|
ここでは、”モバイルってなに?”から、実際にモバイルするまでの役に立つ情報をお届けします。 なお、このモバイルってやつはとっても変化が激しいので随時最新に更新しながらお届けする予定です。 |
|
モバイルなんか全然知らない方もご安心下さい。さあ、外に出て今日からあなたもモバイラー! でははじめましょう。 |
|
最近、モバイルコンピューティングとか、モバイルPCなんて言葉をよく耳にしませんか? これはいったい何なのでしょう? ここでは、モバイルのモの字もご存知無い方向けに、モバイルコンピューティングとは何か、何が出来るのか、始めるには何をすれば良いのかと言った基本的なところをご説明します。 と言いながら、この私もまだまだ勉強中なので、皆さんと一緒に考えていきましょう。 |
|
以下の構成で進めましょう。 |
|
|
|
|
|
|
第1章 モバイルコンピューティングとは? |
|
モバイル、英語ではMobileと書き、モバイル、ないしはモービルと読みます。辞書には以下のように説明されています。 mobile: 1 動きやすい、可動性の、流動的な、移動性の 2 <心・表情など>変わりやすい、気まぐれな... まあ、この中で一番近いのは”移動性の”でしょうね。 |
コンピュータの世界に、このMobileを取り入れたのが、モバイルコンピューティングです。 なにも堅く考えることは一切なく、いつでも、どこでも、情報をやり取りしたい... そんなニーズから生まれた世界なのです。 現在、世の中は電子メールをはじめとする、様々な情報の流れで成り立っていると言っても過言ではありません。さらに、その情報をすばやくやり取りしなくては自分が情報の渦におぼれてしまいます。 そんなあわただしい世の中をなんなくこなすのが、このモバイルコンピューティングなのです。 |
現在一般的にモバイルコンピューティングの形態は、何らかの携帯端末や情報機器、それから携帯電話などの通信機器、この2つを使って、電子メールの送受信やWebアクセスによる情報入手が主なものです。 1997年を俗に「モバイル元年」と呼びますが、これはモバイルコンピューティングを始めるにあたって、通信インフラの整備が整い始め、通信機器が低価格で利用でき、モバイルコンピューティングのお膳立てができたためです。 |
「モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)」は、今後2000年までに1997年の20倍に相当する、1363万人がモバイルコンピューティングを始める見込みだと発表しました。それくらい今モバイルコンピューティングが注目されてきているのです。 |
|
さて、第2章でお話をもう少し具体的にして、では実際に始めるにはなにが必要なのか、そこから進めましょう。 |
|
|
第2章 モバイルコンピューティングを始めるには何が必要? |
|
モバイルコンピューティングを始めるには何が必要か? その前に、あなたがモバイルコンピューティングで何をしたいのか、これをまず考えなければなりません。 その内容によって、必要なものが大きく異なるからです。 |
「でもまだモバイルコンピューティングで何が出来るのかがわからないのに、何をしたいのかなんて考えられないよ」なんて声が聞こえてきそうです。 |
|
では、具体的な事例を見てみましょう。こんな方いらっしゃいませんか? |
【事例1】 最近、なんでも上司からの指示は電子メールになっちゃって、外出しているときでも電子メールを読まなきゃ次の仕事がわからない。 |
【事例2】 お客さんにプレゼンテーションをする機会が多いんだけど、いつまでもOHPじゃ敵に負けちゃう。パソコンとプロジェクターでかっこよく決めたいな。 |
【事例3】 なんたって郊外に家買っちゃって、通勤に2時間もかかる。この時間を有効活用したいな〜。 |
【事例4】 僕ってとってもおっちょこちょいでいっつも会社に資料を忘れて来ちゃう。え?織田裕二に似てるって?そんなに僕かっこいいかな〜。 |
【事例5】 とにかく出張が多くて、海外もあるしほとんど会社のデスクにいない。 |
|
とまあ、あげればきりがありませんが、いろんなモバイルスタイルがあるはずです。まずはみなさんが何をやりたいのか具体的に考えて下さい。 |
さてでは本題のなにが必要か考えてみましょう。 まずは、携帯端末等の情報機器。これは大きく分けて以下の分類があります。(1998年3月時点) |
|
Windowsベースの小型ノートPC |
これが必要な場合は、会社でもWindowsベースのデスクトップなどを使っており、そのデータを持ち歩く必要がある方。また電子メールなのでMS-Wordや、Excel、一太郎などの文書ファイルを送ったり受け取ったりする方
