別パーティションに書類を3通りに整理して収めておく事も出来る。実に便利なサイズのカバンであった。年末の帰省を経てみなければ、もう一つの用途の評価は出来ぬかもしれぬが、とりあえず、長く待っただけあって、かなり当初の希望に近いものを手にする事が出来た(^^)。

(2000.11.29)


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