| |||||||||||||||
ザウルスに代表されるPDA |
これは、電子メールはテキストで十分、また携帯性を重視して、あまり重たい物を持ちたくないといった方。
| |||||||||||||||
PHS、携帯電話と一体になったPDA |
これは、NTTドコモのピーターパン、東芝ジェニオなどのように、ザウルスのような携帯の端末に電話機能をもたせたものと、東京デジタルホンのSkyWalkerのように電話の液晶でメールを読むといった形態に分かれます。どちらも携帯性に優れ、簡単にメールのやり取りが出来ます。
| |||||||||||||||
モバイルギアに代表される、非Windows系携帯端末 |
Windowsなんて重い物はいらないけど、やっぱりキーボードを使っての入力は必須だねなんて方におすすめ。
|
それから、絶対って訳じゃないんだけど、携帯電話ないしはPHSは必要ですね。もしどちらも持たないなら、グレ電(NTTのグレーの公衆電話)でISDNないしはアナログ回線でつなぐことになります。 。 |
携帯電話かPHSかどちらにしたらいいのか、この選択はなかなか迷うところですが、参考までにそれぞれの特長(長所、短所)をまとめてみましょう。(ついでにグレ電も) |
|
|
|
携帯電話 |
移動中でも使用できることから、新幹線モバイラ等は絶対携帯電話です。 |
回線速度が9600bpsしか現在はでません。したがって、ネットサーフィンなどは多少きつい。 |
PHS |
回線スピードが早い。32kbpsまでサポート、近々64kbpsもサービス開始。回線料金が安い。 |
基本的には移動しながらの通信ができないため、公園モバイラーなんかは良いかも。ただし、最近ハンドオーバー機能をDDI、アステル、ドコモが対応したため、40kmぐらいの速度なら移動中でも通信可能になりました。 |
グレ電 |
回線品質は最高。絶対切れることはないもちろんお金が無くなったらだめよ。特に最近赤外線ポートを持ったグレ電(巷では赤目グレ電といっています) |
ちと町中でやるのは恥ずかしい。後ろにならばれないか、気にする必要あり。(^。^;) |
|
まあ、どちらにしても、あなたがどのような場所で使うことが多いのか、予算はどのくらいで考えているか、どのような内容をモバイルするのかによって、どちらが良いか異なります。ただ、最新の情報として、最近PHSの今後が危ぶまれています。 というのも携帯電話とPHSの差がなくなりつつありまして、料金的にも携帯電話はどんどん下がっているし、いよいよ地下鉄でも都心はつかえるようになりそうだし、なんたって加入者がどんどん減っています。 |
それから回線スピードについても、今年の4月からIDOか高速通信の実験を開始するし、PHSのメリットがことごとく携帯電話に流れている状況です。 ですので多少料金はまだ高いですが、私としては携帯電話の方がベターかななんて思っています。 |
日本では東京、名古屋、大阪を中心に現在13の事業者があります。それぞれサービスが異なり、各社競争しています。どこを選ぶかは皆さんの通信形態によります。以下に携帯電話、PHSの主要会社のURLを上げておきます。じっくりどれにしようか選んで下さい。 |
|
メーカー名 |
|
|
NTTドコモ |
http://www.nttdocomo.co.jp/ |
改めて言うことも無いでしょう。ご存知ドコモです。 |
IDO |
http://www.ido.co.jp/ |
NTTDocomoと同じく携帯電話に老舗で、今年の夏からcdma-one(次世代携帯電話規格を目指している)の実験を始めるなど、なかなか元気が良い。 |
デジタルホングループ |
http://www.tdp.co.jp/ |
スカイウォーカーで有名なデジタルホングループ。月額1000円で本格的な電子メールサービスが受けられます。 |
ツーカーグループ |
http://www.nissan.co.jp/TU-KA/ |
データ通信専用の「サイバーレート」というサービスがあります。距離に関係なく一低料金なのが良いですね。 |
DDIポケット |
http://www.j-plaza.or.jp/ddi-pocket/ |
PHS業界ではトップの加入者を維持。データ通信にはα-DATA32で高速通信。 |
アステル |
http://www.astel.co.jp/ |
この業界では多少地味ながら、様々なサービスでがんばっています。「つなげ太郎」は距離や時間帯に関係なく1分13円でインターネットに接続できるお得なサービス。 |
さて、これでまずは、携帯端末と通信するための携帯電話ないしはPHSが揃いました。そこで早速つないでモバイルしましょう。っと行きたいところですが、携帯端末にPCを選択された方は、まだ細かいものが必要です。 |
PCと携帯電話ないしはPHSをつなぐための、PCMCIAカード等。これは、NTTドコモや、TDK、サン電子、Panasonicなど様々なメーカから出ています。 だいたい売価で10000円から30000円程度とお考え下さい。単に携帯とつなぐだけなら安いのですが、LANやモデムとの一体型のカード(マルチファンクションカードと言います)だと高いです。 これはみなさんの使用される環境に合わせて選んで下さい。会社などにいるときは社内LANとつなぐんだという方はマルチファンクションカードをおすすめします。それでなくても少ないPCMCIAカードスロットですから。 その点、ピーターパン等の電話一体型PDAなどはこの辺を全く気にしないで接続できる点がメリットですね。 それから”俺は公衆電話(グレ電)派だ”という方は、グレ電とPCをつなぐためのモジュラーケーブルが必要になります。 単なるモジュラーケーブルならそこらの電気屋さんで安く(数百円?)売ってます。またちょっとカッコつけたい方は、まきとり君(くるくるとケーブルを巻き取れるもの)など携帯性の優れたものも売っています。 そんなに高いものではないので、一つ持っているといいですよ。 その辺の詳しい情報は、こちらのモバイルしようっに"お役立ちグッズ”として紹介されています。 |
とまあ、最低限メールを読むようなモバイルであれば、この程度の準備でOKでしょう。 そうそう、メールを読む場合、結構初心者の方が悩んでおられるのが、メールアドレスの取得と、その利用方法。 電子メールを読む場合、当然必要なのが、メールアドレス。 これは全世界でユニークなものでみなさんの住所と同じです。当然ユニークでないとみなさんに届きませんよね。 まずメールアドレスをお持ちでない方は、そのアドレスを取得しましょう。 ではどのように取得したらよいのでしょうか。 取得方法はたくさんありますが、会社などで使う場合は、大抵メール管理者などがおられるはずですので、その方から頂きましょう。 個人で行う場合、一般的にはインターネットプロバイダに契約して、そのプロバイダからもらいます。 またニフティサーブなどに加入して、ニフティサーブのIDを使用したメールアドレスと言う手もあります。NTTドコモが一生懸命やっている10円メールはマスターネットというところと契約してメールアドレスをもらいます。 ただ、やたらと簡単にメールアドレスがもらえるからと言って、あっちこっちからもらうとその管理が大変になってしまいますのでご注意を。ちなみに私は会社とプロバイダとニフティと転送するためだけのアドレスと4つ持っていますが、それぞれの役割を明確にして使い分けています。 もし詳しい使い方をお知りになりたい方は直接メールでも下さい。 |
|
やっとこれでメールを読む環境が整いました。第3章ではいよいよ実際につないでメールを読んでみましょう。 |
|
第3章 さあ、モバイルしましょう |
|
この章では、第1章、第2章で整った環境を使って実際にメールを読むまでを解説します。 |
まずは、環境を想定しましょう。 環境で大きく違うのは携帯端末に何を選んだかですね。 ●Windows系PCを選んだ。 ●ザウルス等のPDAを選んだ。 ●携帯電話一体型のPDAを選んだ。 |
等々、様々な環境が想定されますが、要するに問題は、メールを読み書き出来る環境、いわゆるメールサーバに接続するまでが初心者には難関なのです。 でも、ご安心下さい。そんなに難しいことはありません。だって、昨今、こんなにメール文化ができあがったのは、簡単にメールを読み書きすることが出来るようになったからなのです。 |
ここでは、以下の環境を想定してお話ししましょう。それ以外の環境の場合は、その都度違いを解説していきます。 ●メールアドレスは一般のインターネットサービスプロイバイダから入手した。 ●携帯端末は、Windowsマシンにした。 ●通信には携帯電話を使う。 |
|
1.携帯端末のセットアップ |
まずは、携帯端末から携帯電話を使って電話を掛ける環境を作りましょう。 電源を入れる前に、Windowsマシンと携帯電話をつなぎましょう。一般的に携帯電話とPCとはPCMCIAカード経由で接続します。お手持ちのPCのPCMCIAカードスロットに携帯電話接続用のカードを挿入して電源を入れてみましょう。 |
Windows95、98では、プラグアンドプレイ機能で大抵のPCMCIAカードは自動的に認識して、ドライバのインストールを始めます。 フロッピーの入力を要請されることがありますが、その際はPCMCIAカードに添付されているドライバフロッピーディスクをセットしましょう。あっという間にドライバがインストールされます。(詳しくはPCMCIAカードのマニュアルを参照して下さい) その後、再起度するときに、携帯電話を接続して下さい。 |
これでハードウェアの環境設定は終わりです。 次にソフトウェアの設定をしましょう。こちらも簡単ですからご安心下さい。 |
Windowsでは、携帯電話なのでダイヤルするときは、ダイヤルアップネットワークと言うものを使います。マイコンピュータアイコンをダブルクリックして、開いて下さい。 その中に”ダイヤルアップネットワーク”というアイコンがありますか? ある方はそのままでよいのですが、無い方は、コントロールパネルの中の、”アプリケーションの追加と削除”を開き、”Windowsファイル”の中の”通信”から”ダイヤルアップネットワーク”を選択してインストールして下さい。 |
これでマイコンピュータの中に”ダイヤルアップネットワーク”アイコンが出来るはずです。 さあその”ダイヤルアップネットワーク”アイコンを開いてみましょう。中に”新しい接続”というアイコンがあるはずです。これをダブルクリックします。 |
”接続名”を入力するところがあります。ここはみなさんが接続先としてわかりやすい日本語を入れて下さい。例えば、ASAHIネット 東京”とかです。 次にモデムの選択ですが、基本的には先ほどセットアップしたPCMCIAカードの名前が出ているはずですが、出ていないようであれば、リストから選択して下さい。 |
選択出来たら、”次へ”をクリックして、接続先の電話番号を入力します。ここでは、接続するインターネットプロバイダのアクセスポイントの電話番号を入力します。 この電話番号については、それぞれのプロバイダにお問い合わせ下さい。大抵はプロバイダから送られてくるマニュアルについています。 ”国番号”は日本を選択して下さい。 ”次へ”をクリックして、”完了”をクリックすれば、設定は終わりです。 先ほどのダイヤルアップネットワークを開いて下さい。”新しい接続”の他に、今設定した名前のアイコンが出来ているはずです。 |
ここで、メールを読むための環境をもう少し設定します。 先ほど出来たアイコンを右クリックして、”プロパティ”を選んで下さい。下の方に、サーバの種類というボタンがありますので、それをクリックして下さい。 この辺からはプロバイダ毎に違う可能性がありますので、よくプロバイダから送られてくるマニュアルと対比しながら見て下さい。 一般的には、サーバの種類はPPP Windows95、WindowsNT3.5、インターネットを選択します。 |
その後、下の方にあるTCP/IPボタンをクリックして下さい。 ここでは、プロバイダのネームサーバアドレス等を指定します。ここは必ずプロバイダのマニュアルにある値を設定して下さい。ここの値が間違っていると接続出来ません。 |
いかがでしょうか。出来ましたか? さあ、これでセットアップは完了しました。なにはともあれつないでみましょう。 |
先ほど作られたアイコン(例では”ASAHIネット 東京”)をダブルクリックして下さい。 ”接続”というウィンドウが開いて、ユーザ名、パスワードを入力するようになっています。 ここで、プロバイダから提供された、あなたのIDとパスワードを入力して下さい。パスワードを保存する用にしておくと、次回から入力しなくても済みますよ。 さあ、電話番号が正しく表示されていることを確認して、”接続”ボタンをクリックしましょう。 |
すると、ウィンドウ内に”ダイヤル中...”と出るはずです。今相手に電話を掛けて、接続を試みています。接続が完了すると、次はあなたのIDとパスワードを確認します。画面の中に”IDとパスワードを確認中...”と出てくるはずです。 その後、めでたく確認が済んだら”ログインしました”と表示されウィンドウが消えるはずです。 これで接続できました。ステータスバーの中に、なにやらチカチカ点滅しているアイコンがあります。これがつながっている状態です。ちなみにそのアイコンをダブルクリックしてみてください。ウィンドウが出て、接続時間や送信バイト数や受信バイト数が出ているはずです。 |
これで無事にプロバイダに接続することが出来ました。とりあえず、今は接続を切断しましょう。まだメーラーのセットアップが出来ていませんからね。 先ほどのステータスバーの中のアイコンにマウスカーソルを持っていって右ボタンをクリックしてください。その中に”切断”という選択肢がありますので、これをクリックして下さい。接続が切れます。 |
さあ、次はメーラーについてです。 メーラーは電子メールを読むソフトウェアのことです。現在は様々なソフトウェアが出ておりますが、ざっと有名なものをご紹介しましょう。 っと、今日のところはここまでにします。こうご期待。m(_ _)m |
|
|